最近少し目がかゆいがまだブタクサやセイタカアワダチソウには早いと思っていましたが、今日私のアレルギーのもとが分かりました。池の中を覗こうと藪を少しかき分けたら、クシュン、クシュンが止まらずそのうえ鼻水もズルズル(汚くてごめんなさい)出てきました。目の前にあるのはカナムグラ。針金(カネ)のように丈夫でトゲのあるツルをいっぱいに伸ばして茂み(ムグラ)を作っています。ツル植物の多くは種類ごとにツルの巻き方が左巻き・右巻きと決まっているのですが、このツルは右も左も変幻自在で、手当たり次第に周囲の草や木に巻きつきます。雌雄別の株で、雄株には小さいが花粉の袋をたくさんつけた花が咲きます。この花をさわると大変。これでもかというほどたくさんの花粉が出てきます。雌株に付く雌花はビールに入れるホップに似ていて、ヨーロッパの園芸書には「日本のホップ」と紹介されているそうです。
この元気な草も寒さには弱く、一度霜が降れば枯れてカサカサになってしまいます。この姿が文人のあわれを誘うのか「八重葎(カナムグラの事)しげれる宿のさびしきに人こそ見えぬ秋に来にけり」と百人一首にも歌われています。有刺鉄線のような草も若芽はやわらかく食用になり、種は集めて煎じると健胃薬として効用があるようです。まさに使い方次第ですが、私にとってしばらくは厄介な草になります。