学研が隔月で刊行している「歴史群像」。
時代、国を問わず、歴史的な事件や人物、兵器などにスポットを当てた歴史本です。以前は毎号購読していましたが、お財布事情もあり、最近は購入していませんでした。
今回、購入することになったのは「小幡城」が特集されていたからです。
「小幡城」?、茨城県の水戸市の南の方にある石垣も建物も残っていない土のお城です。有名な武将が作ったわけでもなく、歴史に残るようなエピソードがあるわけでもなく、いわゆるマイナーなお城なんです。
しかぁし、このお城の縄張りが絶品なんです。土を掻きあげて作った土塁で作られたまさに迷路、地図がなければ本丸にたどりつくのは至難の業です。
実はこのお城、駿河局の父君のご実家の近くにあり、以前城内にタケノコ堀りに行ったことがあります。あまりにもの城の素晴らしさにタケノコ堀りそっちのけで城内を歩き回ったものでした。
『小幡城紹介のHP』
土のお城の見学には、見どころをかみ砕いて説明した資料が不可欠です。コアな城マニアでなければ、城のパーツをうっそうと生い茂った木々の中から見つけ出すのは困難でしょうし、そのパーツの機能がそもそも分からないということになります。観光資源として活用するには天守をはじめとする建物、石垣が残っているお城とは違う案内方法が求められると思いますが、そこまで出来ているお城は残念ながらあまりないですね。