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2013年11月06日(水) 
中日新聞社説 楽天日本一 見せたぞ「野球の力」
2013年11月6日

 被災地に元気を届けた。プロ野球に新たな可能性を示しもした。苦難を乗り越え、創設九年目で日本シリーズ初優勝を飾った東北楽天ゴールデンイーグルス。価値ある勝利と言っていい。
 球界再編問題から誕生した楽天球団。初登場の二〇〇五年シーズン、その成績は三十八勝九十七敗一分け、勝率二割八分一厘という惨憺(さんたん)たるものだった。分厚い壁にぶつかった新規参入球団。その戦力はおよそ他球団と対等に戦えるものではなかった。
 その後も下位に低迷し、これまで八シーズンでAクラスに入ったのは一回だけ。今季も開幕前は優勝候補とはみられていなかった。だが、積極的に起用されてきた若手が経験を積んで開花。二十四勝無敗という超人的な活躍を見せた田中将大投手を中心に、投打とも一気に力をつけてパ・リーグの頂点に立ち、日本一にも輝いた。間違いなく、いま最も輝いているチームであろう。
 今回の快挙にはさまざまな意義がある。まずは震災復興に苦闘する東北を沸き立たせたことだ。仙台を本拠地とし、すっかり地元に溶け込んだチーム。「被災地の力に」の思いは言葉だけのものではなかった。その奮闘は被災者の心に確かに届いていた。優勝を受けて東北各地から伝わってきた喜びの声は、イーグルスの頑張りが復興を後押しする現実の力となったことをはっきり示している。
 球界にとってもその勝利の意味は大きい。どのチームにも可能性があるのを明快に証明してみせたからだ。八年前には勝率三割にも達しなかった楽天。最近二シーズンも五位と四位。それでも着実に戦力を強化し、若手の潜在能力を積極的に引き出していけば、これだけの戦いができるようになる。その事実は、両リーグで下位に沈んでいるチームをこのうえなく勇気づけたに違いない。
 各球団の戦力均衡が進み、どこにもチャンスがある熱戦が繰り広げられれば、ファンは間違いなくひきつけられる。このところパ・リーグはそうした形に近づきつつあるようだ。楽天初優勝はひとつの象徴だろう。これは共存共栄を目指してきたリーグ全体の成果とも言えるのではないか。大都市圏を基盤とせず、地方の街で地域密着の旗印を掲げてきたチームが躍進したのも意義深い。
 イーグルス日本一。それは野球という国民的スポーツが秘めた力をあらためて見せてくれたようにも思う。
  ×    ×
 社会面には、こんな記事も【田中投手と球団に県民栄誉賞】
「夢と希望与えた」宮城県知事明かす
宮城県の村井嘉浩知事は5日の記者会見で、プロ野球の日本シリーズを制した東北楽天ゴールデンイーグルスの田中将大投手と同球団に対し、県民栄誉賞を贈ると発表した。チームを率いた星野仙一監督にも感謝状を贈呈する。時期や場所は未定。
村井知事は贈呈の理由を「東日本大震災で被災した県民に大きな夢と希望を与えた」と説明。田中投手個人への贈呈に関しては、「神様、仏様、稲尾様」と呼ばれた元西鉄の稲尾和久投手(故人)を引き合いに「今年一番活躍し、稲尾様(の記録)を上回った選手だ」と述べ、プロ野球の連勝記録を塗り替えたことなどが理由とした。
  ×     ×
知事の人気取りかも知れないが・・・いいね。

閲覧数1,014 カテゴリ日記 コメント2 投稿日時2013/11/06 15:10
公開範囲外部公開
コメント(2)
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  • 2013/11/06 22:51
    makoさん
    私も東北 生まれ育ちの端っこにいますが、

    今回の東北楽天イーグルスの日本一は

    とっても意義深い事と思っています。
    次項有
  • 2013/11/06 23:27
    makoさん
     ありがとうございます。
    東北新聞ではなく中日新聞の社説で「今回の快挙にはさまざまな意義がある」と解説していることは今どこの地域にも当てはまる問題があることを示唆しているように思います。

    野球に限らずひたむきにまとまるチームプレーいいですねぇ
    次項有
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