2020年05月28日(木) 

 

 

> 組織そのものは上意下達の意思決定のシステムでできているように一見見えるが、ほとんどそのようには機能していない。 >どの組織でも、中枢に近くなればなるほど、既得権益を持つ複数の集団が意思決定を独占し、実際の決定はこれらの集団の内輪の合意によるコンセンサスで行われる。

 

そうですね。伝統的な序列体制はあるが、近代的な責任体制を伴ってはいない。意思の無いところには責任がない。日本人には意志決定 (理性判断) は無いが、恣意決定 (盲目の判断) ならある。談合 (腹の探り合い) により集団の内輪の合意がなされている。無哲学・能天気の人達は外に向かって発するものは何もない。だから、常に内向き姿勢をとりつづけることになる。

 

> 中枢にいる本来のリーダーの権限はとても弱い。>既得権益を持つ集団の決定を覆す力はリーダーにはない。

 

意思がなければ、権限も役には立ちませんね。日本人のリーダーは、床の間の置物のようなものになる。既成事実の追認に追われるのが役割になるのでしょうね。

 

>リーダーに期待される役割は、既得権益を持つ異なる集団の間のバランスと調整を取ることだけだ。 >この調整役に徹すれば徹するほど、リーダーのポストは既得権益を持つ集団によって保証される仕組みだ。 

 

‘和を以て貴しとなす’ の保証人ですね。

 

> 既得権益を損なう決定はなされない

> このような特徴を持つ日本型の権力構造では、意思決定を独占している既得権益を持つ集団が、自分たちの権益を手放すような決定をするはずはない。>その結果、どのような決定がなされても、理にかなった合理性には基づかない、ただ既得権益の維持を目的にしただけの決定が行われるのが常態化する。

 

心ここにあらざれば視れども見えず。恣意決定の主たちは批判精神 (critical thinking) の内容に到達するはずもない。談合は、利害関係のある者のみで行わる。利害ある者だけが関係者とみなされている。第三者は入れない。だから、’あるべき姿’ (things as they should be) の内容はそっちのけになっている。政治哲学がない。

 

>各省庁の「省益」などという言葉があるが、これこそ既得権益を持つ集団の存在をよく表している言葉だ。

 

そうですね。’省益あって国益なし’ ですね。かつての陸軍省と海軍省の確執のようなものですね。日本人の争いは、今も昔も変わらない。

 

> 国民の抵抗運動を背景に台頭する政治家

>この日本型権力構造にはまり込んで抜け出せなくなっている典型が、日本政府である。>政権がどのような方向に政策の舵を切ろうとも、実質的な権限を持った高級官僚層の既得権益に阻まれ、政策が実行されることはない。 

 

そうですね。無哲学・能天気の人達には、’手段の目的化’ が起こりますね。政策が目的で官僚はその為の手段ですね。だが、実際にはそのようになっていない。

 

>もちろんこのようなことは、日本ほどではないが、他の先進国でも起こり得る。 >いわゆる官僚層ではないが、金融産業や軍事産業などの特定の利害集団の影響を強く受けた政権ができると、個々の政策はこうした集団の利害によって決定されるようになる。

 

政治は腐敗しやすいですからね。絶えず国民の監視の目が必要ですね。

 

>そのようなとき、他の先進国で起こってくるのが国民による抗議運動である。>そのような運動が拡大し盛り上がると、これを支持基盤にした政治家がかならずと言ってよいほど出現する。>そして選挙で政権を交代させたり、議会の多数派となることで政策の決定的な変更を実現する。

 

彼は追い風を利用した革新的な政治家ということになりますね。

 

>オバマ大統領の草の根の支持運動の拡大、ティーパーティー運動、フランスの国民運動、ウォール街占拠運動、韓国の反FTA運動などはこうした国民運動の例だ。>このように、韓国や台湾などを含めた多くの国々では、国民運動の盛り上がりがきっかけとなり、まったく対極にある政権に交代することは比較的に頻繁に起こる。

 

ある日突然、軍国主義者が平和主義者に‘豹変’ するのではないですね。

 

>これは国民運動が、特定の集団の利害関係を排除する役割を果たすということでもある。

 

そうですね。特定の集団の存在は ‘あるべき姿’ の内容になじまないですね。

 

> 日本でも国民の不満を背景にして、利害集団の既得権益を排除する動きがないわけではない。 >橋下大阪市長の運動や名古屋市の川島市長の運動はこうしたもののひとつだろう。

 

だが、日本での成功は難しいでしょうね。

 

 

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閲覧数464 カテゴリアルバム コメント0 投稿日時2020/05/28 23:16
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