2023年04月27日(木) 

 

>【逆説の日本史】山本権兵衛が辞任の弁で指摘した新聞マスコミの重大な「問題点」   >NEWSポストセブン によるストーリー • 1 時間前   

> ウソと誤解に満ちた「通説」を正す、作家の井沢元彦氏による週刊ポスト連載『逆説の日本史』。   

>近現代編第十一話「大日本帝国の確立VI」、「国際連盟への道4 その8」をお届けする(第1378回)。   

> * * *   

> 結局、一九一三年(大正2)二月二十日に成立した第一次山本権兵衛内閣は翌一九一四年(大正3)四月十六日、わずか一年二か月足らずでつぶれた。   

>シーメンス事件そして金剛・ビッカース事件で世論の批判は海軍に集中し、山本内閣が進めていた陸軍よりも海軍に予算をつぎ込むと「見られた」予算案は、政友会が多数を占める衆議院では可決されたものの、貴族院で否決されたからだ。>現在の憲法では、たとえ参議院で否決されても衆議院で可決されれば法案は成立するが、明治憲法下では両院の一致が原則であった。   

> 前にも述べたように、山本内閣が海軍予算を優先したのは全体のバランスを考えてのことで、決して海軍びいきの結果では無い。   

>それに対して山県有朋を頂点とする陸軍は二個師団増設こそ緊急の課題であり、そのためには海軍予算を削るのもやむ無しという考え方であった。   

>しかし山本内閣は政友会による支持基盤が強力であり、軍部大臣現役武官制の改革もその強力な支持のもとになされたわけで、この方針に賛成の人間を陸相にするなどの政治力もあった。   

>このまま山本内閣が続けば大日本帝国の陸軍の暴走に歯止めがかかり、後の大破綻を回避できたかもしれないのだが、シーメンス事件いや金剛・ビッカース事件ですべては逆転した。

> とくに、この事件は海相時代の山本が直接かかわっていたと広く信じられたことが、山本内閣にとって致命的であった。   

>マスコミつまり新聞はその「疑惑」を追及するというよりは一方的に糾弾し、その論調を信じた国民は山本内閣に激しい怒りをぶつけた。   

>そうしたなか、「お調子者」と言うべき貴族院議員村田保が貴族院の予算審議で山本を徹底的に罵倒したのはすでに紹介したとおりだが、その「名演説」を新聞が大絶賛したこともあり、村田はヒーローとなり海軍はますます悪者にされてしまった。   

> 何度も述べたことだが、日本の新聞はしばしば国家にとって重要な問題を考察することはせず、その時々で時事問題をセンセーショナルに扱って国民を煽動するという「病気」がある。  

 

 賢い人は ‘純粋によく観察する’ が、そうでない人は ‘自分の期待したもの’ しか見ようとしない。     

 

>なぜそんなことをするかと言えば、そのほうが新聞が売れるからである。   

 

日本人には現実 (事実) があって、非現実 (考え) が無い。処世術 (損得勘定) があって哲学 (あるべき姿) がない。      

 

>この宿痾は現代も根絶されたとは言えないと、私は考えている。   

 

そうですね。日本語は写生画の言葉であって、日本人は現実から離れることはできませんね。   

 

>どうか国民の皆さん、くれぐれも新聞にはご用心を、と申し上げておこう。   

 

イザヤ・ベンダサンは、自著 <日本人とユダヤ人> の中で ‘自らの立場’ について以下のように述べています。   

何処の国の新聞でも、一つの立場がある。立場があるというのは公正な報道をしないということではない。そうではなくて、ある一つの事態を眺めかつ報道している自分の位置を明確にしている、ということである。 読者は、報道された内容と報道者の位置の双方を知って、書かれた記事に各々の判断を下す、ということである。 ・・・・日本の新聞も、自らの立場となると、不偏不党とか公正とかいうだけで、対象を見ている自分の位置を一向に明確に打ち出さない。これは非常に奇妙に見える。 物を見て報道している以上、見ている自分の位置というものが絶対にあるし、第一、その立場が明確でない新聞などが出せるはずもなければ読まれるはずもない。・・・・・ (引用終り)       

 

(略)

 

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閲覧数69 カテゴリアルバム コメント0 投稿日時2023/04/27 23:38
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