2023年04月30日(日) 

 

>産経新聞   >Dr.國井のSDGs考 入試が日本の学生をダメにする 東京大名誉教授・黒川清さん(上)   >昨日 14:00  

>世界の紛争地域で支援活動に携わってきた「公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)」のCEOで医師の國井修氏。   

>「No One Left Behind(誰も置き去りにしない)」を人生のテーマに掲げる國井氏が誰も置き去りにしない社会を目指すヒントを探る13回目の対談が、日本学術会議会長や内閣特別顧問、国会の福島原子力発電所事故調査委員会委員長などを歴任した東京大学名誉教授(東海大学特別栄誉教授、政策研究大学院大学名誉教授、UCLA教授)の黒川清氏をゲストに行われた。   

>国際的に活躍し、政策決定の現場にも関わってきた2人が、コロナ禍を経験して今感じる日本の課題や若者への期待を語り合った。   

(略)

>國井 トップを変えるのはどこでも大変なようです。   

>黒川 大学では教授や学長を選挙で選んでいるけど、これはガバナンスの問題です。   

>もっと広く、優れた人を探す、つまり〝サーチ〟しないといけない。   

>私もその立ち上げから参加していた、今や世界的に知られる沖縄にあるOIST(沖縄科学技術大学院大学)の学長選考のプロセスが世界の標準の一つでしょうね。   

>例えば、米国のエリート大学の学生が読まされる本のトップ10というのがあるけど、日本ではどうしてその本なのか、「なぜ?」と考える人があまりいない。   

>私はWHYを考えたい、HOWじゃないんです。   

>國井 私の子供も米国やアジア・アフリカのインターナショナルスクールで教育を受けたので、小学2、3年生ぐらいから、自分の主張がすごかったんです。   

>何かあるとすぐに「WHY?」です。   

>自分の頭で考えて自立していくという意味では大切ですよね。   

>日本でも小さいころはそうだと思うんですが、いつの間に受け入れるようになっちゃうんでしょうか。   

>黒川 入試だろうね。   

>東大に合格した学生は優秀ということになっているけれど、彼らの才能は、何に生かされていると思う? クイズ番組です。   

>何でも知っている、要するに試験の正解率が高い。   

 

日本人は知識を尊ぶが、知恵を尊ばない。思考停止の状態でいて受け売りと後追いに励んでいる。指示待ち人間ばかりができてくる。       

 

>國井 答えのない社会の中で生きていかなければならないのに、思考力よりも暗記力を重視する。    >交渉力、コミュニケーションの能力も育っていません。  

 

我々日本人は日本語と英語の両言語を良く学び、思考における時制の大切さを十分に理解する必要がありますね。英語にある時制 (tense) を使った考え方を会得すれば、我々は自己の意思 (will) を明らかにすることも可能になるし、自分自身の世界観 (world view) を持つことも出来ます。さすれば我々は国際社会において相手の理解も得られ、未来社会の建設に協力することも可能になります。かくして、我々日本人は、人類の進歩に一層の貢献が可能になるでしょう。 

 

『有能な人材が世界から日本に集まり、ここで世界に向けてサクセスストーリーが生まれるという国家を目指すべきです。 このための具体的な政策課題として (1)英語を第2公用語にする (2)定住外国人に地方参政権を与える (3)インターネットの接続料はじめ知的生産活動の基本コストを諸外国並みにする (4)日本の制度やシステムの中で国際基準と合致しないものを一括して見直す―の4点を提案したいと思います。』 (茂木敏充外務大臣)   

 

>日本の高等教育機関にも課題がありますね。   >日本でも最近、高校を卒業して海外の大学に行く学生は増えてきましたが。   

>黒川 ようやくですね。   

>ユニクロの柳井正社長が財団を作って、英米の大学に進学する日本の高校生を応援する奨学金を始めた。   

>笹川平和財団も始めたね。   

>すごくいい試みだと思う。   

>海外に行けば、向こうの教育を受けて視野が広がるし、友達もできる。   

>将来にわたってそのネットワークが大事、自分個人の友人のネットワークです。   

>そして、日本の弱いところに気がつき始める。   

>これは健全な愛国心をはぐくむ。   

>中国、韓国にかなわない留学の本気度   

>國井 私が危機感を感じるのは、海外で学び挑戦しようとする日本の若者が少ないこと。   

 

それは島国根性ですね。    

 

>米国の大学で学ぶ中国、韓国人は2020年でそれぞれ30万人、4万人のレベルですが、日本人は1万人程度。   

>しかも大学や大学院で勉強するだけじゃなく、韓国や中国の人はそのまま居続けてキャリアを作ろうという人が多い。   

>日本人は2、3年留学して日本に帰ってしまう。   

>本気度が違うわけで、そこで得られる実力や経験も違ってくる。   

>各国のグローバル化や世界で活躍する人材や組織をみても、差が開くのは当然のような気もします。   

>黒川 米国にいたとき、日本の知り合いから教え子をポスドク(博士号を取った後に研究を続ける博士研究員)として受けてほしいと頼まれることも多かったんだけど、みんな優秀でね。    

>言われたテーマを考え、一生懸命やるからすごくありがたかった。   

>しかも、みんな必ず2、3年で帰っちゃう。   

(略)

>國井 私のロールモデルも、好きなものに邁進(まいしん)してそこで結果を出しながらも、社会にどう貢献するか、どのように変えるべきかを常に考えている人たちです。   

>相手が若くても気さくに対等に接し、逆に大統領であろうが大臣であろうが、物おじせずに言うべきことははっきりと物申す。   

 

顔色を見て判断しないことですね。日本では周囲に気を配らないととんでもないことになります。      

 

>「実るほど頭を垂れる稲穂かな」といいますが、日本では年齢や肩書の上にあぐらをかいて、下には威圧的、上にはこびる人がまだいるようですね。

 

日本人は周囲の状況により自己の態度を大きくしたり小さくしたりして大変ですね。気苦労がある。       

 

>黒川 日本は形から入って形で覚えちゃう。   

>その形になった理由は何だということを考えさせることが大事なのにね。   

 

日本人の文化には形があって内容 (考え・意義) が無いい。   

 

>その理由も最近ではいろいろ考えています。  

>授業のやり方も違う。   

>例えば、デジタル時代になってMIT(マサチューセッツ工科大学)では、授業をオンラインで公開している。   

>その結果、生徒と先生が向き合ってやる対面授業は半分ほどになっている。   

>クラスの中では全部が丸いテーブルで、5、6人の生徒が、先生から投げられるいろいろな問いを議論する、この連続。    

 

議論のできる授業は理想的ですね。    

 

>國井 人数が少ないといいんですけど、日本だとどうしても50人以上の講義もありますし、講義が一方的になってしまいますね。   

>黒川 日本は一方通行の授業が多すぎる。   

 

日本は詰め込み主義ですからね。    

 

>國井 私はもはや一方的な講義は録画や資料にして学生が自分で勉強してもらい、対面では議論や実習を充実した方がよいと思っています。   

>教育の方法を抜本的に変える必要があると思っているのですが、なかなか変わっていないですね。   

>ただ、日本に比べて米国の大学の授業料は高いですね。   

>留学に関しては、必ずしも米国じゃなく、ヨーロッパには結構いい大学で授業料が安いところが多いので、私は若者にそういう大学も勧めています。   

>「教訓」が生きない日本   

>國井 私は国際的に活躍でき、日本国内で強いリーダーシップを持てる人材を育て増やす必要があると強く思っていますが、それには戦略が必要です。   

>ただ大学やカリキュラムをよくして、人材育成コースを作ってもなかなか増えない。   

>限られた数の大学や組織だけでなく、社会や日本全体で育てるくらいの文化やメカニズムを作る必要があると思っています。   

 

そうですね。    

 

>これはいいなという若者がいたら、その人を潰さないよう、また、うまく成長できるように経験させることが大事。   

>グローバルヘルス分野でいえば、伸びそうだという若手には、本人の希望も聞きながら、厚生労働省の国際保健から現場まで、国内外でさまざまな経験をさせる。   

>経験を積まないと、やはり人間は育たないと思います。   

 

そうですね。経験は教育ですね。   

 

>黒川 米国の大学も4年制だけれども、2年たったときに移動というか、多くはないけど中途で動くこともできる。   

>日本でもそういう移りやすさがあるといいね。   

>また、日本のような入試はない。   

>一般的な基本試験と高校の推薦状と本人の意欲重視だしね。   

>東大や京大といった旧帝大が、入学者の10%でもいいから試験じゃなくて論文、面接選考を始めるのもいい。   

>そこから入ってきた学生がどう育っていくか、結果が出るのは10年くらいかかるけど、良ければ広げるなり続ければいいと思う。   

>米国では、他の分野と同じように医学部は大学院であり、4年の大学を終わった後に、さらに4年間、そして基本的には違う大学の医学部に行くのが基本です。   

 

そうですね。米国は高度な職業人の育成を目指していますね。日本も取り入れるとよいですね。   

 

>これは20世紀初めに始まった制度で、プリンストン高等研究所を作ったアブラハム・フレクスナーの提案によるものです。   

>國井 黒川先生は、ダボス会議に行ったり、医学を超えて日本の科学技術分野の振興にも取り組まれましたよね。   

>黒川 ダボス会議は1980年から90年にかけて十数年、毎年のように参加していました。   

>國井 私はもともと臨床医だったけれど、公衆衛生を学び、政策作りに興味を持って外務省に行き、グローバルファンドではビジネスモデルやコミュニケーション、マネジメントやリーダーシップなどを実践の中で学びました。   

>だから今回の新型コロナでも、臨床医や感染症疫学者の立場からみるコロナ対策と、他の分野も見た上でのコロナ対策は全然違うと思いました。   

>コロナ対策では、感染症や公衆衛生といった医療分野の専門家だけでなく、経済や教育の分野からもいろいろな人たちが議論して、それらを含めて政治家や行政が考え決めていくことが必要だと思ったのですが、先生はどう思いますか?   

>黒川 なぜそんなことを感じるんだと思う? 

>なぜそんなに日本の対策に不満だったのだと思う?   

>國井 コロナから学ぶべきこと、教訓がたくさんあるのに、日本ではそれが十分に議論されず、将来へのアクションにつながっていないように感じるんです。   

>英国議会はコロナ対策を分析して何が失策・失敗だったのかを明らかにした上で、将来に向けた提言を出しています。  

 

そうですね。提言は必要ですね。   

 

>日本は失敗やそれに対する批判を恐れる国なので、それらをうやむやにして、せっかくの教訓を学ばないで終わってしまう。   

 

そうですね。わが国で批判を受けると序列順位を下げられますね。序列社会の中での格下げは恐ろしいですね。身動きができないからです。それを避けてお互いに自分の身をまもりますね。        

 

>世界をみると、教訓を学んで素早く進化している国と、過去の栄光にすがって教訓から学ばない、また素早い行動ができない国で差が広がっている印象を受けます。   

 

そうですね。わが国は隠ぺい体質の国ですね。    

 

>不確実の時代、また世の中の変化が加速する中で、教訓からの学びは迅速にアクションに変え、将来に備え、未来づくりをしなければならない。   

>それが日本の経済社会が停滞し、世界から取り残されそうになっている要因のひとつのように感じます。   

>残念ですね。   

 

我々日本人には、あっけらかんとした世界の中でドライに割り切るセンス (判断力) が必要ですね。    

 

>(構成・道丸摩耶)   

 

 

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閲覧数62 カテゴリアルバム コメント0 投稿日時2023/04/30 15:17
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