■バックナンバー
■RSSフィード
RSS 1.0 RSS 2.0 Atom 1.0
■このブログのURL
https://e-jan.kakegawa-net.jp/blog/blog.php?key=304538
2010年01月28日(木) 
お昼ごはんを買いに、事務所から歩いて3分ほどのところにあるパンやさんに行った。店に入ると、一人のおじいさんが店員さんと話をしていた。
「おじさん、95歳なの!」
店員さんの声に、ついおじいさんの方をまじまじと見てしまった。
「背筋がシャンと伸びて、とっても95歳には見えませんねえ~」
ほんとにその通りで、腰は曲がっていないし、パンを置くトレイも自分で持って、その上には3つのパンが乗っていて、代金も自分で払って、にこにことや柔らかい笑顔を店員さんに向けていた。
毛糸の帽子をかぶり、暖かそうなベストを着て、黒いゴム長の中にズボンをきちんと入れていた。

おじいさんは店員さんに「ありがとね」と言うと、ガラスの戸を押して店を出て行った。
「今のおじいちゃん、95歳なんですか!?」
驚いて、私は店員さんに聞いた。
「ねえ、若い。ときどきパンを買いに来てくれるんだよ」

レジを済ませ店を出ると、30メートルほど先に、信号を渡るおじいさんの姿が見えた。
ゆっくりとはしているけれど、決して不安定ではない足取り。左手にかさを持ち、右手にパンの入った白い小さなビニール袋を提げている。
おじいさんが一歩一歩進むたび、透明なかさが、ゆーらりゆーらり揺れていた。

95歳になったとき、自分の好きなパンを、自分の足で、近所のパンやさんに買いに行けるって何だかとってもいいな、そんなことを思いながら、おじいさんの後ろ姿を見送った。

それにしても、3つのパンは何だったんだろう……。

閲覧数339 カテゴリ日記 コメント0 投稿日時2010/01/28 12:11
公開範囲外部公開
コメント(0)
  • 次項有コメントを送信
    閉じる
    名前 E-Mail
    URL:
■プロフィール
O川さん
[一言]
大日本報徳社勤務
■この日はどんな日
ほかの[ 01月28日 ]のブログは、
■最近のファイル
■最近のコメント
■最近の書き込み