「メスティン」とは、英語で、弁当箱・飯盒のことである。飯盒は、食料を入れて携行したり、食事の際に配給を受け取るのに使う食器が主用途で、イザとなれば炊飯や調理やバケツとしても使えるものである。 しかし日本で「メスティン」というと、兵式飯盒のようなソラマメ型のものを指さず、スウェーデンのトランギア製の折り畳み式の柄が付いた薄いアルミニウム製の角形の弁当箱・飯盒を指すのが一般的である。只、「メスティン」は商品名ではなく一般名詞であるため、トランギア製を模した製品が多くの企業からメスティンの名で販売されている。 諸外国では、弁当箱と湯煎にしか使わぬのが一般的であるが、日本では炊飯用や調理用として使うことが多い。特に、炊飯用としての使用が多いらしい。 今は、キャンプなどでは、焚火ではなくストーブ(キャンプ用のガソリンやプロパンガスの焜炉)を使用することが増え、ソラマメ型から角形に需要が移ったそうである。 トランギア製のメスティンは、プレミアがついて異常に高価であり、また成型時のバリが残っていてサンドペーパ掛けが必要だったりし、他社製を使ってる人のほうが多いと思われる。 トランギア製210型とほぼ同サイズのもの(普通サイズ)は、1500円前後からあり、ほぼ1.5合炊きである。トランギア製209型とほぼ同サイズのラージメスティン(大型サイズ)は、2800円前後からあり、ほぼ3合炊きである。今年になって百円ショップのダイソー(大創産業)が550円で発売したもの(小型サイズ)は、ほぼ1合炊きである。 ガソリンやプロパンガスのストーブを買うほどにはキャンプしないという方には、ドイツのエスビット製の廉価なポケットストーブミリタリーで、20グラムのアルコール固形燃料1個につき、ちょうど1合のご飯が炊ける(火が消えたらタオルにくるんで15分ぐらい蒸らす)ので、お勧めである。(ストーブに少し付属してる固形燃料はヘキサメチレンテトラミンである) 尚、私は、キャンプ用ではなく、防災用に購入した。 |