>プレジデントオンライン >※本稿は、養老孟司、中川恵一『養老先生、再び病院へ行く』(エクスナレッジ)の一部を再編集したものです。 (略) >「供養」をする日本人の精神性 >解剖する人は、わかりやすく言うと加害者です。
解剖する人は能動的な人ですね。自己の行為に責任がありますね。
>それに対して、解剖されている人は被害者です。
解剖される人は受動的な人ですね。でも死体は物体であって人間ではないそうですね。
>慰霊祭は僕たち加害者たちの気持ちを和らげるために行われているのだと思います。
悪かったなあ。許せよ。ということですね。といっても止められませんね。
>ただ、こうした行為が、世界中の人に通じるかどうかはわかりません。
‘と殺’ は牧畜産業の神聖な業務ですからね。神前の儀式になっています。
>ケンタッキー・フライド・チキンは世界中に店舗がある多国籍企業ですが、その中で年に1回、鶏の供養を行っているのは、日本のケンタッキー・フライド・チキンだけだそうです。 >他の国の人も鶏を殺して食べているわけですが、別に鶏を殺したとは考えていません。
外国では神に感謝ですね。感謝祭の食事ですね。
>日本人だけが鶏を殺すということについて、どこか気持ちが悼んでいるのでしょう。
それは日本人が鶏の身になって考えてみるからでしょう。
>文化の違いといえばそれまでですが、日本人は鶏を供養することでバランスがとれているのだと思います。
そうですね。鰻供養もありますね。人形供養、筆供養などというのもある。
>日本人でも「そんなの迷信じゃないか?」とか、「なんかバカなことをしているんじゃないか?」と思う人もいるでしょう。 >だから誰でも理解できるように、気持ちのバランスをとるのは相当難しいと思います。
そうですね。各国に文化の背景がありますからね。
(略) >---------- 養老 孟司(ようろう・たけし) 解剖学者、東京大学名誉教授 1937年、神奈川県鎌倉市生まれ。 >東京大学名誉教授。 >医学博士。 >解剖学者。 >東京大学医学部卒業後、解剖学教室に入る。 >95年、東京大学医学部教授を退官後は、北里大学教授、大正大学客員教授を歴任。 >京都国際マンガミュージアム名誉館長。 >89年、『からだの見方』(筑摩書房)でサントリー学芸賞を受賞。 >著書に、毎日出版文化賞特別賞を受賞し、447万部のベストセラーとなった『バカの壁』(新潮新書)のほか、『唯脳論』(青土社・ちくま学芸文庫)、『超バカの壁』『「自分」の壁』『遺言。』(以上、新潮新書)、伊集院光との共著『世間とズレちゃうのはしょうがない』(PHP研究所)、『子どもが心配』(PHP研究所)など多数。 > ----------
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くよう
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