2025年05月15日(木) 

 

>現代ビジネス   >学歴と能力は関係ないのに…学歴が高い「普通」の人が陥ってしまう思い込み   >岸見一郎 (哲学者・心理学者) の意見・   >14時間・   

>人生において自分自身を「特別な存在だ」と思うか、あるいは「思っていたより普通かもしれない」と思うか。   

>「特別でなければならない」という考えを持っている人は、常に他者と比較している。   

>典型的な例の一つが「学歴」を基準に考えることだ。   

>アドラー心理学の第一人者で哲学者の岸見一郎氏が「特別になろうとしないが、同じでもない」生き方を探った新著 『「普通」につけるくすり』 (サンマーク出版)より一部抜粋、再構成してお届けする。   

>見かけの因果律   

>同僚や後輩が仕事で自分よりもいい結果を出したときに、「自分のほうが高学歴なので有能だと思っていたのにそうではなかった」「自分は案外普通なのかもしれない」と思うような経験をしても、そのことを認めたくない人もいるでしょう。   

>高学歴にこだわる人は、自分が本当に優れているとは信じられていないように見えます。   

>これを劣等感と言うと、抵抗する人は多いと思いますが、劣等感は仕事に取り組むときにいわばブレーキをかけている要因です。   

>それを取り除けば、仕事で今以上にいい結果を出せることを見ていきます。   

>アドラーは「見かけの因果律」という言葉を使います。   

>これは、本当は因果関係がないところに、因果関係があると考えたい人がいるという意味です。   

>首尾よくいい結果を出せたときも、反対に出せなかったときにも、そのことの原因を本来、因果関係のないところに求めることはよくあります。   

>学歴は能力を示す指標ですが、学歴と能力に因果関係があると考えることは見かけの因果律の例です。   

>そのように考える人は、子どもの頃から有名大学に入ろうと受験勉強に励みます。   

>有名大学に入れば有能だと思われると信じているからです。   

 

そうですね。見掛け倒しですね。   

 

>子どもが自分の意思で中高一貫校に入ろうと思うことは普通ないでしょう。   

>子どもをそのように思わせるのは、「将来成功するためには有名大学に入らなければならず、そのためには中高一貫校に入るべきだ」と考える親です。   

>親に説得されて受験勉強をし、大学に入った人は、学歴は自分が有能であることを証明する証だと考えるようになります。   

>学歴と能力の間に因果関係はない   

>しかし、学歴が能力を示す一つの指標だとしても、大学を卒業したことと能力の間に因果関係があるかといえばありません。   

>このように書くと、学歴は少なくとも努力したことと能力の間に因果関係がある証と考える人はいるかもしれませんが、努力して難関大学に合格したことは、「過去」に努力したということでしかありません。   

>過去に努力したこと、及びその指標としての学歴と「今」仕事ができることの間に因果関係を見出すのは難しいでしょう。   

>学歴が大学を卒業した時点での能力についての評価であるとしても、その後も努力を続けているかを学歴は明らかにしません。   

>難関の試験に合格したということが本当に有能であることの証になるかも疑問です。   

>試験は客観的に能力を評価するために必要と考えられていますが、試験でいい点数を取れなかったとしても能力が低いとはいえませんし、反対に、いい成績を取ったからといって有能であるともいえません。   

>能力を一度の試験で判定することは困難であり、有能だからといってどんな試験でも常にいい点数を取ることはできません。   

>学歴と能力の間に因果関係があると見なしたい人にはわけがあります。   

>いい結果を出せなかったときに、もしも自分が卒業した大学よりもいい大学を出ていればいい結果を出せたはずだと、今となってはどうすることもできない学歴に原因を求め、可能性の中に生きたいのです。   

 

それは学歴万能主義ですね。   

 

>また、いい結果を出せなかったとしても、「いい大学を出ているので有能であることは間違いなく、今回の失敗は何かの間違いだ」「運が悪かったのだ」と考え、起きた現実を受け入れようとしない人もいるでしょう。   

>しかし、この学歴と能力の間にあるように見える因果関係はあくまでも「見かけ」だけのもので、実際には根拠のない思い込みでしかありません。   

>学歴は属性でしかない   

>学歴は「属性」でしかありません。   

>属性というのは、たとえば、「あの人は賢い」と言うときの「賢さ」です。   

>しかし、これは文字通り、「人に属するもの」であって、その人自身ではありません。   

>帽子を脱いでも、あるいは別の帽子を被っても、人が変わるわけではありません。   

>どの大学を卒業したかは、その人の属性の一つでしかありません。   

>この属性は一般的なもので、同じ属性を他の人も持っていることは多々あります。   

>他方、「個性」は属性で説明し尽くすことはできません。    

>今問題にしている学歴という属性に自分を合わせることは、自分で自分の個性を失くすことに他なりません。   

 

人間序列は個性を無視することで成り立つ結果ですね。個人主義・個性教育の大敵ですね。      

 

>就活をする若い人が、会社の求める「人材」になろうとするのと同じです。   

 

序列社会における ‘期待される人間像’ ですね。家畜・社畜・国畜か。    

 

>あるいは、自分自身ではなく、卒業した大学の名声の力を借りてどの大学を出ているかを人に言うことで、その大学を卒業した人という枠組みの中に自分を当てはめることになります。   

 

何処まで行っても没個性の励みになりますね。   

 

>なぜそのようなことをするのか。   

>自信がないからです。   

>自分は学歴という属性でしか認められないと思っているのです。    

 

江戸時代の印半纏の様な役割ですね。   

 

>初対面のときに履歴書を読み上げるような自己紹介をする人がいます。   

>そのような人には、私が知りたいのは学歴や職歴ではないと言いたくなります。   

>学歴や職歴を聞いた私に感嘆されたいのかもしれませんが、私のようにそれを聞いても何とも思わない人がいれば落胆するでしょうし、国内では通用しても、海外では卒業した大学名を聞いても相手が知らないこともあるでしょう。   

 

海外に出ては無力でしょうね。井の中の蛙大海を知らずですね。

 

日本語の文法には階称 (言葉遣い: hierarchy) というものがある。だから日本語を発想する場合には、‘上と見るか・下と見るか’ の世俗的な判断が欠かせない。上下判断 (序列判断) には、通常、勝負の成績が用いられる。近年では偏差値なども都合の良い資料として利用されている。だから難関出身者たちが社会で幅を利かせている。わが国が学歴社会であるというのも、実は序列社会の言い換えに過ぎない。だから、わが国の学歴社会は学問の発展には何ら貢献していないことを知っている必要がある。 順位の比較は没個性的でなくてはならない。だから、序列競争の励みは個性の育成にはならない。     

 

日本人の礼儀作法も、序列作法に基づいている。だから、序列社会の外に出たら序列なきところに礼儀なしになる。礼儀正しい日本人になる為には、世俗的な序列順位を心得ている必要がある。'人を見損なってはいけない' という想いが強迫観念の域に達していて、人々は堅苦しい日常生活を送っている。ため口を禁じられているので、相手と対等な立場でものをいう事ができない。人間が真に平等であるという実感を体験したことがない。こうした観念は天皇制・家元制度・やくざの一家の構造にまでつながっている。   

 

日本人は序列の存在を知れば、それが一も二も無く貴いものであると信ずる共通の序列メンタリティを有している。その程度は序列信仰の域に達している。日本人の尊敬は、序列社会の序列順位の単なる表現に過ぎないため、個人的精神的には意味がない。下々の衆は上々の衆の祟り (仕返し) を恐れて神妙にしている。上々が無哲学・能天気である事については、下々にとって何ら気になることではない。だから、日本人の尊敬と序列作法には浅薄さが付きまとう。   

 

日本人の政治家にも、政治哲学がない人が多い。だから、我々の未来社会の有様を相手に言って聞かせる術がない。それは非現実 (考え) の内容を盛り込むための構文が日本語に存在しないからである。序列人間は人間の序列を作っていて、上位の者 (先輩) と下位の者 (後輩) の間に自分を差し挟むことにより自分たちの存在をウチソト意識として確認し合っている。だから、自己の所属する序列に並々ならぬ帰属意識を持っていて義理 (序列関係から生じる義務) を果たすことに懸命になる。そして、定刻通りに帰宅しないなど義理の仕事にやりがいを感じている。無哲学と序列メンタリティの相乗作用により派閥政治は無くならない。周囲の序列仲間が自分たちの序列に対する貢献度を評価する。これにより自己の順位は上昇する可能性がある。それが日本人の人生における楽しみである。だが叙勲の機会を得ることは難しい。    

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


閲覧数25 カテゴリアルバム コメント0 投稿日時2025/05/15 21:05
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