ISSから5ヵ月半ぶりに地球に帰還した古川さんが「風呂に入りたい」と言ったとか聞いて思い出した。 俺が怪我をして寝たきり状態から少し回復して最初に風呂に入れてもらったのは入院から3ヵ月後明日は浜松のリハビリ病院へ転院すると言う日だった。 それも普通の浴槽ではなく棺桶の様な細長くて浅いタライにバスタオルの上で寝ている俺を数人がかりでバスタオルを持ち入れてくれたお湯が張ってある訳ではなく空のままで入った。 看護師さんとヘルパーさんがシャワーで洗いながらお湯を入れてくれる背中の方から少しづつお湯が増え温まってくるこの時の感覚気持ち好さは今思い出しても格別のものだった。のだが・・・ 今思い出して不思議に思うのだ。 今もそうだがあの時は今以上に感覚は麻痺していた、熱いか冷たいかも分らないのにあんなに気持ちよく感じたのは何故だろうか今考えても分らない。 親切にしてくれた松浦看護婦さん感謝しています。 今は家の普通の風呂に一人で出入り出来るありがたい事です。 |