2018年10月13日(土) 

 

 

 

(略)

>敵に向かってとにかく前進、相手を粉砕して陣地を占領という状況では、まず必要なのは精神力になります。

 

そうですね。日本人には意思がない。だから、おとなしい。優柔不断・意志薄弱に見える。精神力の必要性は、明らかであります。そこで、思考停止と暗記力を活用して、洗脳 (皇民化) 教育により筋金入りの人間を育てる。その結果、動作は機敏になるが賢い人間にはならない日本人が生まれる。

 

>兵卒で言えば、敵に攻撃されても逃げ出さないということ、下士官以上の指揮官で言えば、戦場で兵士たちをまとめ、殺されるかもしれないような場所で自分の思い通りに動かすこと……はっきり言って理屈もへったくれもない世界です。>ですから陸軍ではまず、精神力を身につけること、指揮官の指示には必ず従うことを文字通り身体に叩き込まれるのです。

 

日本人には、恣意 (私意・我儘・身勝手) がある。恣意を鍛えて、意地・根性・大和魂などとする。これが、わが国の精神主義である。先の大戦で、精神主義は大きな力を発揮した。戦争に負けた時、’我々はアメリカに物量作戦で負けた。だが、精神力では勝っていた’ と日本人は言った。

 

>対する海軍ですが、当然ながら精神力や根性では船は動きません。>必要なのは、どこをどうすれば自分が担当する機械をうまく扱い、力を出させることができるかという技術、うまくいかない場合はどうすれば解決できるか筋道を立てて考えることができる力です。

 

そうですね。筋道を立てて考えられると良いですね。

 

>ですから海軍では、問題を様々な角度から客観的に検討できる視野の広さや、主観にまどわされずに最善の方法を探る論理的能力が教えこまれます。

 

日本人の‘主観に惑わされず’ には、限界がありますね。 山本七平は「『空気』の研究」のなかで、そのことを指摘しています。
「驚いたことに、『文藝春秋』昭和五十年八月号の『戦艦大和』でも、『全般の空気よりして、当時も今日も(大和の)特攻出撃は当然と思う』という発言が出てくる。この文章を読んでみると、大和の出撃を無謀とする人びとにはすべて、それを無謀と断ずるに至る細かいデータ、すなわち明確の根拠がある。だが一方、当然とする方の主張はそういったデータ乃至根拠は全くなく、その正当性の根拠は専ら『空気』なのである。最終的決定を下し、『そうせざるを得なくしている』力をもっているのは一に『空気』であって、それ以外にない。これは非常に興味深い事実である。」と書いています。

 

>こういう「必要とされる資質」と「資質を育てるための教育」の違いが、陸軍精神、海軍精神というものを生み出し、のちに軍そのものの動きまでも左右するようになっていくのでした。

 

陸海軍間の協力の欠如。省益あって国益なし。序列社会 (縦社会) の弊害ですね。’必要とされる資質’ の不確かさと、’資質を育てるための教育’ の非理性が、我が国民を奈落の底に突き落としたのでしょう。

 

 

 

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閲覧数820 カテゴリアルバム コメント0 投稿日時2018/10/13 13:17
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