2022年07月30日(土) 

 

>ロシアは「ガス」を武器として使えない事情 日本はEUの失敗に学ぶべき   >国際   >2022年07月30日   

(略)

> ロシアと欧州(EU)を結ぶ主要天然ガスパイプライン(ノルドストリーム)は21日、10日間の定期点検を終えてドイツへのガス供給を再開した。 >ノルドストリームはロシアからEUへのガス供給量の3分の1以上が通る地域最大のパイプラインだ。  >懸念されていた点検期間の延長はなかった。  

 

ドイツは助かりましたね。    

 

> 供給量は定期検査開始前と同じ水準(従来計画の40%に当たる日量6700万立方メートル)となる見通しだ。 >ノルドストリームを運営するロシア国営ガス大手ガスプロムは、カナダに修理に出していたタービン(長距離ガス供給に不可欠な空気圧縮機の一部)の返却の遅れを理由に6月14日以降、供給量を40%に制限していた。 >ドイツ政府の要請でカナダ政府が対ロシア制裁の例外措置としてタービンの返却を認めたことから、タービンが届く24日以降にガス供給量は増加することが見込まれている。  

 

カナダ政府はドイツ政府に親切ですね。    

 

> だが、ガスプロムは26日に別のタービンを修理に出すことになっており、欧州各国はガス供給量が再び削減される可能性に身構えている。 >ロシア側が「制裁に伴う技術的障害が原因だ」と主張しているのにもかかわらず、EU側は「ロシアはガス供給を揺さぶりの材料として利用している」と反発を強めている。  > ノルドストリームの定期点検はこの時期に行われるのが通例だが、今年ほど注目されたことはなかった。 >まさに「ノルドストリーム騒動」だと言っても過言ではない。  

 

そうですね。    

 

> 危機感を強めるEUの欧州委員会は20日、ロシアからのガス供給の途絶や大幅減少に備えた緊急計画案を公表した。 >他の地域からの調達や再生可能エネルギーの強化とともに、加盟国に対し「節ガス」を要請するなどの内容だ。 >欧州委員会は翌8月から来年3月まで加盟国にガス消費量を過去5年間平均と比べて15%減らすよう提案している。   

 

欧州委員会は着々と節ガスの計画を進めていますね。    

 

>当初は自主的な取り組みとするが、供給状態が悪化すれば強制措置に切り替える構えだ。 > だが加盟国から反発の声が上がっている。 >加盟27カ国のうち少なくとも12カ国(スペイン、ポルトガルなど)がこの提案に難色を示しているという。  >この提案が成立するには過半数の賛成が必要なため、緊急計画案の実現は早くも危ぶまれている。  > 緊急計画案を提出したEUのフォンデアライエン委員長は「ロシアがガスを『武器』として使っている」と繰り返し批判しているが、この発言に筆者 [藤和彦] は強い違和感を覚える。  > ロシアの軍事侵攻に充てられる資金を削減するため、EUは「ガスのロシア依存度を今年中に現在の水準の3分の1にまで縮小し、2027年にロシア依存から脱却する」ことを決定している。   

>EU最大のロシア産ガス需要国であるドイツも「2024年夏までにロシア産ガスの輸入シェアを1割にまで下げる」と宣言している。 >最初にガスを「武器」に使ったのはEUの方なのだ。  

 

ガスは有力武器になりますね。   

 

> 歴史を繙けば、EUは1970年代の石油危機をロシア産天然ガスをパイプラインで調達することで乗り切った。  >自らのエネルギー安全保障が向上したのはもちろんのこと、当時のソ連との関係も大幅に改善するとの副産物をもたらした。 >まさに「一石二鳥」だったわけだが、ウクライナ危機で事態は一変、「ロシアはけしからん」という感情論が席巻したことが災いして、EUのエネルギー安全保障の基盤は根底から覆されることになってしまった。   

 

‘治に居て乱を忘れず’ の心構えが大切ですね。    

 

>「長期的なガス供給を保証する」という建設的な関係をEUがロシアに先んじて破壊してしまったのが実情だ。  

 

‘義を見てせざるは勇無きなり’ ですからね。    

 

>EUが「ロシアがガスを『武器』として使っている」と主張するのは「先に攻撃を仕掛けた自分に対してロシアが仕返しするのではないか」という被害者意識のあらわれのように思えてならない。  

 

ウクライナへの侵攻を見れば、ロシアを用心するにこしたことはないですね。   

 

> あまり知られていないが、ロシアにはガスを「武器」として利用できない事情がある。 > 今年1月から5月までの旧ソ連構成国以外の天然ガス輸出量は前年に比べて28%急減しており、ガスプロムは創業以来、最悪の危機に直面している。  >ガスプロムが欧州への輸出分の減少を補うため、ロシアは中国へのパイプラインによるガス輸出を必死になって増やそうとしている。 >ロシアと中国をつなぐガスパイプライン(シベリアの力)の年間輸送能力は380億立方メートルだ。  >その輸送能力を100億立方メートル上積みするとともに、モンゴルを経由する新パイプライン(シベリアの力2、輸送能力500億立方メートル)を急いで着工しようとしている。  >これらパイプラインの合計の輸送能力は980億立方メートルとなり、ロシアからの昨年の欧州へのガス輸出量(1550億立方メートル)の3分の2となる計算だが、パイプラインの整備には時間を要する。

 

そうでしょうね。   

 

>中国を始めアジア地域へのガス供給が計画通り進まなければ、ガスプロムの経営状態は現在以上に深刻になるのは間違いない。 >ロシアはガスを「武器」として使う余裕などないのだ。  

 

どうもそのようですね。   

 

> 日本もサハリン2を巡りロシアとの関係が取り沙汰されている。  >ロシアが6月下旬に大統領令でサハリン2の運営を新会社に移管するよう一方的に通告してきたからだが、日本政府は権益維持を目指す方針を固め、現在の運営会社(サハリンエナジー)に出資している日本の企業(三井物産(出資比率12.5%)、三菱商事(10%))に新会社移行後も株主として残るよう打診した(7月16日付日本経済新聞)。  > 日本にとってサハリン2は特別な存在だ。  >日本が輸入しているLNG代金の3分の1を輸送費が占めるが、目と鼻の先にあるサハリン2のLNGの輸送費は他の地域から輸入されるLNGと比べ格段に安い。  >LNG価格が高騰を続ける中、サハリン2のLNGの日本にとっての価値は高まるばかりであり、その確保は最優先事項だ。

 

政治哲学を取るか、それとも処世術 (損得勘定) を取るか。   

 

> EUの失敗を教訓に、日本は感情論に流されることなく、エネルギー安全保障の観点からロシアとの関係を冷静かつ適切に保っていくべきだ。   

 

日本も「2024年夏までにロシア産ガスの輸入シェアを1割にまで下げる」と宣言するのでしょうかね。   

2027年に日本もロシア依存から脱却することになるのでしょうかね。その後はどのような暮らしになるのでしょうかね。他国の後追いばかりでは我が国民の意気が一向に上がりませんね。 

「ロシアのウクライナに対する残虐な戦争は国内にも影響を及ぼしている。私たちが買う多くの物がより高価になった。だからこそ、私たちは覚悟を決めなければならない」。 (ショルツ独首相)   

 ロシアに経済制裁を科すことで物価高を招くなどの犠牲は伴っても、自由や民主主義といった普遍的価値を守り実現するためには仕方がないと、政治家は国民を説得し主張すべきだ。  (大澤真幸氏)        

‘ロシアが力による現状変更を行っている国はG7(主要7カ国)では日本だけだ。北方領土だ。だから、ウクライナ問題で、ロシアを一番強く批判しなければいけないのは日本だ。 (小野寺元防衛相)   

 

>藤和彦   >経済産業研究所コンサルティングフェロー。   >経歴は1960年名古屋生まれ、1984年通商産業省(現・経済産業省)入省、2003年から内閣官房に出向(内閣情報調査室内閣情報分析官)。   

>デイリー新潮編集部   

 

 

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閲覧数171 カテゴリアルバム コメント0 投稿日時2022/07/30 20:01
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