2023年05月25日(木) 

 

>プレジデントオンライン   >日本の大学院は院生にひたすらストレスをかけてふるい落とす…内田樹が指摘する日本の教育に足りないもの   >内田 樹,ウスビ・サコ,稲賀 繁美 によるストーリー • 昨日 14:15  

>若手を育成していくうえでは、どのようなことに気を付けるべきか。   

>思想家の内田樹さんは「教える側は『親切』を心がけるべきだ。    

>本当に思っていることを話してもいいと思われるような関係性を築いたほうがいい」という。   

>ウスビ・サコさん、稲賀繁美さんとの鼎談をお届けしよう――。   

>※本稿は、内田樹/ウスビ・サコ著『君たちのための自由論 ゲリラ的な学びのすすめ』(中公新書ラクレ)の一部を再編集したものです。   

>教える側は「親切」を心がけるべき   

>【内田】人に教えるのって、教える側にとってもすごくよい勉強になるんですよね。   

>自分が習得した知識や情報の「入力」は自分の言葉で「出力」することによって初めて身につくものだし、教える過程で自分固有のメソッドも出来上がってくる。   

>だから、「教えてやってる」というよりは「教える機会をいただいている」と考えるべきだと僕は思います。   

>「アカデミックな訓練」というと、ふつうの人は徒弟修業のような理不尽でつらいものを想像するかもしれませんけれども、本当に良質な弟子を育てようと思うなら、教える側は「親切」を心がけるべきです。   

>日本のアカデミアでは、「親切」という美徳が非常に軽んじられています。   

>日本の大学院ではひたすら院生たちにストレスをかけて、それに耐えられない者を脱落させて、ストレステストに生き残った人間だけで学問をやろうとする。   

>でも、これは日本全体の知的パフォーマンスを見たら、実にもったいないやり方です。   

>非常に優秀でも、メンタルがあまり強くない子たちがどんどん脱落しちゃうのですから。   

>磨けば光るはずのたくさんの宝石を原石のうちに捨てているようなものです。   

>だから大学教育の方針としては、「正直」「親切」、そして「愉快」というのがすごく大事だと思いますね。   

>日本独自の論文作法は世界では通用しない   

 

そうですね。学問は国際的なものですから日本独自ではね。       

 

>【稲賀】今、日本で「優しくする」とか「親切」というと、誤解が生じやすいですよね。   

>サコ流に「何やってんの?」とピシッと怒ることも、実は優しさであることが見逃されてしまう。   

>「親切」というのも、なかなか難しい言葉です。   

>専門家にとって最も難しいのは、専門外の人にわかる言葉で話すことです。   

>自然科学系の先生たちはそれができなくて困っているし、日本のジャーナリズムでもそこがすごく遅れている。   

 

日本のジャーナリズムは論理的な話ができないですね。   

 

>英語の論文は、初心者が初めて読んでもわかるような文章で書かれていることが最低条件ですが、日本の論文の場合は、“通”にしかわからないような文章で書かないと怒られる。   

 

日本人の場合は気分・雰囲気が大切ですね。   

 

>高校生の頃からとにかく難しい言葉を教科書で丸暗記させ、それらを使えている人が偉いという価値観を植え付けた結果でしょう。   

 

それは気分・雰囲気により煙に巻くのですね。    

 

>でもこれは日本独自の論文作法であって、他のアジア諸国では通用しませんよね。   

 

アジアは一つではないですね。   

 

>【サコ】通用しませんね。   

>同じテンプレートだらけの日本社会   

>【稲賀】ひたすら自ら外に通用しない象牙の塔を高く積み上げようとしている。   

 

それは独自性をひけらかす為ですかね。   

 

>これは自己満足です。   

>ふるいにかけるというのは、ある大きさのものを選別する、つまり均質化することですよね。   

>そこで拾われた人は、どこに入れても使える汎用性のある人です。   

>日本の近代化というのはそういう部品のような人間、ジェネラリストをつくることに他ならなかったわけです。   

>でもふるいで振り落とされてしまうものが必ずあって、京都精華大学は、そうした型にはまったふるい分けから外れた、おもしろい若者たちを集めている大学なのではないか、そこがいいところだと思っているのですが。   

>【サコ】私も最近「フレーム化」とか「テンプレ」という言葉を使うことが多いのですが、日本社会はひとつのテンプレートに合わせたモジュール型の人間をつくろうとしていますね。   

 

そうですね。没個性の人間には正規の鋳型が必要ですね。金太郎のような顔をした人間が大勢できあがりますね。       

 

>普通、社会というのは家庭には家庭のフレーム、地域には地域のフレームがあり、全体としてはマルチフレームになっています。   

>それが日本ではどこに行っても同じテンプレート、フレームが使われていて、大学入試にしても就職活動にしても、すべて同じフレームに合わせて動いている。   

 

それを知って国の隅々まで日本文化が行き渡っていると喜んでいる人が多いでしょうね。   

 

>自分と向き合うことを妨害されている。   

 

そうですね。日本人は思考を停止していますからね。       

 

>先ほど内田先生が日本人は怯えているとおっしゃいましたが、それはまさに、すべてを社会が決めているからですよね。   

>自分たちに選択権がないのです。   

 

自己判断ができないから、選択権があったら困るのです。   

 

>大きなスケールの社会はもちろん、小さな単位である家族までが「君、そろそろ就職活動の時期じゃないの?」と迫ってくる。   

 

日本人には意思が無い。だから能動がなくて受動ばかりがある。   

 

>だからみんな「時期が来たら就職しなくちゃ」と思ってしまう。   

 

アニマルの群れのようなものですね。   

 

>まるで洗脳されているかのようです。   

 

自己判断のきかない人達には洗脳が必要ですね。    

 

>こんなに若者を洗脳して、同じような部品人間ばかりつくり、それらを組み立てる人がほとんどいないというのは、どういう社会なのかと問いたいくらいです。   

 

日本人は部品作りには熱心ですが、航空機や宇宙船など目的にあった完成品を作ることは苦手ですね。自分達の社会を作ることも苦手ですね。    

 

>若者一人ひとりが「ヴォイス(声)」を上げるようになるには、まずはこれまで生きてきた社会のあり方が当たり前ではないということに気づかせる必要があります。   

>これは非常に難しい。   

>こういう社会矛盾に若者が巻き込まれ、自分と向き合うことを妨害されている状況は、一体どうしたらいいのでしょうか。   

 

我々日本人は日本語と英語の両言語を良く学び、思考における時制の大切さを十分に理解する必要がありますね。英語にある時制 (tense) を使った考え方を会得すれば、我々は自己の意思 (will) を明らかにすることも可能になるし、自分自身の世界観 (world view) を持つことも出来ます。さすれば我々は国際社会において相手の理解も得られ、未来社会の建設に協力することも可能になります。かくして、我々日本人は、人類の進歩に一層の貢献が可能になるでしょう。 

 

 (略)

>失敗を語り、若者をサポートするのが仕事   

>【サコ】今のお話を聞いていても、まずもって教育は誰のためにあるのかを問い直さなくてはならない、と感じます。   

>そして、社会のめざす方向を決めるのは誰なのか、ということ。   

>日本では、会社勤めならとっくに定年を過ぎた年齢の政治家が社会の向かう方向を決めている。   

>ほとんど転びそうな老人たちが、後ろからサポートしてくれるのではなくて、私についてこい、と言っている。   

 

上意下達は序列社会・上下社会の仕来りですからね。   

 

>ここにも問題があると思います。  

 

日本の上下社会に問題あり。日本語文法の階称 (hierarchy) に問題ありですね。      

 

>我々教員は、自分たちの失敗を含めた経験を語りながら、若い人たちがやりたいと思っていることをサポートするのが仕事です。   

>社会に出ると、誰も自分の失敗を語っていません。   

 

失敗談は向上心に反しますからね。   

 

>下手をすると家庭内でもほとんどの親は失敗談を語らない。   

>失敗しても立ち直ることはできる、それを伝えるのは実は非常に重要なのですが。   

 

そうですね。’失敗は成功のもと’ ですからね。Failure teaches success.     

 

>これからの若者たちは、自らがめざす社会のイメージをしっかり持たないと、老人たちの描いた実現性のないものに従っていくことになってしまいます。   

 

そうですね。しかし、日本語の文法には時制 (tense) というものがありませんからね。日本人には世界観 (world view) がない。実現性の無いものしか話せない。    

 

>私たちは彼らに何をしてあげられるでしょうか。   

 

私たちは彼らに英米流の高等教育を授けたらよいでしょう。   

 

(略)

>---------- 内田 樹(うちだ・たつる) 神戸女学院大学 名誉教授、凱風館 館長 1950年東京都生まれ。   

>東京大学文学部仏文科卒業。   

>東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。   

>専門はフランス現代思想、武道論、教育論など。   

>2011年、哲学と武道研究のための私塾「凱風館」を開設。   

>著書に小林秀雄賞を受賞した『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書)、新書大賞を受賞した『日本辺境論』(新潮新書)、『街場の親子論』(内田るんとの共著・中公新書ラクレ)など多数。    

>----------  

>---------- ウスビ・サコ 京都精華大学 教授 1966年マリ共和国・首都バマコ生まれ。   

>北京語言大学、南京の東南大学等を経て、京都大学大学院工学研究科博士課程修了。   

>博士(工学)。   

>2018年4月~2022年3月京都精華大学学長。   

>アフリカ系として初めて、日本の大学の学長になった。   

>社会と建築空間の関係性について様々な角度から調査研究。   

>著書に『サコ学長、日本を語る』(朝日新聞出版)などがある。   

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>---------- 稲賀 繁美(いなが・しげみ) 京都精華大学 特任教授 1957年東京都生まれ、広島県育ち。   

>東京大学教養学部フランス科卒。   

>同大学大学院比較文学比較文化専攻。   

>フランス政府給費留学生・パリ第7大学博士号。   

>三重大学助教授を経て、国際日本文化研究センター副所長、総合研究大学院大学教授・研究科長。   

>2021年より京都精華大学国際文化学部勤務。   

>著書に『蜘蛛の巣上の無明 インターネット時代の身心知の刷新にむけて』(編著、花鳥社)などがある。    

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閲覧数68 カテゴリアルバム コメント0 投稿日時2023/05/25 11:29
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