>SPA! >高2息子「大学には行かず芸人になる!」VS大学は出てほしい親。大卒芸人、笑い飯・哲夫が対応法をズバリ回答/がんばらない教育 >日刊SPA!によるストーリー >・1日 >芸人として活躍しながら、小・中学生向けの補修塾を経営する笑い飯の哲夫。 >そんな彼が子どもの教育に悩む親たちの相談に答えた週刊SPA!の連載が『がんばらない教育』という一冊の単行本になって12月22日に発売! >◆息子が将来は芸人になりたいと言い出しました >相談者◉48歳男性・会社員(妻、息子16歳) > 息子は現在高校2年生。 >進路について話していたら「大学には行かずにNSCに入ってお笑い芸人になりたい」と言い出しました。 >お笑いが好きなのは知っていましたが、芸人になりたいと言い出すとは思わず戸惑っています。 > 夢を持つのはいいことですが、厳しい世界で成功できるのは一握り。 >うまくいかなかったときに就職しやすいように大学は行ったほうがいいし、芸人を目指すにしても大学でさまざまな知見を広げるのは悪いことではないと思います。
我が国は序列社会の国ではありますが、細い序列の階段を昇り詰めるのを成功と考えないほうがよいですね。人生の進路は多種多様であると考えるべきですね。 トットちゃん (黒柳徹子氏) のように自分の好きなことだけをやっていれば、仕事に神経は集中して能率は上がるし、それ相当の成果が期待できますね。 我が国の序列競争にかまけて自己の欠点の修復のみに時間をかけている人は、切って揃えられたような性能の人間になって規格に合格した設備の一部となっていずれは廃棄処分に付せられでしょうね。自己実現の道は難しい。
> 勉強がイヤで安易に「芸人になりたい」と言っているようにも見えてしまいます。
受験勉強ばかりが勉強ではない。序列競争ばかりが競争ではない。我々の序列は国際社会で通用しない。人間をもっと大きく広げよう。
>大卒の芸人として活躍する哲夫さんのアドバイスをいただけないでしょうか。 >◆哲夫のアンサー > これはなんのアドバイスを欲していらっしゃいますか。 >限られた文字数で端的にお答えしていますので、相談の的を絞っていただいたほうが提案に満足してもらえるかと思いますが、今回は朧げな相談なので困惑しています。 >なんか、バッターボックスで構えていたら、ボールを投げるはずのピッチャーから、うどんの麺がいっぺんに20本くらい飛んできた感じです。 >「さあピッチャー讃岐投手、第一球投げました。 >ストレートのうどんがいっぱいだ。 >バッター、麺が多すぎて打てない」と、ラジオから聞こえてきそうです。 >また、ラジオのスピーカーの小さい穴の群れから無数のうどんがぐにゅっと出てきそうです。 > さて、プロの大卒芸人の表現力を味わっていただいたところで、勝手に相談の的を絞らせていただきます。 >◆「大学に受かったら芸人になってもええぞ」と言えば一発 > とにかくお父さんは、息子さんを大学に進学させて、そのまま大卒で就職させたいから、今、どうすれば大学入試のための勉強をさせることができるか、というご相談ですね。 > また、子どもの夢は大事にしてあげたいけれど、息子さんが芸人として成功するのは99%無理だから、さりげなくあきらめさせてあげる方法はないか、という第2の相談もありますね。 >では早速、解決策を講じてまいります。 > しかしながら、ご相談が2つに分かれているため、これらをまとめて一気に解決しようとすると、朧げな回答になってしまう恐れがあります。 >朧げはもうこりごりですので、2つのご相談に対して、一つ一つ個別に回答いたします。 > まず一つ目のご相談ですが、これは簡単に解決します。 >「大学に受かったら芸人になってもええぞ」と言えば一発です。 >息子さんは直ちに受験勉強を始めるでしょう。 > 次に2つ目のご相談です。 >そもそも、同じ人間が16歳で志す夢と、18歳で志す夢と、20歳で志す夢が全て同一かというと、ほぼそんなことはありません。
息子さんも18歳になれば日本人として必要なことはあらかた吸収していますね。だから、わざわざ大学で学ぶ必要はない。日本の大学は遊ぶところだという見方もある。
‘(略) しかしいったん、大学に入れば、控えめに表現しても、成績と出席の基準はたるんでいる。大学を含め、日本の子供たちが習うものごとの中核は、主として十八歳までに吸収される。’ (フランク・ギブニー)
>成長の過程で憧憬は右往左往します。 >しばらく放っておきましょう。
それが良いですね。自分自身で自分の道を探す癖を付けましょう。
>◆芸で大成したいなら、身の回りのことは一人でこなすべき > それはそうと、芸人になりたいと言えて、それを親御さんが頭ごなしに否定しない家庭っていいですね。
そうですね。
>ただならぬ温かさを感じました。 >おそらく、洗面所にはふわふわのタオルが掛かっているようなお家ではないでしょうか。 >息子さんからしても、居心地のいいお家に違いありません。 > しかし、居心地のいい親元で芸の下積み時代を過ごしてヒットした芸人を知りません。 >芸で大成したいなら、早いうちに親の手を離れる必要があります。
好きなことはすぐに覚えられるでしょう。
>洗濯など、身の回りのことを一人で熟していくことによって、自分自身が商品であり表現者であることを自覚し、成功の妨げとなる甘えを捨てられ、ダウニーなどの語彙を養えます。 > 自宅から通えない大学だったら売れるかもしれません。 >★成長の過程で夢は右往左往するからしばらくは見守ろう
そうですね。 中川淳一郎氏は ‘得意と苦手を自分で判断させるアメリカ’ について書いていますね。日本人の視野を広げるのに役立ちますね。
(略) >【笑い飯・哲夫】 >’74年、奈良生まれ。 >関西学院大学文学部哲学科卒業。’ >00年に西田幸治と漫才コンビ・笑い飯を結成。 >『えてこでも分かる笑い飯・哲夫訳 般若心経』(ヨシモトブックス)など著書も多数
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