・数学 平均点24.36 標準偏差7.45 ・英語 平均点31.71 標準偏差11.51 ・国語 平均点35.05 標準偏差7.34 ・理科 平均点27.60 標準偏差9.58 ・社会 平均点27.94 標準偏差9.22 合計146.66 5教科の平均点・標準偏差(=得点のばらつき)を昨年度と比較し、今年の傾向をデータから読み取ります。 今回は個人的な感想は含めず、数字から読み取れることのみをお伝えします。 ■ 標準偏差とは 得点のばらつきを示す数値です。 数値が大きい → 得点の差が大きい(成績に幅がある) 数値が小さい → 得点が平均に集中している(成績が揃っている) ざっくりですが、平均30点のテストの場合 ・標準偏差5 → みんな同じくらいの点数 →「25〜35点くらいの人が多い」 → 点差があまりないテスト。 ・標準偏差7 → 少し差が出てきた →「23〜37点くらいにばらける」 → よくあるくらいのバラつき。ちょっと得意・苦手が分かれてきてる。 ・標準偏差10 → 成績バラバラ!差が大きい →「20〜40点くらいまで広がる」 → 得意な子と苦手な子がハッキリ分かれてる。 ■ 各教科の結果と考察 【数学】 平均点:24.16 → 24.36(+0.20) 標準偏差:8.88 → 7.45(▲1.43) → 平均点はほぼ横ばい。標準偏差が大きく減少しており、得点が平均付近に集中。成績の差が縮小したことが示される。 【英語】 平均点:30.26 → 31.71(+1.45) 標準偏差:10.96 → 11.51(+0.55) → 平均点は上昇。標準偏差の増加から、得点のばらつきが拡大。成績の差が広がったことがうかがえる。 【国語】 平均点:33.81 → 35.05(+1.24) 標準偏差:7.26 → 7.34(+0.08) → 平均点は上昇。標準偏差の変化は小さく、成績分布は昨年とほぼ同様。得点の上昇は全体的に起きたと見られる。 【理科】 平均点:25.64 → 27.60(+1.96) 標準偏差:10.88 → 9.58(▲1.30) → 平均点が上昇し、標準偏差は減少。得点の底上げと、成績の集中化が同時に進んだことを示している。 【社会】 平均点:27.19 → 27.94(+0.75) 標準偏差:9.91 → 9.22(▲0.69) → 平均点は上昇。標準偏差が下がり、成績が平均に近づいている。安定した得点分布が読み取れる。 ■ 傾向まとめ 理科・社会: 平均点上昇+ばらつき縮小 → 成績の底上げと安定化 数学: 平均点横ばい+ばらつき縮小 → 得点差の縮小 英語: 平均点上昇+ばらつき拡大 → 得点差の拡大 国語: 平均点上昇+ばらつき安定 → 分布は昨年と同様 単なる平均点の上下だけでなく、標準偏差の変化を見ることで、成績の広がりや集中度を客観的に把握することが可能です。 教育には統計的な側面も多くあります。データに基づいて、生徒一人ひとりに必要なサポートを行ってまいります。 ※令和7年度静岡県公立高等学校入学選抜結果の概要より引用 |