2023年09月04日(月) 

 

>現代ビジネス   >「池上彰が泣いた!」と話題になった、米大統領の広島訪問。今、「戦争被害者への想像力」の危機とは 池上彰が大切にしている タテの想像力とヨコの想像力(6)   >池上 彰 の意見   >•11 時間

>プーチンの核をはじめ、世界で緊張関係が高まっています。   

>広島・長崎から原爆の実相を伝えてきた池上彰さん。   

>戦争犠牲者への「ヨコの想像力」は、当事者に対してだけでなく、今を生きる私たちとっても、過ちをくり返さないために非常に大事です。   

>『池上彰が大切にしている タテの想像力とヨコの想像力』では、その影響力を分析し、これからどう人生や仕事に活用していけばいいか解説します。   

>『この世界の片隅に』の舞台の地に赴任して   

>「ヨコの想像力」として、戦争犠牲者や自然災害の被災者への想像力は非常に重要です。   

>つらい立場に置かれた人たちに寄り添うための想像力とは、どういうものであればいいか、考えてみましょう。

>2023年5月、「G7広島サミット」が開催されました。G7サミットとは、日本、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、カナダ7ヵ国の首脳と、欧州理事会議長、欧州委員会委員長が参加して毎年開催される、国際首脳会議です。   

>ロシアによるウクライナへの軍事侵攻で、プーチン大統領による核兵器の使用を示唆する発言も出る中で、被爆地・広島でG7サミットを開催することは、世界平和のメッセージ発信に意義のあるものでした。   

>私がNHKに入局し、松江放送局の次に赴任したのは、広島放送局の呉通信部で、3年間勤務しました。   

>そのときに初めて、呉市は被爆者の数が多く、広島市、長崎市に続いて3位になるということを知りました。   

>『この世界の片隅に』(こうの史代)というマンガやアニメ映画が大ヒットしましたが、この物語は呉が舞台です。   

>広島市に原爆が投下された1945(昭和20)年8月6日の朝、キノコ雲が上がり、広島市との距離が20キロメートル以上離れているのに、爆風で障子の桟などいろいろなものが呉に飛んでくるという描写があります。   

>呉の人たちは、広島に大きな爆弾が落ちたと悟り、被害者を助けようと大勢の人が広島市に向かいました。   

>放射性物質が充満しているところに何も知らずに入り、被爆してしまったため、呉市には被爆者が多いのです。   

 (略)   

>対面がいちばん思いが伝わると実感   

>2016年に開かれたG7伊勢志摩サミットは、テレビ東京の番組で取材しました。   

>その際、当時のオバマ大統領が広島に行き、被爆者に会うということになり、急遽広島にも取材に行きました。   

>オバマの広島での演説は、100メートルほどの距離で聞きました。   

>演説後、テレビカメラに向かって感想を話す段になりました。   

>「私は昔、ある被爆者と『いつかアメリカの大統領が広島に来てくれるといいよね』と話していました。   

>それが今ようやく実現しました。   

>そのときの被爆者はもうこの世にはいないけれど、私が代わりにそれを見ることができました」という趣旨の話をしていたところ、思わず涙が出てしまいました。   

>テレビの前で泣くなんてことは、これまで一度もなかったのに、当時の被爆者との会話を思い出しながら話しているうちに、つい感極まってしまったのです。   

>ちなみにカメラを回していたプロデューサーも、涙をポロポロと流していました。

>とても恥ずかしかったのですが、テレビ局的には「池上彰が泣いた! 

>意外性があって『おいしい』シーンだ!」ということで、全国放送されてしまいました。   

>毎年報道を続けてきて危機感を覚えるのは、戦後78年を経て、被爆の実相を伝えることができる「語り部」が年々減少していることです。   

>かろうじてわずかに残っている語り部の方々も高齢となり、健康問題などで、表に出て語ることが難しくなってきています。   

>私が過去にインタビューした被爆者の方々も、もう何人も亡くなってしまいました。   

>被害を伝える語り部を、どうやって継承していくのかが、広島でも長崎でも、大きな課題になっています。   

>映像資料として残っている動画を見たり、被爆者のお子さんや被爆者に実際に会って話を聞いたりした学生などが、代わりに語り部となるという取り組みが進んでいます。   

>しかし、体験していない人が人から聞いた話をさも自分のことのように語るというのは、なかなか難しいものがあります。   

>受け取る側も、つい空々しく感じてしまうからです。   

>それでも、人が対面で直接語りかけてくれるほうが、聞く側の想像力もかき立てられ、心に残るものです。   

>本を読んだり、データを読み解いたりするということだけでは、思いというのはなかなか伝わりづらいのです。   

>被爆者の思いを、後世の人たちにいかに伝え、つなげていくのか。   

>戦後日本の大きな課題です。  

 (略)      

>G7広島サミットの成果と失敗   

>2023年のG7広島サミットでは、5月19日にG7の首脳たちが原爆資料館を訪問しました。   

>2016年にオバマ大統領が広島を訪れた際は、原爆資料館への滞在はほんの10分ほどでしたが、今回は40分の時間を割き、岸田文雄首相が自ら展示品を説明して被爆の実相を伝えました。   

>アメリカ、イギリス、フランスは核保有国であり、当初は原爆資料館の訪問に難色を示していました。   

>しかし岸田首相は、広島という被爆地から選出されている国会議員として、G7首脳らの原爆資料館への訪問を熱望し、実現させました。    

>原爆資料館の芳名録には、G7の首脳らが直筆でメッセージを残しました。   

>アメリカのバイデン大統領は「この資料館で語られる物語が、平和な未来を築くことへの私たち全員の義務を思い出させてくれますように」「世界から核兵器を最終的に、そして永久になくせる日に向けて、共に進んでいきましょう。信念を貫きましょう!」と書きました。   

>イギリスのスナク首相は、「広島と長崎の人々の恐怖と苦しみは、どんな言葉を用いても言い表すことができない。   

>しかし、私たちが、心と魂を込めて言えることは、繰り返さないということだ」と記しました。   

>フランスのマクロン大統領は、「感情と共感の念をもって広島で犠牲となった方々を追悼する責務に貢献し、平和のために行動することだけが、私たちに課せられた使命です」と書き残しています。   

>核保有国の首脳らが、原爆による犠牲者を追悼しに揃って広島を訪れたことは、かつてないことであり、G7は一定の成功を収めたと言えます。   

 

そうですね。    

 

>しかし一方で、資料館訪問の同日にG7首脳らが出した、核軍縮・核不拡散に関する「広島ビジョン」では、核の「抑止力」を維持する重要性が強調されました。   

>核の「廃絶」には、まだまだほど遠い現状が露呈されました。

>さらに、ウクライナのゼレンスキー大統領がG7に招かれ、G7首脳とのあいだで軍事的支援の強化が約束されました。   

>ロシアに侵攻されている国を守るためとはいえ、平和とは対極のことが進められてしまいました。   

 

ウクライナはソ連崩壊により核兵器を放棄した。しかし、プーチン大統領は非核国ウクライナに侵攻し核兵器使用をちらつかせて恫喝した。

これにより我が国の非核三原則に依拠した安全神話は消滅した。非核三原則とは 核兵器を「持たない、つくらない、持ち込ませない」の三原則を指すものと1967年 (S42) 12月に佐藤栄作首相は説明した。日本人のお花畑はもうない。

「世界大戦を含むあらゆる戦争はすぐ終わらせられる。講和条約を結んだ場合、あるいは1945年の米国による広島と長崎への原爆投下と同じことをした場合だ」 (ロシアのメドベージェフ前大統領) 

‘ウクライナでの戦争の教訓は、抑止力によって未然に戦争を防ぐ方が、侵攻してきた敵を後退させることよりも遥かに望ましいということだ。’  (マシュー・ポッティンジャー) 

‘ロシアが力による現状変更を行っている国はG7(主要7カ国)では日本だけだ。北方領土だ。だから、ウクライナ問題で、ロシアを一番強く批判しなければいけないのは日本だ。’ (小野寺元防衛相)   

 

>なおゼレンスキーは、21日に原爆資料館を訪れ、芳名録に「資料館の訪問に深く感銘を受けた。   

>世界中のどの国も、このような苦痛と破壊を経験することがあってはいけない。   

>現代の世界に核による脅しの居場所はない」と記しました。   

>今回のG7広島サミットは、戦後一貫して核と戦争を否定し、平和を願ってきた「平和都市広島」の地で、核の抑止力を是認し、ウクライナへの軍事支援までもが推進されることになりました。   

 

一気に核廃絶には行かないですね。核廃絶の前段階として核の抑止力は必要ですね。   

 

>この結果に対して、複雑な思いを抱いたり、失望したりした人も多いのではないでしょうか。   

 

何事も一足飛びに理想は成し遂げられませんね。重荷を負うて遠き道を行くが如し。     

 

>G7の首脳たちが揃って慰霊碑に献花した写真はインパクトがあり、これはこれで核の抑止力になったとは思いますが、その一方で割りきれない思いも残りました。   

 

日本人には現実しかない。だから、この世の地獄しか語らない。だが本当の地獄は非現実 (考え) の中にある。この地獄は昔から知られており世間に大っぴらに宣伝するようなものではない。魂の救済を必要とするものである。   

‘あいつ [J. ロバート オッペンハイマー] の手が血塗られているだって? 冗談じゃない。あいつには私の手についている血の半分もついていないさ。泣き言を言うなんて、けしからん。’ (ハリー・トルーマン大統領)     

オッペンハイマーは原爆の父、トルーマンは原爆投下の張本人である。お陰様で多くの日本人が一億総玉砕を免れた。彼らはわが国では知られざる日本人の恩人である。     

 

 

 

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閲覧数305 カテゴリアルバム コメント0 投稿日時2023/09/04 20:05
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