2023年10月12日(木) 

 

>老舗企業数が世界一といわれる日本   

> 日本の皇室は世界で一番古く、しかも、万世一系。   

>つまり、“創業者”である神武天皇から男系男子で継承されているので、格別にありがたいと言われている(*)。   

 

そうですね。日本人にとって序列は一番有難いもの。   

 

 (略)

>エノキアン協会の加盟企業で日本最古は718年創業   

> 日本のエノキアン協会の加盟企業のうち最古なのが石川県粟津温泉の旅館法師で、718年の創業という。   

>商店では16世紀に創立されたようかんの虎屋、岐阜市の鋳物・精密治具メーカーであるナベヤ、酒造の月桂冠などが加入している。   

> 創業年が古いとされる企業の中には、「同じような仕事を企業として続けているのか」という観点から継続性について疑問なケースもあるが、先述の虎屋、寝具の西川などは、事業内容の継続性において特筆ものだ。   

> 伊勢丹と合併したが、百貨店の三越は1673年に伊勢松阪の三井高利が日本橋に呉服店を開業してから同じ地域で店を構えて今に至る。   

>余談だが、三越の名は近江の武士で六角氏の下にあったが、織田信長の上洛に伴い伊勢に移住した三井越後守高安にちなむもので、新潟県とは関係ない。   

> 世襲の老舗企業の存在は、その暖簾の価値が過大評価されて、新しい実力のある商店や企業の発展を妨げたり、あるいは、老舗企業が守りの姿勢に傾きすぎたりする弊害が生じることもある。   

>だが、高い品質の商品やサービスを、暖簾の価値を守るという気持ちを背骨に維持する効用もあり、それが日本文化のひとつの特徴となっている。   

> こうした老舗の価値とか精神は、皇室が万世一系で引き継いで、古来の風習や文化を伝承しているのと共通するところが多いし、皇室の存在が民間の老舗を精神的に支えているともいえる。   

>「守らねばならないものがある」という空気がゆえに、一見無駄に見えるものが維持されることは多いと思う。   

 

日本人は序列が一も二も無く貴いものと信じる傾向がある。   

 

> 皇室とのつながりでは、かつて宮内庁御用達として特定の業者が扱っていた商品も、最近では入札になっている。   

>叙勲や園遊会の引き出物として使われる菊焼残月という半月型の菓子はかつて「麻布 菊園」が納めていたが、今は競争入札だ。   

>だが、物によっては、御用達として「固定」しておかないと技術の伝承ができないものもありそうだ。   

>政治制度における正統性の3つの根源   

> 皇室は日本国家とか民族の独立と統一を守るためのシンボルであり装置でもある。   

 

日本語は自民族への帰属意識を高めますね。   

 

>先の大戦の際に、「国体護持」が終戦の条件となった。   

> それをもって、天皇制といわれる政治制度とか、昭和天皇個人の身の安全を守るために戦争を長引かせたという批判がある。   

>だが、国体とは、日本国家の独立と統一であり、それを守るために天皇を頂点とする体制が譲れぬ一線である。   

> 戦後になって、岡田啓介元首相が、「弁解するわけではないが、開戦前に非常に力の強い政治家がいて、軍を押さえつけようとしたら、軍は天皇の廃立さえ考えたかもしれない。   

>そうなったら、国は真っ二つになる。   

>今敗れながらも一つにまとまった国であるのは、せめてものことだ」といっているのは、そこそこ妥当だ。   

> もちろん、当時の政府、軍の指導者、さらには昭和天皇とその周辺が、もう少し思い切って軍部内の跳ね上がりに毅然としていたほうが良かったと思うこともあるが、独立と統一の維持が無価値だったはずもない。

 

日本人には意思が無い。優柔不断・意志薄弱に見える。    

 

> そして、国民がその国体を守るために戦争中も戦後も団結できたのは、皇室が万世一系、つまり、同一家系の世襲によって長いというだけでなく、国家統一の最初から連続しているという歴史があったからだ。

 

そうですね。日本人は序列社会の序列人間ですね。    

 

> 政治制度における正統性(レジティマシー)の根源は、3種類ある。   

> 一つ目は、武力を背景とした覇者の論理である。   

>鎌倉・室町・江戸という3つの幕府による支配はまさにそうであるが、武力が圧倒的でなくなると弱体化する。   

> 二つ目は、国民の意思による支持だ。   

>ただ、民主主義は、独裁者を選ぶだけでなく、その後の国家運営も民主的でなければならないから、なかなか安定しない。   

 

そうですね。民主主義には有能な政治家が必要ですね。    

 

> そして三つ目は、君主制で、前例に倣った世襲ということが正統性の根拠である。   

>当然、歴史が長いことと、継承原則も昔から同じであるほど堅固である。   

> 日本の場合は、宮崎県出身の武人で、その曽祖父が天上の神々の世界から降りてきたというイワレヒコ(神武天皇)が紀元前660年に奈良県の橿原で建国し、その国が発展して仲哀天皇・神功皇后・応神天皇の時代に日本の統一国家とされている。   

> この歴史について異議を唱える人はいるわけで、王朝交替があったので万世一系とはいえないという。   

>また、作家の百田尚樹氏は著書『日本国紀』のなかで、「王朝交代があった可能性は高いが、万世一系と信じてきたことが大事」という主旨の特殊な主張を展開している。   

>私は日本最古の勅撰の歴史書である『日本書紀』については、長すぎる古代の帝王の寿命を補正すれば、その内容はだいたい信頼できると思っているが、それについては、別の機会に論じたい。   

>「万世一系」は日本だけ?1000年続く諸外国の王室   

> しばしば、保守系の人などが、「日本国家は世界最古」「万世一系は日本だけ」と言いたがるが、それはおかしい。   

> 確かに中国では、王朝交替が頻繁で、禅譲という形式を踏むというルールも明確化されていた。   

>ただ、あまりに頻繁な王朝交代は良くないという意識はあったようで、北宋の太宗は日本からの留学僧・奝然から万世一系の話を聞いて、「日本は島夷だと思っていたのに、王統は一姓伝継で、臣下もみな世襲とは!中国のいにしえの理想の道を実現しているのは、われらではなく、なんと、彼ら日本人のほうではないか」と嘆いたとされている。   

 

序列人間の評価ですね。    

 

> しかし、韓国では高麗も李氏朝鮮も約500年安定していた。   

>中央アジアではチンギス・ハーンの子孫であることは、帝王であるための重要な条件だったし、チンギス・ハーンの血統が重んじられた結果、その子孫は1500万人ほどいるというDNA分析からの推計もあるくらいだ。   

> ヨーロッパに目を移すと、英国王室は、1066年にイングランドを征服したノルマン人のウィリアム1世(フランスのノルマンディー公ギヨーム)が神武天皇のような存在で、ノルマン人の習慣に従って、女王や女系相続が認められたので、王朝名が頻繁に変わっているだけだ。   

> 細かいところまで言うと複雑だが、主要なところでは、ノルマン朝→プランタジネット朝(フランス系)→テューダー朝(ウェールズ系)→ステュアート朝(スコットランド系)→ハノーバー朝(ドイツ系)→サックス・コーバーグ・アンド・ゴータ朝(ドイツ系。第一次世界大戦中にウィンザー朝と改称)と移っている。   

> 現在のチャールズ国王の父であるフィリップ殿下はギリシャ王家出身で、帰化してマウントバッテン家を名乗っているが、王朝名としてはウィンザー王家の名が存続することになった。   

> フランスでは、10世紀のユーグ・カペー王の子孫が、男系男子、しかも、嫡出子に限るという原則を維持しており、現在もパリ伯爵兼フランス公のジャン四世というのが潜在的な王位継承者である。   

> また、スペイン王家は、イスラム勢力に対するレコンキスタ(国土再征服運動)を開始したアストゥリアス公ペラーヨの娘の夫の弟であるヘルムートの女系子孫が継続して国王だが、現在の王朝はブルボン家でユーグ・カペーの男系男子だし、ルクセンブルク大公も同様にブルボン家だ。   

> デンマークは9世紀のゴーム王の子孫が女系相続を繰り返しながら続いていて、その意味ではヨーロッパ最古だ。   

>オランダやベルギー王家は、近代の建国以来、同一家系だ。   

> ロシアでは、9世紀にノブゴロドというところで傭兵王のような形で即位したバイキングのリューリクという人の子孫がキリスト教に改宗してキエフ大公となり、モンゴル人に滅ぼされた。   

>そこで、分家でドイツ騎士団の侵略を撃退したアレクサンドル・ネフスキーの子孫がモスクワ大公となって、キエフ大主教もここに引っ越してモスクワ大主教と改称してモスクワ大公を権威付けた。   

> そのあと、イワン雷帝という絶対君主の出現で王族が粛清され、ムソルグスキーの歌劇「ボリス・ゴドゥノフ」で描かれた混乱の時代を経て、イワン雷帝の皇后の実家であるロマノフ家が帝位に就いてロシア革命まで続いた。   

> イスラム圏ではムハンマドの一族の血を引くことは有利な条件で、現在でもモロッコ国王とヨルダン国王がそれに当たる。   

> 日本の場合と同じく、長い歴史を持つ王室の存在が老舗を支えていることも多いのは、戴冠式における数々の御用達からも見て取れる。   

>宮内庁御用達は英国に倣ったというし、フランスでは共和国政府や大統領府が、王室の工房とか儀式の伝統を引き継いでいることが多い。   

> そういう意味では、日本の皇室は、(1)世界で最も長いということ、(2)統一国家樹立以来、同じ家系であること、(3)男系男子という厳しい条件で継承がされていることの3つの点で高度の正統性を持っており、その存在が国家の独立と統一を守るための決め手となっているわけだ。   

 

我が国においては序列人間が身を挺して外敵と戦うからですね。   

 

>(評論家 八幡和郎)   

 

日本語には階称 (言葉遣い: hierarchy) というものがある。だから日本語を発想する場合には、‘上と見るか・下と見るか’ の世俗的な判断が欠かせない。上下判断 (序列判断) には、通常、勝負の成績が用いられる。近年では偏差値なども都合の良い資料として利用されている。だから難関出身者たちが社会で幅を利かせている。わが国が学歴社会であるというのも、実は序列社会の言い換えに過ぎない。だから、わが国の学歴社会は学問の発展には何ら貢献していないことを知っている必要がある。 順位の比較は没個性的でなくてはならない。だから、序列競争の励みは個性の育成にはならない。     

 

日本人の礼儀作法も、序列作法に基づいている。だから、序列社会の外に出たら序列なきところに礼儀なしになる。礼儀正しい日本人になる為には、世俗的な序列順位を心得ている必要がある。'人を見損なってはいけない' という想いが強迫観念の域に達していて、人々は堅ぐるしい日常生活を送っている。こうした観念は天皇制・家元制度・やくざの一家の構造にまでつながっている。

 

日本人は序列の存在を知れば、それが一も二も無く貴いものであると信ずる共通の序列メンタリティを有している。その程度は序列信仰の域に達している。日本人の尊敬は、序列社会の序列順位の単なる表現に過ぎないため、個人的精神的には意味がない。下々の衆は上々の衆の祟り (仕返し) を恐れて神妙にしている。上々が無哲学・能天気である事については、下々にとって何ら気になることではない。だから、日本人の尊敬には浅薄さが付きまとう。 

 

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閲覧数89 カテゴリアルバム コメント0 投稿日時2023/10/12 14:58
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