|
【2030年度から学校の「当たり前」が変わる】 成績のつけ方・授業の内容はどう変わる?教育改革の“方針”をわかりやすく解説 現在、文部科学省では、2030年度からスタートする新たな教育のかたちについて、大規模な見直しを進めています。 全国の学校が「何を、どう教えるか」は、文部科学省が定める「学習指導要領」に基づいて決まり、それに従って教科書が作られ、時間割が編成され、成績のつけ方も決まっています。 この指導要領の改訂には、2種類があります。 * 小改訂:一部の教科や単元に限定した調整(例:英語の時間数を週1時間増やす、など) * 大改訂:教育全体の方針そのものを根本から見直す、約10年に1度の大きな変更 2030年度に予定されているのは、後者の「大改訂」です。 「最近、話し合いの授業が多い」と感じるのはなぜ? ここ数年、小学校や中学校で「グループで話し合う場面が増えた」と感じたことはありませんか? その背景には、2020年度の前回の大改訂があります。 このときから、いわゆる「主体的・対話的で深い学び」(アクティブラーニング)が強く打ち出され、 子どもたちが自分の考えを発表したり、他の意見を聞いて学びを深めたりする授業が急増しました。 その結果、黒板と先生だけを見る授業から、「みんなで話し合いながら学ぶ」スタイルが定着していきました。 成績にもこの参加姿勢や意欲が反映されています。 テスト以外の「努力」で成績を上げることもできた 現行の評価制度では、テストの点数だけでなく、 * 授業に取り組む姿勢 * グループ活動への参加態度 * ノートの丁寧さや提出物の工夫 といった「意欲・関心・態度」も、成績(評定)に反映されています。 つまり、テストで思うように得点できなくても、日々の授業での取り組みや姿勢が評価され、成績を底上げできる仕組みがありました。 これは特に、苦手科目を頑張っている子どもたちにとって、大きな支えとなっていました。 2030年度以降は「気持ち」ではカバーできない? しかし、今回示された新しい方針では、こうした「意欲・関心・態度」を成績の数値評価から除外するという方向で検討が進められています。 これまでのように、 「テストはあまりできなかったけど、授業にしっかり参加していたから好成績がとれた」 といった評価がつきにくくなり、テストの点数メインの評価が中心になると予想されます。 こうした“努力の見える化”は、今後は数値ではなく、通知表の「所見欄」などに文章で記録される方向へ整理されていくことになります。 |