2025年11月30日(日) 

 

>プレジデントオンライン   >戦時中は「鬼畜米英」と叫んでいたのに…戦争に負けた日本人がマッカーサーを “英雄扱い” で迎えたワケ   >茂木健一郎、山口周の意見・   >3時間・   

>戦時中、日本人は「鬼畜米英」と叫び、米国を憎むよう教育されていた。   

>ところが敗戦からわずか数カ月後、GHQ総司令官・マッカーサーを“解放者”のように迎え入れた。    

>なぜ、これほどまでに急激な“心の転換”が起きたのか。   

>脳科学者・茂木健一郎さんと、独立研究者・山口周さんが明治維新から続く日本人の特異な精神構造を読み解く――。    

>※本稿は、茂木健一郎・山口周『教養としての日本改造論』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。    

>明治維新の勝ち組と負け組   

>【茂木】先日、水風呂の中で夏目漱石の『坊っちゃん』を読んでいて、気づいたことがあるんですよ。    

>僕は夏目漱石が大好きで、『坊っちゃん』は100回以上読んでいるはずですが、その日改めて山嵐が会津藩出身だということが、ものすごくクローズアップして意識に上ってきたんです。    

>【山口】たしかに、『坊っちゃん』の登場人物たちは、きれいに明治時代の勝ち組と、負け組に分かれますよね。   

>主人公の坊っちゃんやその味方たちは全員、旧幕府方で、坊っちゃんの敵は全員、明治政府を築いた勝ち組で固められているという構図です。    

>【茂木】坊っちゃんの家は元旗本だから、世が世なれば、徳川幕府に仕えるお侍の家です。    

>それが没落して、坊っちゃんも働かざるを得なくなっている設定です。   

>そしてその坊っちゃんに献身的に仕える下女の清も、幕府に仕えていた名家が没落した設定だし、坊っちゃんの赴任先で仲間になる山嵐も、徳川家を最後まで守って悲惨な目に遭った会津藩の出身です。   

>【山口】要するに、明治維新でわりを食った側が、全員坊っちゃんサイドという設定です。

>夏目漱石『坊っちゃん』の裏設定    

>【茂木】それを考えてみると『坊っちゃん』という作品自体、裏設定はかなり陰鬱としていますよね。    

>作品自体が血みどろの明治維新を背負っている。    

>【山口】「明治維新」自体、勝ち組の薩長側から見れば「維新」というポジティブワードで語られますが、敗北した江戸・徳川幕府側から見れば、「瓦解」というネガティブワードで理解されています。    

>そして江戸の牛込生まれの漱石は、明らかに明治のあの転換期を「維新」ではなく、「瓦解」と呼んでいる。   

>つまり、坊っちゃんの悪態は完全に旧幕府側から見たルサンチマンの表れなんです。    

>【茂木】主人公に敵対する赤シャツなんて、完全に漱石の分身ですからね。   

>自分で自分をあざ笑っているんだから、考えてみたらすごいよね。    

>【山口】赤シャツは、帝国大学を卒業した文学士という設定で、漱石そのものです。    

>明治維新は本当に輝かしい偉業だったのか     

>【茂木】「文学士だけにご苦労千万な服装(なり)をしたもんだ。   

>それが赤シャツだから人をバカにしている」と、自虐も甚だしい。    

>それで、なぜ僕がここで漱石を持ち出したかというと、先ほどの話に戻るからなんです。   

>つまり山口さんの「明治維新をどう評価するか」という問題に、まさに漱石はぶち当たっていたから。    

>近代化を求める新日本の期待を背負って西欧に学んだ漱石は、直接西欧文明に触れることができた。   

>でもそれゆえに、大いに悩み、葛藤し、日本の現状と未来を憂い、最終的には滞在先のイギリスから「夏目狂せり」と電報が来るまで追い詰められてしまった。   

>そうした彼の不安、懸念は、残念ながら、現代にまで持ち越されています。   

 

そうですね。   

 

>僕ら日本人の多くは「明治」という新時代の幕開けを、輝かしい偉業のように感じています。    

>司馬遼太郎の『坂の上の雲』史観、あるいはNHK大河ドラマ史観とでもいうべき、「明治維新=旧弊の江戸時代からの脱却」「新時代の到来」というように捉えている。   

>でも、実際はあそこで何が起こったのか、あの時代に日本人は何を得て、何を失ったのか、僕らはいまだ未整理のままです。      

 

そうですね。   

 

>それを真正面から見つめ直さないことには、日本はこれから先に歩んでいけないんじゃないかな。    

 

そういうことになりますね。   

 

>敗戦・占領もあっさり受け入れた   

>【山口】日本って、近現代のわずか150年ほどの間で、二度も大きなターニングポイントを体験しているんですよね。    

>一つ目は、150年前の、江戸から明治への転換期。    

>二つ目は、その80年後の、今度は太平洋戦争の敗戦。   

>興味深いのは、ターニングポイントを迎えるたびに、あっけないほどあっさりと日本人は新システムに順応してきたという点です。   

 

そうですね。変わり身の早さは日本人の得意技ですからね。   

‘私は絶対に日本人を信用しない。昨日までの攘夷論者が今日は開港論者となり、昨日までの超国家主義者が今日は民主主義者となる。これを信用できるわけがない’ (あるアメリカの国務長官)   

 

>まるで弊履を脱ぎ捨てるように、「過去」を捨て去り、「未来」を受け入れ、新しい文化や考え方を取り入れてきた。     

 

無哲学・能天気の仕業ですね。他人の受け売りは日本人の教育目的ですからね。今も昔もこれだけは変わらない。      

 

>その変わり身の早さ、大胆さに、吉本隆明さんや小林秀雄さんなんかは、一種の異様さを感じたわけです。   

>昨日まで言ってきたことと、今日言っていることが全然違う。   

 

他人の受け売りをする技術力ですね。   

 

>なのに、そのことに誰も何の違和感も持たず、後ろめたさも感じていないように見える。   

>それが信じられず、悩み、苦しんできた。   

 

哲学の内容は動かない。歌詠みの内容は移ろう。文法に時制 (tense) があるか (英語) 無いか (日本語) の違いですね。      

 

>【茂木】もっともそうした葛藤、苦悩、ジレンマこそが、彼ら思想家や文学者たちを育てた苗床になってきたのかもしれませんが……。    

>【山口】このテーマについて以前、京都大学の中西輝政先生と話をしたことがあるんです。   

>その時、先生は面白いことを言われていましたよ。    

>「あれだけ大きく変われるということは、実は日本人は何も変わっていないということなんですよ」と。   

 

そうですね。日本語文法は何も変わっていませんね。だから日本人も変わっていませんね。      

 

>【茂木】ほう、面白い。それはどういうことですか。   

>表面的には変わったように見えるけど…    

>【山口】日本人はどれだけ大きな変革が外からもたらされようと、「こんなことで自分たちは変わらない」と自信があるからこそ、平気で上部構造をパっと切り替えることができた。   

 

そうですね。   

 

>まるで古くなった服や靴を捨て去るように、過去の仕組みを捨て去り、新しい概念やシステムを取り入れることができた。   

 

そうですね。   

 

>でも、本当にそんなことができる民族なんて、世界中どこを見ても存在しないはずなんです。   

 

そうですね。   

 

>だから、二度の大変革で大きく変わったように見える日本だけど、その実、変わっていないものがある。   

>表面上は変えたかのように見せて、その実「変わらないもの」が存在し続けているんですよと、そうおっしゃるんです。   

 

そうですね。それは日本語文法でしょうね。   

 

>これは面白い意見だと思いませんか。   

 

そうですね。   

 

>【茂木】なるほど。   

>実は僕、常々思っていたことがあるんですよ。    

>アフガニスタンやイラクなど、これまで世界の至る所で紛争が起きて、そのたびにアメリカは首を突っ込んで介入してきたじゃないですか。    

>そしていろんな国で、ネイション・ビルディングを行おうとしてきて、そしてことごとく失敗してきた。    

>【山口】朝鮮動乱や、ベトナム戦争も、そうですよね。    

 

英米流の高等教育は難しいですからね。政治哲学はそう簡単には他国に普及しませんね。     

 

>アメリカの占領政策は「大成功」なのか   

>【茂木】そう。   

>でも、あれってきっと、過去の日本で大成功したからなんだよね。    

>アメリカは日本を敗北させ、GHQを送り込んで、日本を改めて作り直そうとした。   

>それがたぶん、うまくいき過ぎたんですよ。    

 

他人の受け売りを目的とする我が国の教育効果によるものですね。   

 

>あれだけ「鬼畜米英」とか言っておきながら、なぜか日本人はマッカーサーをヒーロー扱いして受け入れたでしょう。   

>そして嬉々としてアメリカ文化を受け入れ、吸収していった。   

 

無哲学・能天気の効果ですね。   

 

>新しい憲法、新しい職業観、新しい建築、新しい洋装、新しい食文化……。   

>つまり、アメリカによる「ネイション・ビルディング」が曲がりなりにも大成功してしまった国、それが日本なんですよ。   

 

そうですね。化けの皮もはがれつつありますけれどもね。   

 

>【山口】たしかに大成功しましたよね。   

>【茂木】でしょう?    

>だから、この手でいけると思って、アメリカはその後もいろんな国に首を突っ込んでは、「ネイション・ビルディング」をしようと仕掛けるんだけど、ことごとく失敗する。   

>日本以外に成功した国はないんです。   

 

ありますよ。中国は世界一の国になりました。技術力のお陰です。      

 

>だから、逆に言うと、なぜ日本ではあれほど「ネイション・ビルディング」が成功したのかが不思議で、よほど日本が特殊な国だったということですよね。   

 

日本人には意思がない。意思のない人間には責任がない。責任がない人には信用がない。信無くば立たず。信無くば立たず。(政治というものは 民 (民衆) の信頼無くして成り立つものではない。) [論語・顔淵]      

兎角この世は無責任。   

 

>でも、今の一連の話を聞いていてちょっと納得しました。   

>大成功したと思い込んできた日本の「ネイション・ビルディング」も、実は表層のパッケージの張り替えに成功しただけだったのかもしれないと。   

 

そうですね。日本は個人主義のない民主主義国ですね。完成度が低い。   

 

>見た目はアメリカ式になったけど、実は中身を開いて見てみると、そこまでアメリカナイズされておらず、奥底には江戸時代が隠れていた……、そんな気がしてきました。   

 

日本は序列社会の国ですからね。人間序列の形成には個性を踏みにじる操作が必要ですね。だから我が国では個人主義が育たない。各人に哲学は必要である。Everyone needs a philosophy.        

英米流の大学などの高等教育機関で論文作りに励めば学士・修士・博士などの称号が得られる。博士は普通 '哲学博士' (Doctor of Philosophy: Ph. D.) と呼ばれる。

私は日本のインテリから ‘哲学とは何ですか’ と何度も聞かれた。外国人からは、このような質問を受けたことはない。日本人は大学で、自己の哲学を作ることを学んでこなかった。だから彼らは退屈男・退屈女となって大学在学中の4年間を遊んで暮らさなければならなかった。       

政治に関する考えは政治哲学になる。宗教に関する考えは宗教哲学になる。科学に関する考えは科学哲学になる。人生に関する考えは人生哲学になる、などなど。  

我が国の政治家には政治哲学がなく、わが国の宗教家には宗教哲学がない。わが国の科学者には科学哲学がなく、わが国の著述家には人生哲学がない、などなど。    

 

>---------- 茂木 健一郎(もぎ・けんいちろう) 脳科学者 1962年生まれ。   

>東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。   

>理学博士。   

>理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て、ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。   

>東京大学大学院特任教授(共創研究室、Collective Intelligence Research Laboratory)。    

>東京大学大学院客員教授(広域科学専攻)。   

>久島おおぞら高校校長。   

>『脳と仮想』で第四回小林秀雄賞、『今、ここからすべての場所へ』で第十二回桑原武夫学芸賞を受賞。   

>著書に、『「ほら、あれだよ、あれ」がなくなる本(共著)』『最高の雑談力』(以上、徳間書店)『脳を活かす勉強法』(PHP研究所)『最高の結果を引き出す質問力』(河出書房新社)ほか多数。   

> ----------   

>---------- 山口 周(やまぐち・しゅう) 独立研究者・著述家/パブリックスピーカー 1970年、東京都生まれ。   

>慶應義塾大学文学部哲学科、同大学院文学研究科修了。   

>電通、ボストン・コンサルティング・グループ等を経て現在は独立研究者・著述家・パブリックスピーカーとして活動。   

>神奈川県葉山町在住。   

>著書に『ニュータイプの時代』など多数。   

> ----------   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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