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2008年06月07日(土) 



自分にその意思がないのに仕事をしなければならなくなるのであれれば、仕方なくその仕事をすることになる。

丸山真男は、<現代政治の思想と行動・上巻> (1) において、以下のように述べています。

戦後まもなく「ニューズウィーク」に、日本人にとっては民主主義とは "It can't be helped" democracy だという皮肉な記事が載っていたことを覚えています。「仕方なしデモクラシー」なればこそ、その仕方なくさせている圧力が減れば、いわば「自働」的に逆コースに向うのでしょう。そうして仕方なし戦争放棄から今度は仕方なし再軍備へーーーーああ一体どこまで行ったら既成事実への屈服という私達の無窮動 (ベルベトウーム・モビーレ) は終止符にくるのでしょうか。(引用終り)  

日本人の考え方は、「現実を変える、動かす」のではなく、「現実だから仕方がない」である。現実を変えたり動かしたりするのは、意思の力によるのであるが、意思は未来構文の内容であって、日本語には未来構文はない。だから、意思のない日本人は、環境によりなされるままになっていて、諦めがつきまとう。これが、自発性がなくおとなしい日本人 (2) の実態である。こうした実態が丸山真男の嘆きである。いや、日本人全体の嘆きなのかもしれない。だが、言語の問題は、言語を通して解決できると考えるのが話の筋 (3) であろう。

(1) 丸山真男 現代政治の思想と行動・上巻 P.175  未来社 1956年
(2) http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t…p;m=105230
(3) http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=98872


Professor Terashima is an accomplished scientist but also an acutely observant philosopher and sociologist whose critical ideas are deeply penetrating. What he writes will give his readers much cause for reflection. His contribution is that he articulates through carefully structured analysis what the Japanese have for a while but only vaguely suspected about themselves.

沖縄県立芸術大学教授 A. P. Jenkins



http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/index.htm
http://3379tera.blog.ocn.ne.jp/blog/


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閲覧数1,181 カテゴリ日記 コメント0 投稿日時2008/06/07 04:17
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