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2008年06月07日(土) 



日本人には、意思がない。意思は英語においては未来時制の内容であるが、日本語には時制がない。だから、日本人の発言は、実況放送とか現状報告のような目先・手先に関する事柄になって、自分自身の構想にはならない。
日本人には、意思がない。意思がなければ責任感も湧かない。責任は、自己の意思の内容を駆使して果たすものだからである。
このような事情により、我が国おいては、いかなる責任者に関しても個人の責任をはっきりと結論づけることができない。つまり、日本人の同意というのは、意思のない個人がただ首を縦に振る動作にすぎない。これも、仕方がない動作なのであろう。
その例を、丸山真男の<現代政治の思想と行動・上巻> (1) から、引いておきます。

日本支配層を特色づけるこのような矮小性を最も露骨に世界に示したのは戦犯者たちの異口同音の戦争責任否定であった。これは被告の態度を一々引用するまでもなく周知のことだから、キーナン検察官の最終論告によって総括して置こう。 (No. 371)
「元首相、閣僚、高位の外交官、宣伝家、陸軍の将軍、元帥、海軍の提督及内大臣より成る現存の二十五名の被告の全ての者から我々は一つの共通した答弁を聴きました。それは即ち彼らの中の唯一人としてこの戦争を惹起することを欲しなかったというのであります。これは十四ヶ月の期間に亙る憩み間もない一連の侵略行動たる満州侵略、続いて起った中国戦争及び太平洋戦争の何れにも右の事情は同様なのであります。 ・・・・・彼等が自己の就いていた地位の権威、権力及責任を否定できず、又これがため全世界が震撼する程にこれら侵略戦争を継続し拡大した政策に同意したことを否定出来なくなると、彼等は他に択ぶべき途は開かれていなかったと、平然と主張します。」(引用終り)

(1) 丸山真男 現代政治の思想と行動・上巻 p.97  未来社 1956年


Professor Terashima is an accomplished scientist but also an acutely observant philosopher and sociologist whose critical ideas are deeply penetrating. What he writes will give his readers much cause for reflection. His contribution is that he articulates through carefully structured analysis what the Japanese have for a while but only vaguely suspected about themselves.

沖縄県立芸術大学教授 A. P. Jenkins



http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/index.htm


閲覧数743 カテゴリ日記 コメント0 投稿日時2008/06/07 10:00
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