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掛川市北部の山あいにある倉真地区は、遠州地方に報徳を広めた岡田家四代が生まれ育ったところです。 毎年6月、倉真小学校では金次郎委員会主催の「金次郎を知る会」が行われます。4月に入学したばかりの一年生に「金次郎さんのことを知ってもらおう」というのが目的です。 倉真小学校には現在71名の児童が通っています。5年生になると委員会活動に参加しますが、「金次郎委員会」「情報委員会」「健康委員会」のいずれかから選ぶようになっています。「金次郎委員会」は、年3回の地域奉仕作業「金次郎ボランティア」や、学年の枠を超えた毎週金曜日の「金次郎タイム」、そして「金次郎を知る会」の企画や運営を行います。 「金次郎を知る会」は、金次郎のことや報徳の教えを、劇やクイズでわかりやすく伝えるもの。脚本を書くのも、衣装やかつらを作るのも、出演も司会も音響も、ぜんぶ子どもたちが行います。今年の金次郎委員会は5年生3名、6年生3名のメンバーです。 全校生徒が見守る中、金次郎の生い立ちが劇で紹介されます。「至誠」「勤労」「分度」「推譲」も寸劇で紹介。今年のテーマは「推譲」。「推譲マスター」を選ぶ質問コーナーでは、推譲している子がたくさんいすぎて、作ったメダルの出番がないほどでした。 すべての出し物が終わったとき、会場は大きな拍手に包まれました。金次郎役の六年生が退場するときには、握手を求める下級生の姿も。学年の枠を超えて「一つのものを作り上げよう」「いっしょの時間を楽しもう」としている気持ちにあふれた時間となりました。 倉真小学校のことや、報徳について、榛葉武史校長先生はこんなふうにお話して下さいました。 「毎日の生活の中で大事にしたいことが、報徳の『至誠』『勤労』『分度』『推譲』に集約されています。倉真地区ではこの当たり前のことだけど、とても大事なことが、おじいちゃん、おばあちゃんからお父さん、お母さん、子どもたちへと語りつがれ、確かに伝わっているのを感じます」 そして、「倉真小の子どもたちは、『倉真が好き!』という子が多いのにもびっくりです」とも。 小学校の運動会は、地域との合同運動会として開催されます。また、子どもたちは「金次郎ボランティア」を通じて、地域の皆さんと倉真の清掃活動も行います。その計画のために、毎年、年度初めには各区の子どもたちと区長さんとの顔合わせ会も行われます。地域と学校がいっしょになって子どもたちの成長を見守っているのを感じます。昨年秋には、倉真にある報徳神社の掃除も行われました。 倉真小学校が創立されたのは明治五年、学制発布の年。掛川で最初にできた小学校です。豊かな自然に囲まれ、報徳が根づくこの地で、地域の人たちが見守る中、子どもたちは今日も元気に活動しています。 |