2023年07月27日(木) 

 

>日本人はなぜ失敗を恐れるのか 海外指導者も指摘、育成年代に蔓延する「勝利至上主義」の弊害   >THE ANSWER の意見 • 昨日 17:18  

>連載・喜熨斗勝史「欧州視点の育成論」第2回、過程より結果を重視する日本   

>サッカー日本代表は2022年カタール・ワールドカップ(W杯)で2大会連続ベスト16に進出し、メンバーの大半が今や欧州でプレーする時代となっている。   

>一方で日本人指導者が海外で結果を残すのは容易なことではないが、そうした中で大きな足跡を残しているのが、セルビア代表コーチとしてカタールW杯の舞台に立った喜熨斗勝史(きのし・かつひと)氏だ。   

>2008年から名古屋グランパスでドラガン・ストイコビッチ監督の信頼を勝ち取ると、15年から中国の広州富力に、21年からセルビア代表にコーチとして呼ばれ、指揮官の右腕となっている。   

>異色のキャリアを歩んできた日本人コーチが、欧州トップレベルの選手を指導する日々からの学びや「育成」をテーマに語る連載。   

>第2回は、日本人特有の「過程」より「結果」を重視するマインドセットと、それが育成面に及ぼす影響について持論を展開した。   

>(取材・構成=THE ANSWER編集部・谷沢 直也)   

>◇ ◇ ◇   

>セルビア代表の活動の合間に日本へ帰国すると、僕は自分の勉強を兼ねて様々なチームの指導現場を見に行っている。   

>Jリーグのクラブはもちろん、時には保護者のフリをして小さな街クラブの練習を遠くから眺めたりするのだが、そこで1つ気づかされることがある。   

>それは日本の指導風景は欧州などに比べると、J1のトップレベルからジュニア年代まで、“色”があまり変わらないということ。   

>練習を止めるタイミングだったり、コーチが選手にかける言葉もほとんど一緒だったりする。   

>それは決して悪いことではないし、日本サッカー界が同じ視点や基準をもって指導できているということ。   

>海外に住んで日々活動しているからこそ、こうした部分に日本人の真面目な国民性や、組織が機能するための仕組み作りの上手さなどを感じたりもする。   

>ただ逆に、選手や指導者が世界に出て戦うためには、こうした日本特有のマインドセット――固定観念や思考の癖といった部分に縛られずに、異なるマインドセットを持つことが必要になる。   

>セルビアで選手を指導しているからこそ、僕が感じる日本特有のマインドセットの1つが、「過程」より「結果」を重視する傾向がとても強いということだ。   

>プロセスを見るより、出た結果から取り組んだ内容について評価する。   

>これはスポーツだけでなく、日本社会のあらゆる面において言えることかもしれない。   

 

そうですね。日本の文化には形式 (現実) があって内容 (非現実・考え) が無い。だから、なおさら日本人は形式に拘ることになる。日本人に内容がないのは思考を停止しているからである。       

 

>未来に向かって努力する天才を育てられるか   

>もちろん、良い結果は良い過程があればこそなので、そうした考え方のすべてが間違っているとは思わない。   

>ただ結果というのは、やはり勝ち負けがはっきりと出るものなので、良い取り組みをしていても結果が出ないケースは往々にしてある。    

>サッカーなどは、まさにその典型と言えるスポーツだ。   

>志の高いチームが自らボールを動かし、リスクを負って攻撃に人数をかけて相手を圧倒しても、一発のカウンターでやられたり、滅多に見られないような豪快なシュートを叩き込まれて試合に敗れてしまうことはよくある。   

>裏返せば、チームとしての明確なビジョンが見えなくても、前線に2人のハイレベルなFWを置き、最終ラインからポーンと前に蹴って得点を奪い、勝利するチームもある。   

>多くのお金が動くプロの世界では、こうしたチームの監督でも結果さえ残せば、優れた指導者として評価されるものだ。   

 

まさに金力は正義ですね。   

 

>だが、育成年代はそれではいけない。   

>指導者が育てるのは、チームではなく「人」。   

>試合に勝った負けたではなく、どれだけ将来プロの世界で活躍できる選手を育てたか、またはサッカーから得た経験を活かして、成功できる大人を育てたかで評価されるべきだ。    

>>しかし日本では、小学生年代から高校生年代まで様々な規模のトーナメントが行われ、全国大会などで結果を残すチームの監督が良い指導者だと評価される。   

>親も強いチームに子供を入れさせたいと考えるため、才能のある選手が次々と集まり、また結果が出る。   

>こうやって日本では育成年代にも勝利至上主義が蔓延し、強豪と呼ばれるチームほど選手の育成よりチームとしての結果に傾倒しがちだ。   

 

そうですね。   

 

>また日本のスポーツ界では、しばしば「天才」が持てはやされる。   

>類稀な才能を持った少年少女が、幼少期から輝きを放つ姿はメディア受けも良いだろうし、「天才」を評価することで大人たち自身が“必死で努力”してこなかった言い訳ができる。   

>一方で、そうした少年少女の全員が成長した後も、その世界でトップを走り続けられるかは別の話。   

>天賦の才能を持っていたとしても、大切なのは「過去」の栄光ではなく「未来」を見つめて努力し続けられるかだ。   

 

そうですね。老人には過去が必要、若者には未来が必要ですね。    

 

>実際にサッカー界で成功している天才と言われている名手たちは、人の何倍も努力をしてきている。   

>ピクシー(ドラガン・ストイコビッチ監督)もそうだ。   

>生まれながらの才能があっても、努力できなければ消えていくし、実際にそういう選手は日本に限らず世界中にいる。   

>育成年代の指導者にとって最も大切なのは、そうした天才と呼ばれる、または将来、天才と呼ばれるようになる“かもしれない”子供を、しっかり努力し続けられる人間にすること。   

>努力し続けられる選手にするには、子供の時からただ勝たせることじゃなく、継続してサッカーを楽しみ、夢を持たせられるように指導していく必要がある。   

>小学生年代のチームで結果ばかりを追求し、指導者や親が叫び、怒鳴るような環境では、子供が継続してサッカーを楽しんでいくことなどできない。   

>指導者に求められる失敗の種類の見極め   

>そしてもう1つ、育成年代の指導で重要なのは、成功を手にするには失敗も必要だと子供たちに教えること。   

>Jリーグで海外から来た外国人指導者が、日本人選手のプレーを見て「みんな失敗を恐れている」とよく言うが、それも日本特有の傾向だと僕は思う。   

>子供の頃からさまざまな場面で、そういう教育を受けてきたから、日本人は失敗することを恐れる。   

 

そうですね。日本は減点主義ですからね。失敗は降格につながります。だから恐ろしい。        

 

>しかし人生においても同じことが言えるが、失敗からこそ学べることは多い。   

 

そうですね。失敗は成功の母ですね。失敗の原因究明は有益な学習になりますね。    

 

>どんなに偉大なピアニストでも、失敗せずに最初から完璧に演奏できる人など誰もいない。   

>技術は失敗しながら身についていくもの。   

>指導者に求められるのは、すべてのミスを咎めることではない。   

>失敗の種類を見極め、子供に適切な声かけができるか、そして、仲間の失敗をカバーできるくらいの高い技術とメンタリティーを育てることだ。   

>ピクシーがいつも言っているのは、その失敗はテクニカルミステイク(技術的なミス)なのか、それともタクティカルミステイク(戦術的なミス)なのか。   

>前者に関しては、ミスが出ても仕方がないというか、そこは技術的な部分なので選手個々に練習して上手くなってもらうしかない。   

>でも後者のミスについては判断の部分なので、「改善できる部分だから絶対になくしてくれ。   

>集中しろ」と選手に強く言って改善を促している。   

>失敗の種類を見極め、チャレンジするミスは奨励していく。   

>日本人選手がミスを恐れすぎる根底には、育成期の指導者が「結果」を重視しすぎることにもあるように思う。   

 

失敗を重ねて行けば経験豊かなその道の専門家になれますね。    

 

>もちろん時代は変わってきているし、素晴らしいビジョンを持った指導者が子供たちを教えているチームもあると思うが、こうした意識が日本各地に広がり、未来に目を向けて異なる“色”を持った個性的な選手を育てていってほしい。   

 

そうですね。   

 

>喜熨斗 勝史   

>1964年10月6日生まれ。   

>東京都出身。   

>日本体育大学を卒業後、高校で教員を務めながら東京大学大学院総合文化研究科に入学。   

>在学中からベルマーレ平塚(現・湘南ベルマーレ)ユースでフィジカルコーチを務めると、97年に教員を退職しトップチームのコーチとなる。   

>その後セレッソ大阪、浦和レッズ、大宮アルディージャ、横浜FCを渡り歩き、04年からは三浦知良のパーソナルコーチを務める。   

>08年に名古屋グランパスに加入してドラガン・ストイコビッチ監督の信頼を得ると、15年からは中国の広州富力、21年からはセルビア代表のコーチに招かれる。   

>日本人としては初めて、欧州の代表チームのスタッフとして22年カタールW杯の舞台に立った。   

>THE ANSWER編集部・谷沢 直也 / Naoya Tanizawa  

 

 

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閲覧数257 カテゴリアルバム コメント0 投稿日時2023/07/27 11:36
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