>ダイヤモンド・オンライン >「スピード感のある意思決定」のために、いちばん大切なこと >猿渡 歩 によるストーリー • >5 時間 >頑張っているのに成果が出ない。 >どうすればいいのか、途方にくれる人も少なくないだろう。 >そんな人におすすめなのが、『1位思考──後発でも圧倒的速さで成長できるシンプルな習慣』。 >「週刊ダイヤモンド」「トップポイント」など数々の書評で絶賛。 >創業9年目で売上300億円にしたアンカー・ジャパンCEOの猿渡歩氏、初の著書だ。 >猿渡氏は「適度にサボると生産性は上がる」という。 >コンサル→ファンド→27歳アンカー・ジャパン入社→33歳アンカーグループ最年少役員→34歳アンカー・ジャパンCEOになった著者が、参入したほぼ全製品カテゴリーでオンラインシェア1位になった秘密は、シンプルな6つの習慣にあった。 >本書の一部を抜粋しながら急成長の秘密を明らかにしていこう。 >効率化の方法 > 前回、効率化の方法として、「積極的にツールを使う」ことを紹介した。 > 今回は、もう一つ紹介したい。 > それは自分の基礎力を上げることだ。 > 仕事が速くても雑では意味がない。 >ミスが多ければ修正に時間を取られ、結果的に効率が悪くなる。 > スピードも意識しながら、ミスの少ない作業を心がけるべきだ。 > たとえば、あなたが上司で、メンバーから完成度70%の仕事を5つ提出されるのと、完成度100%の仕事を3つ提出されるのとではどちらがよいだろうか。 > 多くの場合、答えは後者である。 > アウトプット量だけで見ると、5つの仕事をこなした前者が評価されそうだが、上司からすると5つをすべて細かくレビューする必要がある。 > また、今後メンバーに仕事を依頼するときにも、「どこかに漏れがあるのではないか?」と常に疑わなければならない。 > 後者のほうが、上司の負担もレビュー時間も減らせる。 > つまり会社全体の生産性を上げることにつながるのだ。 >自信を持って決めるために必要なこと > 量だけでなく正確性を上げ、完成度の高い仕事をやり抜く責任感を身につけよう。 > 速く決断するには自信が必要だ。 > 経営者は責任を取る覚悟があるから決裁できる。 > 自信がないと、いつまでも決められず、ダラダラと会議を繰り返す。 > 自信を持って決めるには、日頃のインプット量をとことん増やそう。 > スピード感のある決断を繰り返すうちに、「ここだけ押さえればいい」という勘所がわかってくる。 > これがさらにスピード感のある意思決定につながる。
ご参考までに述べてみたいことがあります。日本人には意思 (will) が無くて恣意 (self-will) がある。意思は文の内容になり意味があるが恣意 (私意・我儘・身勝手) は文にならず意味がない。日本人には討論 (理詰めの議論) が無くて談合 (腹の探り合い) がある。意思疎通 (相互理解) が無くて恣意疎通 (阿吽の呼吸・つうかあの仲) がある。 意思決定 (理性判断) が無くて恣意決定 (盲目の判断) がある。恣意決定をしていては説明責任を負うことは難しい。だから、事後処理はうやむやになる。‘なあなあ主義’(馴れ合い) とは、真の意味での検討や意見の交換などをせず、お互いに「なあ、いいだろう」ぐらいの話し合いで全てを済ませることである。極めて危険な馴れ合いの政治が行われている。 自由とは意思の自由の事である。意思の無い人には自由そのものにも意味がない。意思の代わりに恣意を使うことは許さない。恣意の自由は ‘自由のはき違え’ となって糾弾される。だから日本人の生活は昔の通りに‘不自由を常と思えば不足なし’ということになる。危険な政治にも抗議運動は難しい。 意思の無い人には責任観念もない。だから社会の中に責任者を見つけるのが難しい。 肥田喜左衛門の著した <下田の歴史と史跡> には、責任に関する下のような事柄が記されています。 徳川5代将軍の治世、佐土原藩の御手船・日向丸は、江戸城西本丸の普請用として献上の栂 (つが) 材を積んで江戸に向かった。遠州灘で台風のため遭難、家臣の宰領達は自ら責を負って船と船員達を助けようと決意し、やむをえず御用材を海に投げ捨て、危うく船は転覆を免れ、下田港に漂着した。島津家の宰領河越太兵衛、河越久兵衛、成田小左衛は荷打ちの責を負い切腹する。これを知って船頭の権三郎も追腹を切り、ついで乗員の一同も、生きて帰るわけにはいかないと全員腹をかき切って果てた。この中には僅か15歳の見習い乗子も加わっている。鮮血に染まった真紅の遺体がつぎつぎに陸揚げされたときは、町の人々も顔色を失ったという。16人の遺体は、下田奉行所によって大安寺裏山で火葬され、同寺に手厚く葬られた。遺族の人たちにはこの切腹に免じて咎めはなかったが、切腹した乗組員の死後の帰葬は許されなかった。(引用終り)
>知識にインデックスをつける > 学生時代、持込可の試験で資料のどこに何が書いてあるかがわかるよう、付せんをつけたことがあると思う。 > 教科書の持ち込みが許されたとしても、試験時間は有限であり、勘所を整理したほうが有利なのは明白だ。 > これは本書で触れた「逆T字型人間」「逆π字型人間」を目指すときに、どこまで縦軸を伸ばすべきか考える場合にも応用できる。 > すべての知識を覚えるのではなく、「それについては、あの本のあのあたりを読めばわかる」というレベルにとどめておく。
そうですね。
> 私はこれを「知識にインデックスをつける」と呼んでいる。 > こんなちょっとした準備で決断スピードは著しく上がる。 >(本稿は『1位思考』の一部を抜粋・編集したものです)
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