>FNNプライムオンライン >「保守思想」と「右翼思想」は混同されるが違うもの。上念司が指摘する2つの思想が重視する点と全く異なる点 >FNNプライムオンラインによるストーリー・ >22時間・ >「保守思想」とその対比で取り上げられることの多い「右翼思想」。 >この違いやそれぞれの思想の本質について深く考えたことはあるだろうか。 >日本の歴史的な保守思想の流れを振り返っていく、経済評論家・上念司さんの著書『保守の本懐』(扶桑社)から、一部抜粋・再編集して紹介する。 >伝統を尊重する保守思想 >保守思想とは何か? >あえて言うならば、それは「〇〇でないもの」の共通部分。 >共産主義思想で言うところのマルクスのように「教祖」「家元」を持たない思想です。 >まずはその一例を示すために保守思想としばしば混同される右翼思想との違いについて説明します。 >保守思想は、社会の秩序、伝統、文化を尊重し、次世代に引き継ぐことを目指しています。
何事もお変わりのないことが良い事です。
>歴史的に培われた知恵や慣習を重視し、人間の不完全性を前提に社会の安定を追求するので、急激な変化は警戒されます。
そうですね。
>しかし、変化そのものを否定するわけではなく、むしろ漸進的な改革は重視されます。 >結果として、保守思想は、自由主義や民主主義と共存しやすく、対話や妥協を通じて社会全体の利益を調整することが良いとされます。 >右翼思想とは? >これに対して右翼思想は極端なナショナリズムや盲目的な愛国主義を強く掲げ、自国の優越性や独自性を守ることに重点を置きます。
超国家主義 (国粋主義) ですね。
>一瞬、伝統を重視しているように錯覚させますが、実際には己の優越性に溺れ、他国を劣ったものと見なす傾向が強いです。
そうですね。右翼は自惚れ主義ですね。
>その裏返しで、外敵に対する危機感を異常なまでに強調し、対立的な言説を用いて人々を煽ります。
勿論、普通の人間は戦争を望まない。しかし、国民を戦争に参加させるのは、常に簡単な事だ。とても単純だ。国民には攻撃されつつあると言い、平和主義者を愛国心に欠けていると非難し、国を危険にさらしていると主張する以外には、何もする必要がない。この方法はどんな国でも有効だ。 (ヘルマン・ゲーリング)
>排他的な政策を急進的に推し進めるよう政府に要求したりもします。 >ただし、それがイデオロギー的に一貫しているかというとそうでもありません。 >それらは感情的、状況的な動機に基づく場合が多く、「極右ポピュリズム」と批判されることも多い。 >そういう意味ではとても機会主義的です。 >また、日本の場合は特に戦時統制の頃を模範とし、そこに回帰すべきだとする復古主義的な右翼も多数います。 >政治的な文脈で混同される2つの思想 >保守思想と右翼思想は、特に政治的な文脈で混同されることが多いです。 >その理由として、両者が伝統や愛国心を重視する点で重なる部分があるからでしょう。 >しかし、保守思想はその伝統を絶対視して他人に強要したり、そういった伝統を持たない外国人を差別したりすることはありません。
日本人は保守主義である。現実 (事実) があって、非現実 (考え・哲学) がない。
>また、歴史的に、保守自由主義が反革命的な文脈で発展したことが右翼的傾向と結び付けられる場合もあります。 >しかし、これも革命を批判する人々を右翼、反動勢力、反革命勢力、ファシスト、レイシストなどと決め付ける左派および共産主義者による政治的なレッテルに過ぎません。
そうですね。
>最近、リベラル(本来の意味は自由主義者)を自称する日本の左翼勢力の一部に、自分たちを批判する人を片っ端から「ネトウヨ」認定する人がいますが、これもまったく同じです。 >保守思想の核心とは? >歴史家の故伊藤隆氏(東京大学名誉教授)は日本近現代史研究の第一人者であり、現代における保守思想について数多く言及したことでも知られています。 >伊藤氏は保守思想を「歴史的文脈と日本固有の伝統を重視しつつ普遍的な保守の原理を日本の現実に即して解釈する立場」と位置付けています。
そうですね。現実に即して解釈ですね。
>その際に、最も重視されるのは歴史的連続性です。 >保守思想の核心とは「歴史的連続性の尊重」にあり、特に、長い歴史の中で培われた文化、慣習、制度を重んじることが重要だと考えます。
そうですね。現実重視ですね。そして、非現実がない。
>昔の人が悩みに悩み抜いて決めたことにはそれなりの意味がある、その意味をしっかりと汲み取ることが大切だということです。
新しい考えは無用のようですね。
>日本においては神話の時代から続く万世一系の天皇と民の関係、神道などに代表される独特の死生観などの存在が、歴史を通じた国民統合の象徴として重要視されます。
それは現実万能主義ですね。
>保守思想においては、このような伝統が単なる過去の遺物としてではなく、現代社会の安定の基盤ととらえる点がとても重要なのです。
千変万化する現実界においては、難しい舵取りに成りますね。
>上念司 >経済評論家。 >リフレ派の論客として、『経済で読み解く日本史 全6巻』(飛鳥新社)、『財務省と大新聞が隠す本当は世界一の日本経済』(講談社+α新書) など著書多数。 >テレビ、ラジオなどで活躍中。
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