>まいどなニュース >「台湾侵攻と同時に尖閣奪取」中国中将の発言は本当か「核心的利益」という野心が浮き彫りに >まいどなニュースの意見 >・13時間 >共同通信が最近報じた記事によると、中国軍のシンクタンク軍事科学院の中将は12月9日までに共同通信からの取材に対し、尖閣諸島を台湾省の一部と位置づける中国の論理に従えば、台湾侵攻と当時に尖閣奪取に出る可能性があると言及した。 >また、同中将は尖閣諸島を巡る戦争は望まないが恐れないと明言し、日本側の挑発が続けば中国は主権と領土、海洋権益などを守り抜くため容赦せず、台湾問題など中国の核心的利益に干渉することは許されないと日本を強くけん制した。 >今年、日中の間では半導体輸出規制や日本産水産物の全面輸入停止など貿易摩擦が拡大したが、安全保障面で中国軍の幹部が戦争に具体的に言及するのは異例だ。 >しかし、中国が本当に台湾侵攻と同時進行で尖閣奪取に出る可能性はあるのか。 >今日、中国軍に台湾侵攻を円滑に実行できる段階ではないとの見方が専門家の間では有力で、今回の中将による発言についても様々な意見があるかもしれない。 >だが、中国の核心的利益という文脈から判断すれば、その可能性は十分にあると言えよう。 >核心的利益とは、簡単に説明すれば中国が絶対に譲ることのできない利益で、具体的には新疆ウイグル、チベット、南シナ海、香港、台湾、そして尖閣がこれに当たる。 >そして、中国共産党は建国以来、核心的利益を着実に自らの支配下に置くことに成功している。 >イスラム教徒が多い新疆ウイグル自治区では、長年イスラム教徒による反発やデモが発生してきたが、中国当局はウイグル族への弾圧や監視を徹底し、今でも数百万とも言われるウイグル人が強制労働を強いられている。 >新疆ウイグル自治区では反政府的な動きは鎮圧され、ウイグルの中国化は完結しているような状況だ。
内蒙古でも中国化を進めているそうですね。中国化とは漢民族中心主義のことですね。漢民族以外の多民族はひどく迷惑していますね。
>それは、チベット自治区でも同じで、現地の学校ではチベット語ではなく中国語の教育が徹底されるなど、チベットの伝統や文化を配慮しない中国化が進んでいる。 >そして、南シナ海では領有権を争うとベトナムとフィリピンとの間で紛争が続いているが、人工島や軍事滑走路の建設、行政区の設置など中国による実効支配の既成事実化が進み、香港では国家安全維持法の施行、民主派の政治的排除などが拡大し、香港の中国化も進んでいる。
中国は中原 (ちゅうげん) に鹿を逐 (お) う伝統的な覇者の国である。だから、覇者の物語 '三国志' は、中国人の愛読書となっている。覇者は周辺諸国に覇権を打ち立てようとして傍若無人のふるまいをし、多大な迷惑をかけている。これは皇帝の時代も国家主席の時代も漢民族のメンタリティが同じであるから変わらない。漢民族は、自分たちの考えを示すために漢字を作った。しかし、彼らは外国人の考えを示すための漢字は作らなかった。だから、外国人に対して自己の内容を発信はできるが、外国人からの内容を受信することは難しい。独断専行に陥りやすい。印欧語族のインド哲学を経文 (漢文) に表すことが至難の業であることがわかる。経文など漢文の書物をいくら読んでも外国人の考えは出てこない。だから、中華思想を堅持し自己中心的にならざるを得ない。周辺諸国を中国化することに専心してやまない。中国人が外国人の影響を受けて発想の転換 (paradigm shift) をすることは期待薄である。 ・・・・・ 中華 (ちゅうか) [外国との交渉が少なかった時代に] 自国を、世界の中心にある、一番優れた国とみなしたこと。[狭義では、漢民族のそれを指し、またその呼称としても用いられる] 東夷 (とうい) [東方の野蛮人の意] 昔、中国から見た東方諸国の称。[広義では朝鮮・沖縄を含み、狭義では日本を指した] 南蛮 (なんばん) [南方の野蛮人の意] 昔、中国で、インドシナなど南海地方の諸民族の称。 西戎 (せいじゅう) [西方の野蛮人の意] 昔、中国で、チベット族やトルコ族など西方の異民族の称。北狄 (ほくてき) [北方の野蛮人の意] 昔、中国で、匈奴 (きょうど)・韃靼 (だったん) などの遊牧民族の称。
>要は、今日の習政権の解釈からすれば、自らが位置づける核心的利益の中で、新疆ウイグル、チベット、南シナ海、香港については既に解決済み、もしくはこのままいけば解決という状況で、残りは台湾と尖閣なのである。 >そして、今日の習政権は香港で成功を成し遂げたという勢いで、今後は台湾だという強い意識がある。 >だが、仮に台湾本島のみを目的とした軍事侵攻に出た場合、中国を警戒する日本や米国が尖閣諸島を保護するべく、尖閣周辺で防衛行動を強化することが考えられる。 >そうすれば、事実上中国の核心的利益である尖閣諸島を支配下に置くことは難しくなる。 >中国もそのシナリオは既に承知済みかもしれないが、台湾と尖閣の双方を支配下に置き、中国の描く核心的利益の完結のためには、台湾侵攻と同時に尖閣奪取に出るしか方法はないだろう。 >今回の中将の発言をどこまで真剣に考えるかは人それぞれかもしれない。 >しかし、核心的利益という文脈から考えれば、その可能性は極めて高いと言わざるを得ない。
そうですね。日本人も中国に対しては覚悟を決めないといけないようですね。 ウクライナはソ連崩壊により核兵器を放棄した。しかし、プーチン大統領は非核国ウクライナに侵攻し核兵器使用をちらつかせて恫喝した。 これにより我が国の非核三原則に依拠した安全神話は消滅した。非核三原則とは 核兵器を「持たない、つくらない、持ち込ませない」の三原則を指すものと1967年 (S42) 12月に佐藤栄作首相は説明した。日本人のお花畑はもうない。 「世界大戦を含むあらゆる戦争はすぐ終わらせられる。講和条約を結んだ場合、あるいは1945年の米国による広島と長崎への原爆投下と同じことをした場合だ」 (ロシアのメドベージェフ前大統領) ‘ウクライナでの戦争の教訓は、抑止力によって未然に戦争を防ぐ方が、侵攻してきた敵を後退させることよりも遥かに望ましいということだ。’ (マシュー・ポッティンジャー) ‘ロシアが力による現状変更を行っている国はG7(主要7カ国)では日本だけだ。北方領土だ。だから、ウクライナ問題で、ロシアを一番強く批判しなければいけないのは日本だ。’ (小野寺元防衛相)
>◆治安太郎(ちあん・たろう) 国際情勢専門家。各国の政治や経済、社会事情に詳しい。 >各国の防衛、治安当局者と強いパイプを持ち、日々情報交換や情報共有を行い、対外発信として執筆活動を行う。
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