2026年04月26日(日) 

 

>東洋経済オンライン   >正解がない「探究学習」、”浅い” が大半? 授業に差   >中曾根陽子の意見・   >6か月・   

>生成AIの利用が当たり前になった時代、教育現場においても、こうした状況にどう向き合うのか緊急の課題になっています。    

>とくに生成情報、フェイク情報、誤情報が氾濫する中で、情報リテラシーと自ら考える力の育成は不可欠です。    

>探究の時間はそうした課題に向きあい、力をつける最善の機会のはずですが、求められる要求が高まる中、教員の負荷も増しており、頭を悩ましている先生も多いのではないでしょうか。    

>そんな中、単なる調べ学習に陥りやすい探究学習が、「グローバル視点」と「問いを立てる力」に確実に結びつく、学びに変わる探究メソッドと情報ツールがあるというので、取材をしました。    

>今回話を聞いたのは、探究メソッドを作った慶應義塾大学名誉教授の田中茂範氏と情報ツールRuleWatcher edu.を作ったオシンテックの代表 小田真人氏。    

>そして、このプログラムを実践している麗澤中学・高等学校の瀧村尚也氏です。    

>現状の探究活動がうまくいかない2つの理由    

>田中氏は、探究学習の創始者であるジョン・デューイ研究のメッカ、アメリカのコロンビア大学に留学して以来、40年以上にわたって、探究とプロジェクト学習研究を続けてきた専門家です。    

>その田中氏は「今の日本の探究プログラムの課題はメソッドがないこと、そして評価方法が明確でないことだ」と言います。    

>その結果、学校や業者が用意したプログラムをこなすだけに終わっていたり、単なる調べ学習になっていたりするケースも決して少なくありません。    

>実際、ある学校で、探究の時間は何をしているのかという質問に、「何かよくわからないことをしている」と答えた生徒がいました。    

>本来、探究学習は「日常生活や社会生活に目を向け、生徒が自ら課題を設定する」ということを目標にしているのですが、そこに至るまでの適切なサポートがないと、浅いレベルの調べ学習で終わってしまいかねないのが現実です。    

>しかし、正解を教える教育に慣れている教員にとって、正解がない授業を設計し評価まで行うのは、なかなか簡単ではありません。    

>田中氏は、「高校で探究学習が始まって3年、探究活動の第2段階に入る時期だ」として、メソッドから評価方法まで伴った本格的探究活動プログラムを作りました。    

>メソッドは次の4段階。    

>とくに物事の捉え方、考え方は探究活動をする上で欠かせませんが、それを助けるのが問いの設計です。    

>Part 1 現状を知る (SDGs社会論)    

>Part 2 物事の捉え方・考え方を学ぶ(視点、創造的思考)    

>Part 3 探究活動のしかたを学ぶ(個人探究、協働探究、Discussion)    

>Part 4 自分の探究(研究)を行う(課題設定、リサーチクエスチョン、研究方法、先行研究、論文の書き方)    

>「何が起きているか?」「どのような状況か?」といった記述的問いで現状を視察し、「なぜそうなるのか?」「どのような要因が関与しているか?」といった分析的問いで原因を掘り下げ、「他の現象とどう関連するか?」「全体としてどう理解すべきか?」といった統合的問いで、枝を広げ、つながりを発見し、時間の流れを理解できる20の問いを用意しました。    

>田中氏は、「この問いは、どんなテーマにも共通して使えるし、物事を多面的に見る思考方法が身に付く」と言います。    

>これは専門的には意味空間分析といい、生徒の探究活動だけでなく、社会人にも欠かせない物事の捉え方であり、今後AIを活用していく際にも使える問いです。    

>生徒それぞれの興味を社会につなぐ“超”探究実践ツール    

>そして、社会の現状を知るツールとして採用したのが、RuleWatcherでした。    

>これは、世界100カ国以上の政府・国連関係機関・NGO等、信頼性のおける公的機関から発信される環境・人権といった社会課題ごとの最新の一次情報を言語統一して一元的に閲覧できるツールで、それらを分析できる機能も備わっています。    

>もともとはビジネスの事業開発、サステナブル推進、投資家対応、知財戦略、また政策立案や提言などへの活用を想定して作られた世界初のソリューションで、国際連合教育科学文化機関、国連ワールドサミットアワードからの認定および表彰を受けています。    

>これまで、官公庁や有名企業でも使われてきましたが、これを教育に活用することによって、「今の社会の問題」へのアクセスがかない、グローバルな視点や、生徒の内発的動機をもとにした創造的な問題解決力に繋がるのではということで、学校教育向けにRuleWatcher edu.をリリースしました。    

>開発した小田氏は、前職で日本企業の海外進出をサポートしていた時に、世界は欧米が作ったルールで動いていることを実感。   

 

「「権威主義」が悪の源でもなく、「民主主義」が混乱を生むものでもなく、それよりも、もっと根底にある日本人の習性である、「人」には従ったり(人を従えたり)、影響され(影響を与え)ても、「ルール」を設定したり、それに従う、という伝統がない社会であるということが、最も大きなガンになっているようである」 (中根千絵)    

 

>各国政府や世界的企業が出しているプレスリリースなどから、新しいルールが作られていく兆しを捉え準備していくことが、ビジネスや政策を立案していく上で欠かせないと、情報ツールの開発に取り組みました。     

>「世界には196の国があり、使われている言語は5000から6000と言われています。    

>これから社会に出ていく子どもたちは、それだけの多文化があることや世界で起きていることを知り、その違いとどう向き合っていくのかを考えていくことが欠かせないが、このツールを使いこなすことで、データをどう集めていくのかを自分でハンドリングできるようになる」と田中氏。    

>RuleWatcherでは、多言語が英語に翻訳されており、さらに日本語翻訳を活用することもできるので使い勝手が良く、教員にとっても、情報を得るのに時間がかかるという課題が解決できます。    

>学校現場で取り入れてみたら…      

>そこで、田中氏の探究プログラムの中にRuleWatcherを取り入れ、実際に学校現場で実装していきました。    

>その舞台となったのが、千葉県にある麗澤中学・高等学校です。    

>今年度から始まった高校1年生の基礎探究で前述のメソッドを共有し、11回にわたって探究活動のやり方を学びました。    

>このプログラムを採用したのが、探究推進チームリーダーの瀧村氏です。    

>その理由を「生徒たちには世の中で起きていることに関心を持ち、それを自分ごととして捉えることが大事だと思っていたが、それがこのプログラムで叶うと思った」と言います。    

>具体的には、田中氏の講義で世界的な視座で物事を見ることを学んだ後、田中氏が開発したテキストをもとに調査し、さらに授業中に投げかけられる多くの質問に対して考えたことをメモし、授業の最後5分間で、リフレクションシートの項目に記入します。   

>次に前述の4つのパート「①現状を知る、②物事の捉え方・考え方を学ぶ、③探究活動のしかたを学ぶ、④自分の探究(研究)を行う」のそれぞれが終了した時点で300字から400字のリアクションペーパーを書きます。    

>さらに4つのパートのリアクションペーパーを参考にして夏休み中に1000字程度の学期末ペーパーを書きました。    

>現在はこのリアクションペーパーをデータベース化して分析し、ルーブリック評価を行っていますが、結果だけではなく生徒の成長過程を可視化する評価システムになっているそうです。

>探究活動の調査に使ったのがRuleWatcherです。    

>これを使って探究活動を行う利点を次のように述べます。    

>「今世界で起きていることを一次情報から知ることができること。    

>机上の学びだが写真も豊富なので、リアルに感じられ、心の距離が遠くても実は自分の身近にあることだと気づき、世界への関心が深まる。    

>また、調べたことをシェアし、それをもとに議論する中で、人によって捉え方や分析が違っていることを知り多角的な捉え方ができるようになった」(瀧村氏)    

>バナナから世界の貧困問題への関心に辿り着く    

>ある生徒は、最初に入れたバナナというキーワードからウォッチしていき、最終的にアフリカの貧困地域に関する記事に辿り着き、世界の貧困問題に関心を持ちました。     

>2学期は、それぞれがさらに深めたいテーマについて探究をしていく探究ゼミに移行します。    

>これは選択制ですが、研究計画書を作ってエントリーしなくてはならないにもかかわらず、全生徒253名の約9割が参加するそうです。    

>これまでも麗澤では、夢プロジェクトという探究活動を行ってきましたが、テーマが決まっていて受け身になりがちでした。    

>子どもたちは年齢が上がれば上がるほど、これをすれば正解だということキャッチし、先生の期待に応えようとするそうです。    

>それで良い評価を受けると、また正解探しの悪循環が生まれてしまう。    

>しかし、それでは自ら考える力は身に付かないし、AIの出してきた答えを鵜呑みにする人を育成することになってしまいかねません。     

>今回の探究ゼミは、生徒の負荷が増えているにもかかわらず、生徒の意欲は高まっているようです。     

>「本来探究とは、自分が気になって仕方ないことを探す旅路だと思っていますが、生徒たちはちょっとした情報との出会いで目が輝く瞬間があります。    

>そんな生徒の輝く瞬間を見ていくのが教員にとっても喜びです」と瀧村氏。    

>やはりいかに自分ごと化できるかが、探究活動成功のカギのようです。    

 

西洋人には意思がある。彼らの神様にも意思がある。意思のある所に方法がある。Where there’s a will, there’s a way. 求めよ、さらば与えられん。

日本人には意思がない。彼らの神様にも意思がない。優柔不断・意思薄弱。座して死を待つのか。生きる力が足りない。指示待ち人間になっている。  

意思があると加害者意識が生じ、罪の問題が生じる。それで深刻な反省に陥り、真面目人間になる。原因究明に執念を燃やす。

意思がないと加害者意識が生じないので、罪が問題にならない。深刻な反省に陥ることもなく、真面目人間になることもない。常に浮いた気持になっていて、痛みを忘れる。原因追及には興味がない。    

原爆死没者慰霊碑には「安らかに眠って下さい 過ちは 繰り返しませぬから」と刻まれているが、歌詠みには過ちは何であるかを追求する執念がない。残念なことに何もわかっていないから過ちは避けられない。

昔は西洋の人々は神の意志に従って生きた。今は神は死んだ(Gott ist tot)ので、個人が自ら価値を創造し主体的に生きることに重要性がある。各人に哲学は必要である。Everyone needs a philosophy.       

 

>大切なのは、学びにリアリティがあるかどうか    

>田中氏は、40年以上研究を続け教育に関わってきて導き出した結論として、「学びにリアリティがあるかどうかが欠かせない」と言います。    

>生徒にとって意味があるか(Meaningful)。嘘っぽくないか(Authentic)。実感を持って問題を受け止められるか(Personal)。この頭文字をとったMAPの原理が、教育の導きの糸になるのです。    

>この機会に、現場の先生も、今やっていることが、生徒にとってリアリティのある活動になっているかを見直してみてはいかがでしょうか。    

>「教育は社会に出るための準備ではなく、循環的相互作用的であるべきだ」と言う田中氏。    

>社会の変化が教育に新たな要求をもたらし、教育が育成した人々が社会を変革し、その変化がまた教育に影響を与える。    

>この循環的サイクルにより、持続可能で適応的な学習環境が構築され、Well-beingの達成に向けて進むことができるのです。    

>次期学習指導要領の策定も始まっており、その中でWell-beingな社会の実現というキーワードも上がっています。    

>生成AIの活用が当たり間になった今、人間の知的作業は自動化され、残る人間の価値は多次元で考える思考能力だと言われていますが、それによって人々の共感を呼び起こすような選択ができるかどうかが問われます。    

>今回の取材を通して、教育の成果は個人にとどまらず、社会のいく末を左右するものになるのだと痛感しました。    

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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