2023年08月15日(火) 

 

>社説:終戦の日に〈上〉 「軍事大国」に突き進むのか   >京都新聞社 の意見   >•1 時間   

> <武装を捨てた頃の/あの永世の誓いや心の平静/(中略)そうだ、平和という言葉が/この狭くなつた日本の国土に/粉雪のように舞い/どつさり降り積つていた>   

> <“すべてがそうなってきたのだから仕方ない”というひとつの言葉が/遠い嶺のあたりでころげ出すと/もう他の雪をさそつて/しかたがない、しかたがない/しかたがないと、落ちてくる/(中略)ああ あの雪崩/あの言葉の/だんだん勢いづき/次第に拡がってくるのが/(中略)私にはきこえる>   

 

日本人は自然の中に生きている。日本人は自己の意思を示さない。日本人には意思が無い。意思の無い人は当事者・関係者にはならず傍観者にとどまる。日本人はこの世に存在して、この世に属していない。      

 

>石垣りん「雪崩のとき」   

> 「平和の危機を感じて書きました」。   

>25歳で東京大空襲により自宅を焼け出され、直後の敗戦を胸に刻んだ希代の詩人は、2004年の本紙掲載インタビューで語っている。   

>この年、84歳で亡くなった。   

> 明後日の「終戦の日」を前に、戦後78年の日本の周囲を見渡してみる。   

> 昨年来のロシアによるウクライナ侵略で、今この時も非道な戦争犯罪が続いている。   

>習近平指導部で独裁性を強める中国は、「台湾統一」の野心を隠さない。   

>繰り返すミサイル発射で、北朝鮮は軍事技術を研ぐ。   

> 息をつけば、きな臭い空気を吸うかのような環境である。   

 

太平洋戦争初期に、フィリピンの米比軍はキング少将もジョーンズ少将も早々と投降して、75000人以上の将兵の命を救った。

太平洋戦争後期に、日本軍は米空軍の飛来をゆるして、1945年3月10日未明、東京の下町の江東地区がB29約300機による空襲をうけ、死者10万をこす被害を出した。

日本人の指導者には、作戦の成否を予測する力はなかったのか。

人命の尊重はどのように考えられていたのであろうか。

好きで 好きで大好きで 死ぬほど好きな戦争でも 原爆投下にゃ勝てやせぬ。泣いて崩れた敗戦日。

‘誰も責任を取りたがらず、誰も自分に責任があると言わなかった。・・・・・ 一般国民が軍部や文民官僚の責任と同等の責任を負っていると心から考えている人はほとんどいなかった。’ (ジョン・ダワー 増補版 敗北を抱きしめて 下)   

 

ウクライナはソ連崩壊により核兵器を放棄した。しかし、プーチン大統領は非核国ウクライナに核兵器使用をちらつかせて恫喝した。

これにより我が国の非核三原則に依拠した安全神話は消滅した。非核三原則とは 核兵器を「持たない、つくらない、持ち込ませない」の三原則を指すものと1967年 (S42) 12月に佐藤栄作首相は説明した。 日本人のお花畑はもうない。

「世界大戦を含むあらゆる戦争はすぐ終わらせられる。講和条約を結んだ場合、あるいは1945年の米国による広島と長崎への原爆投下と同じことをした場合だ」 (ロシアのメドベージェフ前大統領) 

‘ウクライナでの戦争の教訓は、抑止力によって未然に戦争を防ぐ方が、侵攻してきた敵を後退させることよりも遥かに望ましいということだ。’  (マシュー・ポッティンジャー) 

‘ロシアが力による現状変更を行っている国はG7(主要7カ国)では日本だけだ。北方領土だ。だから、ウクライナ問題で、ロシアを一番強く批判しなければいけないのは日本だ。’ (小野寺元防衛相)   

 

日本人は議論下手である。だから相手と交渉ができない。しかたがないから世界の事を自分一人で決める。この世は自分と相手とで成り立つ世界であるということを忘れているようだ。   

日下公人氏は、<よく考えてみると、日本の未来はこうなります。> の中で、日本人に関するW.チャーチルの感想を以下のごとく紹介しています。

日本人は無理な要求をしても怒らず、反論もしない。笑みを浮かべて要求を呑んでくれる。しかし、これでは困る。反論する相手をねじ伏せてこそ政治家としての点数があがるのに、それができない。

 それでもう一度無理難題を要求すると、またこれも呑んでくれる。すると議会は、今まで以上の要求をしろと言う。無理を承知で要求してみると、今度は笑みを浮かべていた日本人が全く別人の顔になって、「これほどこちらが譲歩しているのに、そんなことを言うとは、あなたは話のわからない人だ。ここに至っては、刺し違えるしかない」と言って突っかかってくる。

 英国はその後マレー半島沖で戦艦プリンスオブウェールズとレパルスを日本軍に撃沈され、シンガポールを失った。日本にこれほどの力があったなら、もっと早く発言して欲しかった。日本人は外交を知らない。(引用終り)   

 

> 仕方ない。   

>危ない世の中だから。   

>しかたがない。   

> そんな現実へのあきらめや思考停止が、戦後引き継いできたはずの平和への思いを雪崩のように流そうとしてはいないか。   

 

日本人の得意とする歌詠みでは所詮現実は動きませんね。ああ空しい。不自由を常と思えば不足なし。   

 

> 日本は今年、世界3位の軍事大国への道を歩み始めた。   

> 防衛費の「倍増」と、「反撃能力」の保有。   

>岸田文雄政権が昨年12月に閣議で決めた安全保障戦略の改定に盛り込んだ。   

>先の国会では防衛財源の一部を確保する法が成立した。   

> 岸田氏は国会や記者会見で、中身を伏せた説明を「丁寧に」繰り返すだけで、歴史的な国防政策の大転換を図っている。   

> 防衛費倍増は、国内総生産(GDP)比2%とする欧州連合(EU)の基準を参考にしたという。   

> 7月の世論調査で約6割が「不適切」と答えたのも当然だろう。   

>日本のGDPなら米、中に続く巨費を軍事に投じ続けることになる。   

>しかも5年間で総額43兆円とする財源は、予算の使い残しを見込むなど不安定にして、不透明極まりない。   

> 国難ともいえる人口急減が進む中、身の丈を超えた「軍拡」ではないのか。   

>それが私たちが望む国の形だろうか。   

> 他国のミサイル発射拠点などを破壊する反撃能力は、戦後の国是としてきた専守防衛を踏み越え、国際法違反の先制攻撃にさえなり得る。   

> 力に力で対抗していく先には、軍拡競争と衝突のリスクが高まる「抑止力」の危うい正体が見えないか。   

 

伝家の宝刀は抜かぬが原則である。危ういのは意思の力の弱い日本人の心である。   

 

> それでも仕方ないだろうか。   

 

我々日本人は日本語と英語の両言語を良く学び、思考における時制の大切さを十分に理解する必要がありますね。英語にある時制 (tense) を使った考え方を会得すれば、我々は自己の意思 (will) を明らかにすることも可能になるし、自分自身の世界観 (world view) を持つことも出来ます。さすれば我々は国際社会において相手の理解も得られ、未来社会の建設に協力することも可能になります。かくして、我々日本人は、人類の進歩に一層の貢献が可能になるでしょう。  

 

>=<下>は15日に掲載   

 

 

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閲覧数126 カテゴリアルバム コメント0 投稿日時2023/08/15 16:24
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