新春 “ 湯初め ” の露天上空、 知らぬ間に、壮大な天体アートが演じられていた。 夜空一面に敷き詰められた霧雲の中、 まん丸い月が少々ぼんやりと、しかし燦然と輝いている。 そしてこれを中心として、 やわらかな光のリングが、大きな外周を描いて囲んだ。 その絶妙美麗なる演出の なんと幻想的なことか・・・。 リングの半径は、 中心に光る月を横に並べてみるならば、 およそ20個分くらいありそうだ。 ぐるりと目で追わなければ一度で視界に入らないほど。 もしこのリングがそのまま地上に降りてきたら、 どれだけの範囲を囲みこんでしまうんだろぅ・・・? そんな、めったに見せない妖艶で魅惑的な月光雲の共演に、 冬の星座たちも少々かすみがち・・・。 今夜はちょっと遠慮して、裏方に徹してるみたい。 頭上で静かに繰り広げられるこの巨大アート、 幾人の人たちが見上げ、目にしているのかなぁ・・・ |