結論からすれば、否である。現在の世界は過不足なく、成り立っている。過去の世界も過不足なく成り立っている。日本人の言う過去は過去ではなくて、実は現在完了のことである。現在完了は、現在の世界の中に存在する。現在の世界は、目の前で千変万化して疾く風化する。だが、過去は非現実の内容であるから、よく考えた末の結論であり、たやすく風化することはない。過去の内容は、過不足なく成り立っている。成り立たなければ学問ではない。未来についても、同じことが言える。日本人が過去を幻、未来を夢にたとえるのは、考えとして成り立っていないからである。矛盾を含んでいて信頼できない内容になっている。過去の世界の内容を成り立たせるには、過去専用の構文が必要である。過去時制があれば、過去の内容は明らかとなり、過去の世界から矛盾を消すこともできる。未来の世界の内容を成り立たせるには、未来専用の構文が必要である。未来時制があれば、未来の内容は明らかとなり、未来の世界から矛盾を消すこともできる。英米流の考え方では、未来も過去も容易に変わることはない。だから、過去は教訓となり、未来は希望となる。http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/ http://3379tera.blog.ocn.ne.jp/blog/