曾野綾子の長編「極北の光」をやっと読み終えた。著者の名前は以前から知っており、彼女が書いた物を一度は読んでみたいとは思っていたが、これまで読んでいなかった。今回アラスカに行ったので、予備知識の一環として「極北の光」を読んでみたわけだ。 ま、女の一生の話であり、味付けにオーロラとキリスト教が出てくる。閨秀ものは僕は何となく苦手というか、別の生き物が書いている感じを受けていたが、今回もやはり同じだった。なかなかの才能の持ち主ではあるが、彼女の他の著書を読んでみたいという気は起きない。読者が女なら違うかもしれないが・・・。 何だろうね、この違いは。 ただ、小説に登場するある人物が印象に残った。それは主人公の育ての親である小波春江である。この女の生き方、考え方はとてもよく書けている。見事な生き様と言っていいだろう。 |