お名前:うさぎ歳倶楽部会員番号2番
1日に361枚、127.5kgとは
世の中にはすごい釣り名人がいるものですね~。
1927年生といえばこの方も兎年ですね。
兎年生まれはやはり本物の釣り師が多いようですね。
1冊の本を読んだ。へらぶな釣り師である近藤市太郎を紹介した本で、著者は滝 一。僕がこの本を見つけたのは巨ベラで有名な相模湖にある老舗へらぶな釣り宿「反田前」のホームページでのこと。そこには”白い魚拓”のことが書いてあった。白い魚拓とは何だろうと興味を覚え、この本を探して、買って読んだものだ。 恐るべきは近藤市太郎という釣り人だ。1927年生まれだから現在82歳ほどで、お元気で、今でも時々相模湖に釣りに来ておられるらしい。 へらぶな釣りに人生のほとんどの時間をつぎ込んだ人で、研究熱心であり、ウデも飛び抜けていた。70歳の時に釣り堀で数釣りに挑戦し、1日に361枚、127.5kgを釣り上げた。釣り方はいわゆる「市太郎釣り」と呼ばれるカッツケの1本鉤釣りだった。彼は相模湖に巨ベラ釣りに30年以上通い、1尺4寸以上の「型もの」を合計200枚以上釣った。 近藤市太郎は通称「吉野下」というポイントで巨大なヘラの群れに遭遇し、その群れの先頭に居た2尺を越える白い巨ベラを目撃したという。白さに金と銀が混じったような色だったそうだ。この夢のような話を打ち明けられて、著者の滝氏は一冊の本にまとめる決意をしたそうである。そのとき、滝氏は近藤市太郎に 「近藤さん、その白い巨ベラを仕留めたら、白い魚拓を採りましょうよ。水色の和紙に胡粉で白い魚拓を採って、金粉、銀粉を振りかけましょう」 と言ったそうだ。 久しぶりに読んだ、本物の釣り師の話だった。実は僕もいずれ相模湖に巨ベラ釣りに行こうと思っている。釣り堀の尺ベラでも十分強いのに、野ベラで42センチ(尺4寸)を越えたらどれほど強いか体験してみたいと思っている。相模湖の反田前に行けば、いつかは伝説の近藤市太郎に会えるかもしれない。というわけで、来年のハタキの時期には僕は相模湖に通っているかもしれないなあ。 左は本の著者の滝氏、右が近藤市太郎。 |