今から100年以上前の障子紙の様な和紙で作った1,5センチ位の厚さの帳面が出てきました。弟から先祖代々の物だと渡されたものですが表紙を見てびっくりなんと明治28年から使用された掛川警察署の印鑑まで押してある古物商の台帳でした。明治28年10月物品売譲渡明細綴と墨で書かれていて静岡県佐野郡掛川町5百5拾六番地OOOOと書かれていました。中には1ページ目に掛川警察の印鑑が押印されてあり、次にお客様の名前が 書かれてあり十月十八日佐野郡掛川町掛川六百四拾一番地鈴木OO第1号兵士服壱枚但ズボン付黒ラシャ 代金壱円六十銭也、第2号紬着物縞女小袖1枚など明治28年までは佐野郡になっており、明治29年からは 小笠郡掛川町に変わっておりました。そして昭和7年からはお菓子屋さんになったらしくせんべい、ラムネ、風船 大福、みかん等の食品名が記されてあり昭和8年までの日報が記されてありました。曽祖父は昭和10年に他界いたしましたが、帳面の裏には古物商掛川組と筆文字で書かれてあり、あとに残った曾祖母は祖父母が戦争で浜松から疎開してくる日までしっかり家を守り 昭和37年86歳の天寿を全うしました。紙はささくれて茶色い染みもあり薄汚れておりますが、曽祖父の思い出の帳面として大切に保管して行きたいと思いました。以上は2011年12月22日の日記でした。 |