我が家の建て替えにあたり、拘ったのが制震ダンパーでした。 間取りや内装等、殆どは女房殿の思いをそのまま取り入れましたが、唯一僕が拘ったのが制震ダンパーの装着でした。 多くのメーカーやら工務店に出向きましたが、こちらが制震ダンパーの話をすると反応は様々でした。 メジャーなハウスメーカーはほぼオリジナルの制震ダンパーを持っていて、オプションで装着が可能。 対して中堅より小さな工務店レベルだと、既製品でオイル式の制震ダンパーを提示される場合が多かったですね。 今回の建て替えにあたってはネット等でかなり調べて、僕なりに一番信頼のおける制震ダンパーを取り付けるつもりでした。 いわゆる指名買いです。 それは住友ゴムのミライエ、唯一のコンクリート基礎に緊結する制震ダンパーです。工務店で見せられるのはオイル式で筋交いタイプばかりで、此方がミライエと指名しても知らない担当者も居ました。 我が家は木造で在来軸組構造なんで、筋交いタイプが一番取り付けやすいんですよね。でも木造建築に疎い素人の僕でもわかる事ですが、木の柱にネジで取り付けるタイプは、ネジ止めするところに力が掛かり、木の耐力を超えてしまうと柱が破損する可能性があります。またオイル式は経年劣化によるオイル漏れが気になります。 加えて外壁の内側に取り付けるため、数が多く尚且つ断熱に影響を及ぼす事も考えられます。 対してコンクリート基礎に緊結するミライエはオイル式では無く弾粘性ゴムを使っていて耐用年数が有利。 そして家の基礎は地面に固定されているため、地震の時に床は地面と同じ動きをします。その時にコンクリート基礎に緊結されているダンパーも地面と同じ動きをします。つまり地面、一階床、ダンパーが同じ動きをするという事。 対して家の屋根は慣性の法則により、地面とは違う方向に振られるんですが、その時にダンパーが振られるエネルギーを吸収して揺れを軽減してくれるという仕組み。 それに住友ゴムのミライエは外壁ではなく、家の中の壁に装着するんですが、装着数がX軸とY軸にそれぞれ2機、計4機で済むことも魅力でした。 今回建てようとしている家では、ミライエはオーバースペック。多くのセールスに言われた台詞です。 実は僕も我が家にはオーバースペックだと思っています。でも同時に、装着する事で地震の時のダメージを少しでも軽減できるのであれば、装着すべき機能だと確信しています。 |