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2015年01月18日(日) 

 1月7日、ボクは二俣川にある神奈川がんセンターに入院し、8日には手術を受け、左肺の上葉、つまり肺全体の4分の1を切除した。
 病院はつい最近建て替えられたばかりで、新しく、清潔だった。2階のラウンジにはピアノが置いてあり、落ち込み勝ちながん患者を元気づけるためのもののようだった。
 手術当日のことはよく覚えていない。記憶に残っているのは翌日の後半からだった。体のあっちこっちに管が入っているのに立って歩かされたこと。食事も翌日からお粥が出た。
 手術後数日は軽い麻酔が持続的に効いている状態であり、痛みはほとんど感じず、息苦しさもなかった。だが、毎日のように歩かされ、点滴、胸腔ドレナージの管が着いたまま廊下を歩いた。はじめはナースが一緒に歩いてくれたが、後にはナースは付き添わず、ひとりで歩いた。早朝の東側の廊下には朝日が当たり、まぶしく光っていた。西側の廊下の突き当たりからは遠くに富士山が見えた。主治医の説明では
「手術ではかなり頑張って取りました」
とのこと。
 手術後4日にはすべての管がとれた。このときは嬉しかったなあ。
 このころから病院の食事に不満が出てきた。味付けが薄く旨くないのだ。で、缶詰(サンマの蒲焼き、牛肉の大和煮)を持ち込んで食べた。
 5日目には磯部クリニックの職員が大挙してお見舞いに来た。これも嬉しかった。 
呼吸器外科はチームで動いており、毎日2回はドクターが顔を見せ、2日に1回は全員で回ってくる。皆若く、意欲的で、とても感じが良かった。ナースも若く、キビキビと動いていた。
 で、経過はきわめて順調で、15日には退院となった。

けっこう大きな手術であり、術後は苦しむかと思っていたが、それほどでも無かったのがありがたかった。術後の鎮痛がとてもよく考えられていたと思う。
 で、今はとても元気であり、体をある方向に動かすとズキリと痛みが起こる程度だ。これも次第に収まっていくのだろう。
 とまあ、こんな風で入院は終わった。
 神奈川がんセンター6Wの皆さん、お世話になりました!
 死ぬほど苦しむかと思っていたら、ぜんぜんそんなことは無かったよ。





閲覧数1,132 カテゴリ日記 コメント9 投稿日時2015/01/18 00:17
公開範囲外部公開
コメント(9)
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  • 2015/01/20 22:13
    鉛筆狂四郎さん
    shinobiさん

    そうでしたか!
    良かったですね。
    20年前だったら死んでましたね。

    なにやかや言われながらも医学は進んでいるのですよ。

    今回受けたボクの手術も、20年前だったら、術後は大変だったと思います。

    今後は成り行きに任せて、遊び優先でやっていくつもりです。
    次項有
  • 2015/01/20 21:04
    shinobiさん
    私の場合は急性心筋梗塞でチームの方たちが待機しているところに運び込まれました。

    カテーテルでの処置でしたので全身麻酔ではなく主治医と会話しながら行われました。
    意外と短時間でしたがその後がたいへんでした。

    1週間ほどICUで身体を固定され身動きが出来なかったのでそれだけが苦しかったです。
    いざ自由の身になった時にはまずベッドの横に立つことからリハビリが始まり、少しずつ歩行訓練に入りました。

    その間に心房細動の治療(アブレーション)、洞不全症候群でペースメーカー埋め込みなど結局1か月以上入院していました。

    おかげ様で現在では忍びの仕事もできるようになりました。

    まずは退院おめでとうございます。
    おそらくじっとしている方ではないでしょうから遊びまくってくださいね!
    次項有
  • 2015/01/20 15:31
    鉛筆狂四郎さん
    藤やん

    現在、食欲も普通で元気なんだが、手術のキズの痛みがしつこく残っている。これではあの重いヘラバッグを担いで移動することは出来ない。23日には最後の抜糸があるので、そのあとは大分楽になるのではないだろうか。

    相模湖の乗っ込みには絶対イクゾー!!!
    次項有
  • 2015/01/20 14:45
    さん
    お名前:藤やん

    術後良好で一安心です。
    しかし手術の跡は凄いですね。
    背筋がゾッとします。
    順調な養生が進み、陽気が春めいて来くるとソワソワし出す先生を想像するだけで今から楽しみです(笑)
    次項有
  • 2015/01/19 14:37
    さん
    お名前:島崎憲司郎

    数年どころか百まで行けますよ。
    次は大御所バーグマンを御予定とは愉しみです。目の付けどころが流石ですね。
    湯川帰りにでも是非お立ち寄りください。羽舟仙人もさぞかし喜ぶことでしょう。

    p.s:拙宅は釣りのガラクタだらけのJunk houseと化してますのでそのおつもりで。
    (「Junk House Alchemy」が当方の老後の標榜するところデス。釣り馬鹿の成れの果ての一症例として御笑覧のほど。)
    次項有
  • 2015/01/19 00:03
    鉛筆狂四郎さん
    島崎憲司郎さん

    これまでつぎつぎに自分より若い人、西山さん、中沢さん、野々垣君らが亡くなり、自分が取り残され、ついに自分の番が回ってきたかと思いました。ただ、ボクの癌は早期であり、なおる可能性もわずかではありますが残されているようで、今は人事を尽くして天命を待つ心胸です。
    ま、少なくとも数年は生きられるようですから、マスやヘラに遊んでもらおうと思っています。
    翻訳ももう1冊くらいなんて考え、レイ・バーグマンのトラウトあたりを考えているところです。
    また今度、日光湯川に行く折にでも桐生のお宅にお邪魔するかもしれません。おもしろいそば屋がありましたね。羽舟さんもおられるし。その時はよろしくお願いします。
    次項有
  • 2015/01/18 23:20
    さん
    お名前:島崎憲司郎

    手術後の経過も大変よろしいようで本当に良かったです!
    陰ながらずっと心配しておりましたが、御療養専一にとコメントは遠慮しておりました。またフライやヘラ釣りができますね♪
    次項有
  • 2015/01/18 11:00
    鉛筆狂四郎さん
    千葉の川野さん

    たしかに1週間というのはチト短い感じだが、無理に早く退院したという感じではない。適切な麻酔と術後鎮痛管理、適切で習熟した手術手技、早期離床による合併症の予防が成されれば、1週間というのはちょうどいい長さではないだろうか。ボクは6日目に退院してもいい感じだった。印象として肺癌の手術にとても慣れているという感じだった。
    入院期間が短ければたくさんの患者さんの手術ができる。早く手術した方が良い患者さんを待たせないでいい。患者数が増えれば医師・看護師の経験値もあがり、術後の経過もさらに改善し、5日目くらいに退院できるようになるかもしれない。このことは当然、病院の経営にも貢献できる。

    体力の回復を待つあいだ、しばらくはおとなしくしていようと思っています。
    次項有
  • 2015/01/18 08:55
    さん
    お名前:千葉の川野

    退院おめでとうございます。

    肺全体の4分の1を切除され1週間で退院とは早いですね。
    インフルエンザが流行していますので気をつけて下さい。

    それにしても先生の背中はごっついですね!
    次項有
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