宇都宮のO木さんがボクの手術のことを知り、元気づけようとあるDVDを送ってくれた。それは2009年作のインド映画で「3IDIOTS きっとうまくいく」だった。
インド映画はこれまで何本か見たことはあるが、ストーリーがちゃんと出来ていなくて、ダンスばかりだったような気がする。
ところが、これはいい映画だった。つぎつぎと話に引き込まれ、長い映画だったが一気に見てしまった。仲の良い3人の大学生のはなしである。入社面接試験で、3バカのひとりである学生が、試験官から
「社会に出ても妥協をしないで、真実ばかり追いかけるつもりかい?」
と聞かれ、
「はい、私の短い人生でもそうするべきだと思いましたから、今後もそうするつもりです。それで入社できないのなら、しかたがありません」
と、彼はほとんどあきらめながら言って、立ち上がろうとする。すると、主席試験官は
「待ちたまえ。私も26年面接試験をやってきたが、こんなことは初めてだよ。ウム・・・・。採用にしよう!給料はいくらほしいかね?」
その瞬間、若者は泣いて喜んだが、見ていたボクも泣いてしまった。
ややくどい感じもあるが、とてもいい映画だった。配役の個性も際立っており、100点満点だとすると85点を上げたい。人生は捨てたもんじゃない、見る人はちゃんと見ているんだよ、と言っているような映画だった。ネットで調べてみたら、スピールバーグは3回も見たそうだ。
O木さん、ありがとうね。