minonさん
こういう波長というか、城達也さんがわかりやすい言葉で、ゆっくりと話してくれるのが良かったですよね。昭和の雰囲気というか・・・。おそらく、少々キザなくらいでちょうどいいのでしょう。日常会話ではないのですから。カッコつけて語ってもらい、聞いている方がいい気持ちになったのであれば、それは成功しているのです。現在も別のアナウンサーでジェットストリームをやっているそうですが、おしゃべりが多くて不評のようです。やっぱり「人」が大事なのですね。
僕は、ときどき、You Tubeを拾い見/拾い聞きすることがある。つい先日のこと、そんなときにたまたま遭遇したのが「城達也のジェットストリーム」だった。 聞き始めると、まず、ジェット機のエンジン音がして、航空管制室からのような聞き取れない通話音があり、ミスターロンリーの曲が流れはじめ、そしてあの聞き覚えのある城達也の名調子の語りが始まった。 「おお、あれかあ!」 と驚きながらも、とても懐かしく思ったものだ。 この「城達也のジェットストリーム」をはじめて聴いたのは1980年代で、夜の12時にカーラジオで聴いたもの。その日もまる1日、早朝から深夜まで働いて頭も体もクタクタに疲れていた。そんなときに、ミスターロンリーのゆるやかで、透明感のある美しい音は心にしみ入るように響いた。また、イントロの語りは鳥肌が立つほどキザだったが、夜空の美しさや自然の営みに触れながら、聞く人に安息感・充実感をもたらしてくれていた。そのキザさかげんに辟易しながらも、語りの巧みさ、声の良さや甘さもあって〈巧いもんだ、よくできている!〉と感心・感動したことを覚えている。 この番組を知ってからは、毎夜12時ごろに車に乗るたびに聴いていた。1980年には僕は37歳であり、働き盛り、男盛りのころだった。 だから、「城達也のジェットストリーム」を久しぶりに聴いて、死ぬほど忙しかった当時が思い出されたのだった。 調べてみると、この深夜12時から始まる「ジェットストリーム」は1967年から放送され、現在でもFM TOKYOで続いている長寿番組らしい。その初代アナウンサーが城達也であり、彼は1967年7月から1994年12月まで担当し、翌年2月には亡くなったという。 ま、なにはともあれ、その「名調子」をお聞きあれ。 https://www.youtube.com/watch?v=tC7NCSCH4xU ![]() |