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2016年10月15日(土) 
 僕は、ときどき、You Tubeを拾い見/拾い聞きすることがある。つい先日のこと、そんなときにたまたま遭遇したのが「城達也のジェットストリーム」だった。
 聞き始めると、まず、ジェット機のエンジン音がして、航空管制室からのような聞き取れない通話音があり、ミスターロンリーの曲が流れはじめ、そしてあの聞き覚えのある城達也の名調子の語りが始まった。
「おお、あれかあ!」
と驚きながらも、とても懐かしく思ったものだ。

 この「城達也のジェットストリーム」をはじめて聴いたのは1980年代で、夜の12時にカーラジオで聴いたもの。その日もまる1日、早朝から深夜まで働いて頭も体もクタクタに疲れていた。そんなときに、ミスターロンリーのゆるやかで、透明感のある美しい音は心にしみ入るように響いた。また、イントロの語りは鳥肌が立つほどキザだったが、夜空の美しさや自然の営みに触れながら、聞く人に安息感・充実感をもたらしてくれていた。そのキザさかげんに辟易しながらも、語りの巧みさ、声の良さや甘さもあって〈巧いもんだ、よくできている!〉と感心・感動したことを覚えている。
この番組を知ってからは、毎夜12時ごろに車に乗るたびに聴いていた。1980年には僕は37歳であり、働き盛り、男盛りのころだった。
 だから、「城達也のジェットストリーム」を久しぶりに聴いて、死ぬほど忙しかった当時が思い出されたのだった。

 調べてみると、この深夜12時から始まる「ジェットストリーム」は1967年から放送され、現在でもFM TOKYOで続いている長寿番組らしい。その初代アナウンサーが城達也であり、彼は1967年7月から1994年12月まで担当し、翌年2月には亡くなったという。
 ま、なにはともあれ、その「名調子」をお聞きあれ。 

https://www.youtube.com/watch?v=tC7NCSCH4xU

閲覧数1,596 カテゴリ日記 コメント2 投稿日時2016/10/15 23:33
公開範囲外部公開
コメント(2)
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  • 2016/10/16 23:01
    minonさん
    たぶん初めて(?)コメントします。
    あまり懐かしかったものですから。
    私が聞いていたのは、1970年から5年ぐらいでしょうか。
    やさしい語り口(たしかにちょっとキザでしたが)と飛行機の音に訳もなく甘いような、切ないような気持になったものです。
    いつか飛行機で見知らぬ国へ行ってみたいとも。

    毎日聞いていると、癖になって聞かずには1日が終わらないような気がしたのも懐かしい思い出です。。
    次項有
  • 2016/10/16 23:35
    鉛筆狂四郎さん
    minonさん
    こういう波長というか、城達也さんがわかりやすい言葉で、ゆっくりと話してくれるのが良かったですよね。昭和の雰囲気というか・・・。おそらく、少々キザなくらいでちょうどいいのでしょう。日常会話ではないのですから。カッコつけて語ってもらい、聞いている方がいい気持ちになったのであれば、それは成功しているのです。現在も別のアナウンサーでジェットストリームをやっているそうですが、おしゃべりが多くて不評のようです。やっぱり「人」が大事なのですね。
    次項有
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