お正月も終わり、原稿の校正も終わって、なんとなく一息ついている。明日は休みだし、ぼんやりと今年はどんなことをやろうかな、と考えている。 フライフィッシング用語辞典の日本語版の改訂版の件をまず出版社と交渉してきめなければいけない。印税など条件は厳しいが、出してもらえば嬉しいし、販売の手間もかからない。一度、ちゃんと、僕と、出版社と、間に立ってくれている企画会社の3社が一堂に会して話し合いを持つことになるだろう。この出版社でGOということになると、次のステップとして英語版出版の可能性が出てくる。なぜなら、その会社はアメリカの大手出版社と日本の出版社の合資会社なのである。 いろいろ難しい面もあり、決まるまではもう少し時間がかかるだろう。 僕としては改訂日本語版の資料を準備しておくこと、英語版の英語のチェックする必要があるので、毎晩チマチマとやっている。 クリニックの方は安定してきたので、この状態を維持していけばいいだろう。 大学でのカンファランスも続けていきたいが、ご存知のように、医療崩壊の流れの中、専門医になる人が少なくなってきており、脳外科もなりてが少なく、大学病院の診療の維持も困難になってきているのが現状だ。僕がやっている脳腫瘍のカンファランスも若手の一人が中心になって発表することにしてきたが、その担い手が今年は居ない状態なのだ。しかたなく、講師の一人と僕とで維持している状態なのだ。日本の医療はこれから10~15年は冬の時代を迎えるだろう。恐ろしい世の中になったものだ。 ところでこの数年、脳外科、心臓外科、産科、小児科、外科、麻酔科になる医師が激減している。手術というものは万全を尽くしてもトラブルになることがあり、しかもすぐに訴えられる時代になってきているので、若手はそれを避けているわけだ。医師も人間だからトラブルを避けたい気持ちは良く分かるのだが・・・ そして、これらの科の勤務は激務であるにもかかわらず給料が安すぎる、と思う。皆さん、お医者さんの給料は高いと思っておられるかも知れないが、病院の勤務医の給料は公務員や銀行員とたいして変わりはないのですよ。しかも激務をこなしている医者と「ヒマな医者」と給料は同じなのだから。 この問題はとても深刻であり、この数年、大きな社会問題に発展していくだろう。解決するには世論が動く必要があるし・・・。政府の対応はまったく逆行しているし・・・。光はまったく見えていない。むしろだんだん暗くなっているのだから。 難しい話になってしまったが、一般の人にも分かっておいてもらいたいので書くことにした。 |