「おウメお婆ちゃんのその後」
読ませていただいて、ありがとうございます♪
外国の話のように、家族の方もケアでなくヴィジツするのですね!
思い出に生き、現在に生きて行くわけですが、少しでも楽しいことを祈るばかりですね♪
おウメさんお若いですね~
だいぶ前に98歳のおウメ婆ちゃんのことをこの日記に書いた。老人ホームに入るのを嫌がっていたお婆ちゃんだ。僕はなんとなく気になっていて、時々思い出していた。11日の水曜日、天気は良かったが釣りに行く雰囲気でもなく、時間をもてあましていた。そこで思いついた。2月になり、婆ちゃんはもう入所しているだろうし、ひとつ会いに行ってやろう、と。また、その老人ホームを見ておくのも僕としては今後の診療の参考になるだろうと考えた。その老人ホームは僕のクリニックと北里大学病院の中程にあり、車で10分ほどの近くにある。 出発し、途中まで行って、待てよ、手ぶらでは行きにくいなと考え、北里大学病院まで行って、花屋さんで花を買っていくことにした。花屋の奧さんと相談し、プラスチックのケースに入っている真っ赤なバラ入りのドライフラワーのアレンジメントにした。これならホコリも付かないし、掃除も簡単だ。 老人ホームに行くと事務長が出てきて名刺交換になり、婆ちゃんの部屋まで案内してもらった。 部屋に入るとおウメ婆ちゃんはしばし誰が来たのかという顔で僕を見ていたが、次の瞬間、分かったらしく、駆け寄って僕の手を取り、 「まあまあ、来ていただけるなんて勿体ない。お忙しいでしょうに・・・」 と涙を流した。 いろいろ話をしたが、 「この前お伺いしたのが今生の別れと思っておりましたが、来ていただけるなんてこんな嬉しいことはございません」 と言う。 実は嫁(70歳後半)もここに入っておりましてね、とのことで二人でお嫁さんの部屋に行った。そこで記念写真を撮った。 帰りがけには事務長が、理事長がお目に掛かりたいと申しておるのですがと言う。仕方なく、理事長(90歳)に会って、引き上げた。 何となくその日はいいことをしたような気になって、僕はニコニコしていたナ。 向かって右がおウメ婆ちゃん、左は嫁のハツノ婆ちゃん。写真はプリントしておウメ婆ちゃんに送ってやろうと思っている。 今度行くのはおウメ婆ちゃんの100歳の誕生日かな。 |