「チェ39歳、別れの手紙」という映画を見た。で、感想だが、見ても見なくてもよかったと思った。このチェシリーズの第二部では、ボリビアでの苦戦とチェの死を描いている。僕が思うにチェのボリビアでの戦いは失敗であった。民が味方についてくれなかったからだ。これはチェの読み違いだっただろう。だが、僕にはチェを批判する権利はない。何も行動していないのだから。彼は行動し、失敗し、死んだ。革命家として死んだ。彼も多くの人を殺したし、はじめから覚悟していた死を受け入れただけだかったのかもしれない。彼を処刑しようとした若い兵士が銃の引き金を引けず、躊躇していたときに 「しっかりしろ、ちゃんと撃て」 と激励する場面がある。この場面は三好徹の本にも書いてあるので事実のようだ。 総じて、映画自体は成功作とは言い難い。ことに2部は単調である。やはり、三好の「ゲバラ伝」のほうがずっといい。 |