モノはいずれなくしたり、壊れたりしてしまうものであり、そうなったときはそうなったでしようがないと思うことにしているが、長年なじんだモノが使えなくなったら寂しいものだ。
ボクの書斎にある時計があるとき動きを止めた。この時計はセイコーのワールドトラベル・クロックで、軽いので持ち運びに便利であり、アラームも付いているので、旅行の時には持ち歩いてきた。到着時間の10分前くらいにアラームをセットしてシャツの胸ポケットに入れておけば、居眠りしても乗り越さないですむ。文字盤の周りには世界の国旗が描いてあり、その部分を回して知りたい地域を12時の位置に持って行けば、デジタル画面に現地時間が表示される便利モノだ。もう、20年くらい使ってきたように思う。世界各地に持って行ったなじみの時計であった。
で、電池を新しくしてみたがダメで、懇意にしている時計屋さんに持って行って相談したが、この手の時計は修理不能だとのこと。あきらめるしかなかった。
そこで、ネットで売りに出ていないか探してみた。だが、生産停止になって久しいらしく、納得できる価格のモノはなく、稀少品ということで15000~17000円もの値段がついていた。そこまで払うつもりはないので、次のステップとして、アメリカのeBayというオークションで探したら、1個だけ売りにでていた!競りに参加してボクが勝ち、競り落とした値段は23ドル51セント、日本円にして2000円ほど。送料・転送手数料を払っても安い。売り手はアメリカ国内にしか発送してくれないので、オレゴンにあるスピアネットSpearnetという転送業者に送ってもらい、そこからボク宛に送ってもらう。
とまあ、こんな具合で、今は到着待ちの状態だ。やれやれ。
それにしても便利な世の中になったもんだ。