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2010年01月03日(日) 
 昨年、12月26-31日の6日間、アラスカにオーロラを見に行った。パックツアーに参加したので決まったスケジュールに従って動くので楽だった。行程は羽田→フェアバンクス(2泊)→チェナ温泉リゾート(2泊)→フェアバンクス→成田。参加者は20名くらいで中年者が多かった。
 羽田から6時間半でフェアバンクスに着くと、そこは銀世界であり、気温はマイナス16℃。薄暗かった。この時期、太陽は午前11時頃に南の空に出て、低空を移動して、午後2時半頃には日没となる。昼間でもあたりは夕暮れ色の薄いブルーに包まれていた。
 オーロラの観察は午後10時から早朝4時までのもっとも暗い時間帯に行う。北の方角に出るオーロラを丘の上で待つ。真っ暗な中での撮影の準備もある。風も吹いたりしてかなり寒い。もちろん、十分に着込んだ上に、レンタルの極地用のジャケット・パンツ・ブーツを着て、ホカロンも使っているが、それでも冷える。とまあ、状況は厳しいのだが、オーロラを見たい一心で頑張ることになる。
 観測場所に行ってすぐのことだった。地平線の上に薄いグリーンの帯が弧を描いているのが見えた。見ていると、それは次第に濃さを変え、形を変えていた。それがオーロラだった。僕が66年間生きてきて初めて見る自然現象だった。人魂でもないし、幻覚でもない。写真やビデオでは見ていたが、ホンモノのオーロラがそこにあった。やっぱりオーロラってあるんだと、僕はしばし見入ってしまったが、気をとりなおして写真撮影の準備にかかった。
 午前1時頃にはオーロラは濃く明るく輝き、どんどん形を変えていくのが見えた。
「まあー、きれい・・・」
「スゴイねー、スゴイ」
と周りから歓声があがった。僕は夢中でシャッターを押しつづけた。
 4日間、たくさんの写真をとったが、いちばん良く撮れているものをお見せしよう。






 僕が見られたのはグリーンのオーロラばかりだった。赤いオーロラが見たかったのだが、赤いオーロラは珍しいそうだ。まして、ブレークアップ(オーロラ嵐)は数年あるいは数十年に1度とごくまれにしか見られないらしい。新田次郎のアラスカ物語に出てくる「骸骨の踊り」や「血の海」をたった4日間の観察で見られるはずがなかった。
 それでも雲がかかったり、雪が降るとオーロラは見えないので、僕は4日間天候に恵まれ、運が良かったほうらしい。
 妖しく輝いて動き回るオーロラの美しさは僕の目に焼き付き、脳にしみこんでしまい、夢に出てきそうな気がしている。ある友人が”オーロラは神の存在を感じさせる力を持つ”と書いた人が居ることを教えてくれていた。僕の場合、そこまではいかなかったが、ややそれに似た感覚は感じたように思っている。

閲覧数375 カテゴリ日記 コメント0 投稿日時2010/01/03 13:25
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