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2010年12月05日(日) 
 ネットオークションのサーフィンをしていたらこの変わった時計に惹きつけられた。
 文字盤は半分が切り取られ、機械部分がむきだしになっている。まず、このデザインにギョッと驚く。そして、機械部分には細かな装飾が施されている。長針・短針と秒針は赤に塗られている。だから針が文字盤の上に来ると黒地に赤という配色になる。
 アール・デコ(1910~1930年代)のデザインだそうで、この時計も1933年に作られたそうだ。オメガ製、手巻き。
 このデザインを見てすぐに浮かんだのがオペラ座の怪人の顔。醜い顔を隠すために部分仮面をかぶっていた。
 奇をてらったというか、ドギツイというか、オシャレというか、個性的と言おうか、異常な感覚を放っていて、買おうか、買うまいか、ずいぶんと迷った。何度も見に行き、オークションの締め切り直前になって、”よし落とそう”と思った。デザインが面白いだけで、時計としての価値は高くはないようで、競り落とした値段はびっくりするほど高価ではなかったので、念のため。国産のバンブーロッドよりは安い。
 手元に届いてためつすがめつ眺めても、やはり特異な光を放っている。
 妖しい魅惑、残酷さ、かぶき者、満艦飾といった表現が浮かぶ。人間というのは不思議なもんだ。自分にはない才能・雰囲気に惹きつけられるようだ。
 いやいや、もしかしたら自分にもそんな要素があるのかもしれない。

 ネジを巻いて耳に当てるとコチコチと懐かしい音がした。

閲覧数306 カテゴリ日記 コメント0 投稿日時2010/12/05 00:01
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