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2011年05月05日(木) 
 ボクはある英文医学雑誌の査読委員をしていて、年に数編の論文を審査する。たいていはヒドイ論文であり、コメントを書くのが嫌になってしまう。
 ところが、である。今回審査した論文は立派だった。読むのに10分、コメントを書くのに20分、計30分で審査が終わってしまった。英語はよく書けていて、すらすら読めるし、写真は申し分がない。論旨も明快で、論文として一級品であった。
 さすが、S宅先生であった。著者のS宅先生はボクも以前からよく知っている友人であった。彼は大学に勤めているわけではなく、大阪の日赤病院の病理部長で、勉強家であり、学会発表もするし、論文も書く。大学教授ではないので学会の会長などはまわってこないが、脳腫瘍病理学では日本有数の実力者なのである。もちろん、世界ででも、だが。
 久しぶりに気持ちのいい審査をした。Nice Paper !(すばらしい論文!)と声高らかに言いたい気分だ。

閲覧数486 カテゴリ日記 コメント0 投稿日時2011/05/05 23:24
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