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いつも思うんですけど、釣れた魚は,どうされるのでしょうか。
相模湖に巨ベラ釣りに通い始めてからもう7-8回は行った。スレでは釣れたが、口に鉤を掛けてちゃんと巨ベラを釣りたいと通い詰めているが、まだ釣れない。 そんな5月8日、相模湖天狗岩に釣りに行った。この日は快晴で気温はぐんぐん上がった。風は微風。岸近くの水棹に舟をもやって、柳の枝が水中に伸びている所で釣り始めた。とても靜かだった。雑音といえば、ときおりエンジンボートが通過する音くらいだった。岸沿いの緑が薄緑よりは少し濃くなって眩しいくらいに綺麗だった。たくさんの鳥の鳴き声を聞いたが、鳴き声でボクにわかる鳥は少ない。ウグイスはボクにもわかる。ヒバリのような鳴き声もあったが自信はない。 この日、空中に綿毛がたくさん飛んだ。フワフワと大小の白い塊が空中を浮遊し、上がったり、下がったりして、まるで雪が舞っているようだった。幻想的な雰囲気さえも感じさせる光景だった。なんの綿毛か初めは気にもかけなかったのだが、ふと柳の木を見ると真っ白い綿毛をたくさん付けていた。ははあ、コレだ、柳の綿毛が飛んでいたのだった。写真を撮らなくちゃと思ったが、この日はあいにくコンパクトカメラしか持ってきていない。これじゃあ空中の綿毛の写真を撮るのは無理だなと思いながらシャッターを切ったが、やはりうまく写ってはいなかった。この日、午後は暑い位で、シャツを脱ぎ、半袖の下着1枚で釣りをした。初夏のような陽気だった。 釣りの方はさっぱりでね。40センチくらいのニゴイとハヤが釣れただけ。巨ベラの姿は見たが、食い気はないようだった。 クリニックにもどって調べたら、あの柳の綿毛は中国では柳絮(りゅうじょ)と呼ばれ、春の風物詩になっているそうだ。札幌でも6月にはポプラの綿毛が飛び、名物になっているという。 静寂に包まれ、明るい陽射しの中で、緑濃い湖で、小舟に乗り、暖かく、風もなく、綿毛舞う中で釣り糸を垂れる。これだけでもじゅうぶん幸せなんだと思った。巨ベラ狙いの生臭い釣欲を越えて、うららかな綿毛の舞に心奪われた一日となった。 |