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2011年06月13日(月) 
 相模湖では1尺4寸(42センチメートル)以上のヘラブナを「型モノ」という。なかなか釣れない大物であり、ヘラ師の夢の魚になっている。
「41.5とか41.7センチは釣れるんだけど、42が越えられないんだよね」
というヘラ師同志の話をよく聞く。聞くたびにボクは闘志を燃え上がらせたものだ。
 この釣りでは、朝6-7時には船着き場から曳き舟に引かれて湖に出て、岸沿いの水棹(みざお)に舟をもやって釣り始める。竿掛けをセットし、仕掛けに鉤を付け、浮きの錘を合わせ、底をとり、エサを作る。そして、ようやく第1投となる。あとはひたすら浮きを見つめるだけ。浮きがエサ落ち目盛りまで浮き上がったら新しいエサを付ける。この繰り返しだ。ときどき近くをブラックバス狙いのエンジンボートが通るのがわずらわしい。おおきな音を立て、振動を水中に伝え、波も立つ。なにしろ巨ベラは用心深いので、静かに釣る必要がある。舟の上での動作も船底に振動を与えないように気を使う。モノを船底に落とすなどもってのほかだ。鳥の鳴き声は歓迎だ。無害だし、自然の中に居る雰囲気を盛り上げてくれる。
 6月12日。前日の相模湖の水温は19度。この日は数日前に降った大雨からようやく水位が戻り始めた頃で、梅雨特有の曇り時々小雨で、気温は最高26度の予想だ。ムッとするような暖かな曇りの日であった。そして微風。魚の食い気がもっとも上がる状況がととのっていた。今日行かないと、他に行く日はないというくらいの釣り日和だった。
 この日、雨模様なので、念のためテント船を借りた。相模湖天狗岩から上流部には川霧がかかり、いい雰囲気だった。弁天橋より上流の大曲というポイントに入り、15尺の鯉翔という鯉の振り出し竿でタナ3.6メートルの底釣りを開始。この日、浮きは動きっぱなしで、食いが立っていた。結局、1日で、ニゴイ(25-35センチメートル)数匹、マブナ(25-40センチメートル)10匹、半ベラ(28-41センチメートル)11匹、そしてヘラブナ(27-42.7センチメートル)11匹、その他ジャミ数匹が釣れた。釣れた魚はすべて釣り鉤が口にかかっていた。スレもあったが、スレの魚にはすべて逃げられた。
 ヘラブナの42.7センチメートルが光る。巨ベラを求めて相模湖に通うこと10数度。ついに「型モノ」と呼ばれるヘラブナが釣れたのだ!ただ、生まれつきなのか、ケガをして生えてこなかったのか、このヘラの尾ビレの下半分がなかった。だから魚拓にはとれない。また、このヘラはファイトが弱かった。産卵のあとで、体力がまだ回復していなかったのかもしれない。運にもめぐまれたんだが、これでボクも巨ベラ師の仲間入りができたようだ。
 さて、ヘラブナ釣りにハマッて1年ちょっとになる。40センチメートル以上の巨ベラを釣るという夢も果たした。これで、ヘラ釣りも一休みかな。あとは、悠々と、管理池で普通のヘラと遊ぶことにしよう。

ニゴイの顔はどこか愛嬌がある
美形のヘラブナ
42.7cmの巨ベラ、ネット径は39cm
当日の夜、天狗岩の釣果情報にボクの名前が・・・

閲覧数1,396 カテゴリ日記 コメント2 投稿日時2011/06/13 11:44
公開範囲外部公開
コメント(2)
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  • 2011/06/13 16:37
    さん
    お名前:本当はシリアル№37だった(汗;)

    すごい大物を釣ったようですね。
    おめでとうございます。

    へら鮒釣りも一休みだなんて淋しい事いわないで
    次は45cmを目指して相模湖通いを続けて下さい。

    僕もがんばって大イワナを釣れるようにがんばります。
    次項有
  • 2011/06/13 16:53
    鉛筆狂四郎さん
    「本当はシリアル№37だった」さん

    シリアルNoはちゃんと順番につけてあるよ。
    ただ、注文順に送ったわけではなく、テキトーにおくってある。もっともNo.1は自分で持っているが。

    実のところ、もうちょっと通ってみようと思っている。
    いま釣れているからね。
    それと、魚拓も1枚ほしいと思っている。五宝亭で型モノを釣ると見事な魚拓を作ってくれるんだよ。
    次項有
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