最近の仕事は…、まるで敗戦処理でマウンドに向かう投手のような気分だ。 試合の趨勢は決しているのに、何故かマウンドに立つ事を告げられて足取りも重い。敗戦処理だからと言って手を抜く事は許されず、全力投球を求められる。 マウンドで大きく振りかぶり、胸を張り腕を弓なりしてキャッチャーミット目掛けて必死の投球…。 スタンドのみならずベンチもシラケきっている中で勢いよくボールはミットに吸い込まれる。 バシッ!!!! 球速に押されミットが悲鳴を上げる音がまばらな観客席に響き渡る。 何故、俺はこんなマウンドに立たなければならないのか? 何故俺は全力投球しなければならないのか? 自問自答の日々が続く。 |