20日の春分の日、ほんとうに久し振りに女房殿を連れて釣りに行った。昔はよく一緒に釣りに行き、時には彼女の方がよく釣れることもあった。フライフィッシャーウーマンの中でも腕はいいほうだろう。覚えているのは、ボクが働いているウィークデイに一人で軽を運転して中央高速を走り、信濃川上の千曲川までイワナ釣りに行ったこと。一人前の釣り師なのである。 その人が、ある日喘息のリハビリとして始めた水泳にのめり込み、釣りから完全に水泳に切り替わり、数々の試験を受け、水泳B級コーチとなり、公式審判をしたり、人に水泳を教えるまでになった。 また、彼女の趣味のひとつが山菜採りであり、久し振りに渓流釣りと山菜採りがやりたいと言い、今回同行したというわけだ。 狩野川本流では水温も上がり、オオクマのフライを準備したが、まったくオオクマは飛ばず、釣れなかった。そこで支流に行き、やっと1匹を釣った。彼女には釣れなかったが、そのかわり山菜は山のように採っていた。ツクシ、フキノトウ、ワサビ(これは上流部の山葵田から流れてきて生き付いたもので、決して泥棒ではないので念のため)、タラの芽など。ボクの見えない山菜が彼女には見えるのだった。 帰りは雨模様となったが、伊豆スカイラインを通ってみたら、やはり濃霧に遭遇し、怖い思いをした。彼女は「見えない、見えない、こわい、こわい」と連呼していた。あんまり言われるとこっちまで怖くなる。やっぱりね、雨の日は伊豆スカイラインはやめておくべきだったナ。 春の山の収穫ですナ!